紅茶のアールグレイの香りづけに使われることでも有名な、ベルガモット。
シトラス系精油の中では大人っぽさのある香りが特徴で、爽やかさと落ち着きの両方を兼ね備えた精油です。
「好き!」という方もとっても多いベルガモットの香り、詳しく見ていきましょう!
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2.ベルガモットってどんな精油?
学名 | Citrus bergamia |
植物名(和名) | ベルガモット(ベルガモット) |
科名 | ミカン科 |
種類 | 高木 |
主な産地 | イタリア、モロッコなど |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 圧搾法 |
特徴的な化学成分 | ベルガプテン、酢酸リナリル |
香りの特徴 | 爽やかなグリーンシトラスの香り |
主な効能 | 鎮静、抗うつ、高揚、解毒、利尿、消化促進など |
日本ではベルガモットが栽培されているのをあまり見かけませんよね。
イマイチどんな姿か分からない方も多いかと思うので、ベルガモットについて少しご紹介します。
一般的に柑橘系の果物の色をイメージすると、オレンジ色や黄色を思い浮かべる方が多いと思いますが、ベルガモットは緑色をしています。
(果実の色が緑色という時点で、オレンジや黄色に比べて少し落ち着きを感じますね・・・!)
果実は苦みが強いため食用とされることは少ないですが、主に精油やアールグレイや香水の香りづけなど、香り成分メインで使われています。
ベルガモットの木は柑橘類の中でも一番デリケートなため、成長するには特別な気候と土壌を必要とします。
ちなみに、ベルガモットの木が最初に栽培されたのは、イタリアの「ベルガモ」という小都市で、そこの地名が由来で「ベルガモット」という名前になったそうですよ~!
イタリアでは何百年も前から民間療法として使われてきましたが、イタリア以外ではほとんど知られておらず、比較的近年になって他の地域に出回るようになりました。
日本では高知県で「土佐ベルガモットプロジェクト」として、国産のベルガモットの栽培が進められています!
なんとハウス栽培に成功するのに、5年もの月日がかかったそう!やはり他の柑橘と比べると育てるのが大変なんですね。
なので、いつか高知県に行ったときには「国産ベルガモットを見てみたいな~」と思っています。
3.ベルガモット精油の効能
みんなに好かれるベルガモット。
ただ「香りが良いから」で好かれるわけではなく、ベルガモットが持っている沢山の効能に、多くの人が無意識に惹かれているからかもしれません・・・!
体に対する効能
消化不良や食欲喪失の時など、消化器系の不調に効果的です。
食べ過ぎてもたれる時や、便秘でお腹が重い、なんだか最近食欲が無いな・・・という時には是非ベルガモットの香りを嗅いでみたり、お腹のマッサージに使ってみてください!
精神的なストレスが原因となって胃腸の調子が悪い場合にもおすすめです。
また、殺菌作用もあり泌尿器系の感染症に効果を発揮するので、膀胱炎や尿道炎などには沐浴で使うと良いですよ。
心に対する効能
「自然の抗うつ薬」と呼ばれているほど、気持ちを落ち着かせてくれるベルガモット。
交感神経の緊張を鎮めて、イライラや怒りの感情を鎮めてくれますし、不安感があるような時にはホッと安らぎを与えてくれます。
神経が高ぶって気持ちがイライラ、ザワザワするような時には、是非使ってみていただきたい精油です。
また、穏やかな高揚の作用も持ち合わせているため、刺激を与えすぎることなく、ほどよくリフレッシュさせてくれる効果も。
・・・なんだかベルガモットの果実の色、「緑色」っぽい効能だな~と私は個人的に感じています。
落ち着き、癒し、安らぎ、リフレッシュ・・・森の中で木々に囲まれると感じる、穏やかな気持ちそのままを与えてくれそうですね!
肌に対する効能
消毒作用があるため、オイリー肌でニキビや吹き出物が気になる時に効果的。
治癒作用も持ち合わせているため、ストレスやイライラが原因で肌荒れしやすい・・・という方にも。
また、デオドラントにも適しているので、汗の臭いが気になる時にはボディスプレーで使うのもおすすめです!
4.おすすめな使い方3選
ではここから、ベルガモット精油のおすすめな使い方をご紹介いたします!
消化器系の不調にはマッサージ!
消化不良、食欲が無い、胃もたれや便秘・・そんな時に活躍してくれるベルガモット。
オイルを作ってゆっくりお腹をマッサージしてみると、きっと楽にしてくれますよ。
爽やかさのある香りにも癒されること間違いなしです!
~お腹の不調に!
ベルガモットのトリートメントオイル~
材料:キャリアオイル(5ml)、ベルガモット精油(1滴)
道具:ビーカー、マドラー、保存容器
- ビーカーにオイルを測って入れる
- 1に精油を垂らす
- しっかり混ぜ、保存容器に移し替えて完成!
円を描くようにしながら、お腹を優しくマッサージしてみてください。
ボディオイルとしても使えるので、そのまま全身をマッサージしても疲れが取れそうで良いですね!
トリートメント(ボディ)の作り方動画を見る↓↓↓
※分量は違いますが、作り方は同じなので参考にしてください。
イライラや怒りの感情を抑えたい時に!
ベルガモット精油には冷静さを取り戻してくれる効果もあるため、イライラや怒りで頭に血が上っているような時におすすめです。
スーッと冷静な気持ちに戻してくれ、イライラしていたことにも落ち着いて対処できるようになりますよ!
ベルガモットの香りは性別・年齢問わず人気なので、夫婦喧嘩や家族喧嘩してしまった・・・というような時には、お部屋に香らせてみるのも良いかもしれません。
家族間だと、ついついカッとなって言いすぎてしまうこともありますよね。
そんな時には、ひといき深呼吸して冷静に話し合いが出来る気持ちになれるよう、ベルガモットがサポートしてくれますよ。
また、日中仕事でイライラしがち・・・という方は、職場のデスクに精油を常に忍ばせておくと、いつでもサッと使えるのでおすすめです。
ティッシュに精油を垂らしてデスクに置いておくのも良いですし、お好きなデザインのアロマストーンを見つけて置いておくと、使う度に少し気持ちがホッとしそうですね!
こちらは木製のもので「アロマウッド」という名前です。
使い方はアロマストーンと同じく、上に垂らすだけ。
木製のものだと、より気持ちを落ち着かせてくれそうで良いですね…!
ニキビや毛穴汚れにはスキンケアに!
お肌に蒸気を当てるフェイシャルスチームをすると毛穴が開くので、そのあと洗顔するとしっかり毛穴汚れをオフできます。
毛穴の黒ずみや皮脂が気になる方には、特におすすめです!
~洗顔前に!
フェイシャルスチームで毛穴スッキリ~
材料:ベルガモット精油(1~3滴)
道具:洗面器、バスタオル
- 洗面器に熱めのお湯を張り、精油を垂らす
- お湯の上20~30センチほどのところに顔を持っていき、蒸気が逃げないようにバスタオルをすっぷり被る
- 目を閉じて約1分間、そのまま鼻から蒸気を吸い込む
ベルガモットの香りも存分に楽しめる方法なので、ちょっと嫌なことがあったり精神的に疲れたな・・・というような時にスチームすると、気持ちのケアもしてくれますよ~!
フェイシャルスチームが終わるころには、気持ちもお肌もスッキリできていそうですね。
※咳が出る時や喘息の方は悪化させる恐れがあるため、スチームは行わないようにしてください。
※もし途中でお肌がピリピリするような感じがあれば、すぐにやめてそのまま洗顔してください。
5.ベルガモットのおすすめブレンド4選
どんな精油とも比較的相性が良いですが、特におすすめなブレンドをご紹介いたします。
是非参考にしてみてくださいね。
ラベンダー×ベルガモット<夜落ち着きたいときにおすすめな癒し系の香り>
リラックスの定番アロマ、ラベンダーとも相性抜群。
夜におすすめな、気持ちが落ち着く香りのブレンドです。
ラベンダーの優しい香りに、ほんのりベルガモットの爽やかさもプラスされるので、少し疲れてほっと一息つきたい時なんかにもおすすめです。
甘すぎない香りなので、甘い香りは苦手な方や、男性にもおすすめなブレンドです。
また、ラベンダーにもベルガモットにも消毒作用があるため、ニキビや湿疹のケアにも効果的なブレンドです。
お化粧水にしたり、フェイシャルスチームにしてみたり・・・
※ただしスキンケアで使う場合は、光毒性の心配があるため夜だけ使うようにしてくださいね。
リラックス系な香りなので、夜のスキンケアに使うと眠りモードに導いてくれますよ。
ペパーミント×ベルガモット<スッキリした香りで気持ちのリフレッシュ!>
清涼感のあるペパーミントを少しプラスするだけで、香りに一気に爽やかさを出してくれます!
爽快な中にも最後ベルガモットの優しい香りがほんのり残る・・・そんな絶妙な香りになります。
ペパーミントには冷却作用もあるため、夏場暑くてダラける・・・なんて時にもピッタリですし、お仕事の休憩終わりに嗅ぐと午後からの仕事もやる気をアップさせてくれそうな、リフレッシュにおすすめなブレンドです。
ペパーミントは香りが強いので、ブレンドの割合はペパーミントをかなり少な目にしてくださいね。
最初はペパーミント:ベルガモット=1:5くらいで様子を見て、お好みの割合に調整してみてください。
ゼラニウム×ベルガモット<気持ちも体も重い・・・女性特有の辛いPMSの症状に>
女性バランスが乱れがちな時におすすめなブレンドです。
PMSの症状は人によって少し違うと思いますが、気持ちの不調ではイライラや落ち込み、体の不調ではむくむ、だるい、重い・・・といった方が多いのではないでしょうか。
ゼラニウムは女性バランスを整えてくれるのにうってつけの精油ですし、ベルガモットはイライラをクールダウンさせてくれます。
そしてどちらの精油にも利尿作用があるので、むくみがある時にはマッサージで使うと余分な水分の排出を手伝ってくれ、体がすっきりしますよ!
ゼラニウムの甘く可愛らしさのある香りに、ベルガモットの爽やかさが加わることで、気持ちまで優しく明るくしてくれるようなブレンドになります。
~つらいPMSの症状に!
女性におすすめトリートメントオイル~
材料:キャリアオイル(30ml)、ゼラニウム精油(3滴)、ベルガモット精油(3滴)
道具:ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れる
- しっかり混ぜ、保存容器に移し替えて完成です。
※光毒性の危険性があるため、朝~日中は使用を控えてください。
「もっと爽やかな方が好き!」という方は、ブレンドの割合を少し変えて
ゼラニウム:ベルガモット=1:2くらいで使ってみてくださいね。
トリートメント(ボディ)の作り方動画を見る↓↓↓
サイプレス×ベルガモット<汗のにおいケアには抜群ブレンド!>
収れん作用があり、汗の出すぎやデオドラントにも効果的なサイプレス。
ベルガモットにもデオドラント効果があるため、夏場汗が気になる・・・という方にはとっておきのブレンドです!
ボディスプレーを作っておくと、お出かけ前や汗をかいた後にシュシュッと手軽な汗ケアが出来ちゃいます。
ただし、ベルガモット精油には光毒性があるため、朝~日中の間は日の当たる部分は避けて、洋服で隠れる部分だけ使うようにしてください。
~汗ケアに!手作りデオドラントスプレー~
材料:無水エタノール(5ml)、精製水(45ml)、サイプレス精油(6滴)、ベルガモット精油(4滴)
道具:ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器(スプレータイプ)
- ビーカーに無水エタノールを測って入れる
- 1に精油を入れる
- 2に精製水を入れ保存容器に移し替え、よく振って完成!
脇や足など、汗が気になる部分にお使いください。
私は足にスプレーする時は靴下やタイツの上からスプレーしたりもしますが、白色の生地だとシミになってしまうかもしれないので、そこだけご注意ください!
スカルプスプレーの作り方動画を見る↓↓↓
※分量は違いますが、作り方は同じなので参考にしてください。
6.使う時の注意点
光毒性がとても高いので、ベルガモット精油を希釈して肌に付ける時には注意が必要です。
※光毒性とは・・・肌に付いた状態で紫外線に当たると、日焼けしすぎてしまったり、炎症を起こしてしまうことです。
0.4%以下であれば問題ないと言われてもいますが、念のため朝~日中に使う場合には日に当たる部分には塗らないようにしてくださいね。
お肌に付けた後12時間経てば大丈夫なので、夜の方が安心して思う存分使えておすすめです。
また、光毒性の元になる「ベルガプテン」という成分を取り除いた「ベルガプテンフリー」の精油を選べば、なお安心してお使いいただけます!
おわりに
ベルガモット、いかがでしたか?
「ベルガモットの香り、苦手・・・」という方に会ったことが無いくらい、皆から好かれる精油です!(私も安定してずっと好きな精油です)
他のオレンジやレモンのシトラス系精油も皆大好きですが、なんとなくベルガモットは嗅いだ時の反応に違いがあるような気がします。
オレンジやレモンは、もう嗅いだ瞬間に「好き!!」となりますが
ベルガモットは嗅いで2、3秒経ってから「・・あっ、好き・・・!」となるようなイメージです(笑)
他のシトラス系の香りに比べると、香りに落ち着きや大人っぽさがあるからなのかな~と勝手に推測しています。
女性にも男性にも人気があり、単体使いでも良い香り、他の精油とブレンドもしやすい・・・1つ持っておくと本当にかなり使える精油です。
「ベルガモット、持ってないな~」という方は、きっと気に入っていただけると思うので、是非香りを試すだけでもされてみてくださいね!
★暮らしと香り ベルガモット精油
こちらはベルガプテンフリーの精油です↓