お料理のスパイスとして有名な、ブラックペッパー。
スパイシーでピリッと辛みがあって、味の引き締め役としてもよく使われますよね。
普段口にすることも多いブラックペッパーですが、実は精油にもあるんです!
ラベンダーやオレンジなどと比べると、精油としてはあまりメジャーではありませんが・・・実は良い効能をたくさん持っています。
本日はスパイス系精油、ブラックペッパーの魅力をご紹介していきます!
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2.ブラックペッパーってどんな精油?
学名 | Piper nigrum |
植物名(和名) | コショウ、ペッパー(コショウ) |
科名 | コショウ科 |
種類 | 低木 |
主な産地 | インド、マダガスカル、スリランカなど |
抽出部位 | 果実 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
特徴的な化学成分 | 李モネン、α―ピネン、β―カリオフィレンなど |
香りの特徴 | スパイシーで温かみのある香り |
主な効能 | 刺激、強壮、加温、消化促進、去痰、利尿、発汗、精神強壮など |
大昔から知られる大切なスパイス、ブラックペッパー。
中国・インドでは、4000年にわたり薬草や料理のスパイスとして利用され、アジアから西洋へのスパイス貿易の主要な商品でした。
中国では、マラリアや消化器系疾患の治療薬として使われていたそうですよ。
古代ローマ人の間でコショウは非常に人気で、貨幣の代わりにコショウで税金を支払われていたほど!
中世では、コショウをめぐって海戦が勃発したこともしばしば・・・。
現代ではスーパーで手軽に手に入りますが、昔はかなり貴重なものだったんですね。
普段よくお料理のスパイスとして使う機会が多いものの、精油となると「えっ、一体どんな香りなの・・・?」と思いますよね。
ブラックペッパー精油の香りは、スパイシーさやシャープさも感じますが、温かみのある香りで意外と嗅ぎやすいんです。
なので「あれ?思っていた香りと少し違う」と感じる方も。
それもそのはず、ブラックペッパーの辛みの成分である「ぺパリン」は、水蒸気では蒸留されず、精油になるとそれほど辛みを感じないので、胡椒そのものの香りとはまた違った雰囲気をもっています。
3.ブラックペッパー精油の効能
スパイスとして使う機会が多いブラックペッパーですが、精油になるとどんな効果があるのかご紹介していきます!
体に対する効能
お料理のスパイスとして使う黒胡椒と同じように、体をじんわり温めてくれます。
ブラックペッパー精油のもつ加温作用は、呼吸器系の諸症状に良く、特に寒気がして白っぽい痰が出る時にはとっても効果的。
強力な殺菌作用も持ち合わせているため、風邪やインフルエンザなどの予防や症状緩和にもおすすめです。
風邪で鼻や喉の調子が悪い・・・なんて時にはピッタリですね!
また、体の各所を強壮・刺激する効果に優れています。
消化器系に刺激を与え、胃の活力をアップさせて唾液の出を良くすることで食欲を刺激したり、腸の動きを良くして蠕動運動を促進させる作用も。
そのため、便秘・消化不良・胃弱・消化機能低下といった症状を改善させてくれます。
腎臓を刺激して排出作用を促す働きもあるので、セルライトやむくみのケアにも良いですし、循環器系も刺激するため冷え症にも効果的。
局所的に血管を拡張させる力があるため、筋肉痛や肩こりなどにはマッサージや温湿布で使用すると良いですよ。
心に対する効能
心を強化させ、スタミナを与えてくれます。
弱気になったり消極的になったりした時には、ブラックペッパー精油が活力を与えて、積極的な気持ちになるよう背中を押してくれます。
また、ものごとに対して冷淡になっている時には、心を温めて冷たくなった気持ちをほぐしてくれる効果も。
元々はエネルギーに満ちて情熱があったけれど、なにか問題が起きたときに自分の感情を抑え込んでしまい、不満を溜めてしまった結果、内向的・弱気になってしまったような方におすすめ。
例えば、小さい頃に歌うのが好きで、歌手になりたい!と夢見ていたけれど、「無理だよ」「もっと上手な人なんていくらでもいるわ」などと言われ、それ以来歌うことをやめてしまったり、
仕事で新しい企画や業務の改善を意見したりしても、誰も聞き入れてくれずに「もうどうでもいいや」とやる気が無くなってしまったり・・・
そんな方がブラックペッパー精油を使うと、もともとあった情熱を少しずつ思い出させてくれ、仕事に対するやる気や活力をもう一度湧かせてくれます。
昔好きだったことをもう一度始めてみようかな、という気持ちにもさせてくれ、日々の生活をより楽しめるようお手伝いしてくれますよ。
肌に対する効能
温め効果のある精油なので、手足の冷えが原因で起こる肌荒れや、あかぎれ、しもやけなどに効果的。
マッサージや手浴、足浴で使ってみてください!
・・・ですが、注意点がひとつ。
ブラックペッパー精油は少々皮膚刺激が強いんです。
通常精油を肌に使う際は1%濃度に希釈しますが、ブラックペッパー精油は0.5%濃度での使用が推奨されていますので、十分に希釈してからお使いくださいね。
4.おすすめな使い方3選
体にも心にも、様々な効果を持っているブラックペッパー精油。
おすすめな使用シーンを紹介しますので、是非参考にして生活に取り入れてみてください!
やる気が出ず、食欲も無い時に・・・
体も心も「活力」を与えてくれる力の強いブラックペッパー。
少し大げさな言い方ですが、「生きる気力が無い・・・」と感じているような方におすすめ。
冷めていた心を温めてくれ、情熱ややる気といった生きる活力を湧かせてくれます!
また、唾液の分泌を良くしてくれる効果や、胃を元気にしてくれる作用もあることから、食欲が出ない時にも効果的!
(実際に夏バテなどで食欲が落ちている時に、カレーなどスパイシーなものを食べているとだんだん食欲が出てくるときもありますよね!)
元気も無くて食欲も無い・・・というような、心も体もエネルギーが足りない時にもおすすめです。
食べることは生きることと直結しているので、気持ちの元気が無くなれば、体に異常は無くても食欲も無くなってしまいがちに・・・。
そんな時にブラックペッパー精油の香りを嗅ぐことで、心も体も少しずつ元気になっていきますよ。
芳香浴やバスソルト、マッサージオイル・・・などなど、お好きな方法で使ってみてくださいね。
温め効果で、体の冷えを改善!
ブラックペッパー精油は「温め」が得意なので、冷えが気になる方にはとってもおすすめです。
寒い冬はもちろんですが、夏でも冷房で冷えてしまうことも・・・。
季節問わず冷えで悩んでいる女性は多いですよね。
アロマバスでしっかり体を温めたり、マッサージで血流の巡りを良くしたり・・・。
日頃からボディケアでブラックペッパー精油を取り入れて、冷え知らずの体を目指しちゃいましょう!
こちらはブラックペッパー精油もブレンドされている、バスソルト。
ジンジャーも温めケアにとっても良い精油なので、冷えが気になる方にはとってもおすすめです!
肩こり、筋肉痛には温湿布!
ブラックペッパー精油には、血管を拡張させてくれる効果があるので、肩こりや筋肉痛の時のケアにとってもおすすめ。
マッサージも良いですし、痛みやコリがあるところに置いておくだけでOKな「温湿布」も楽にケアできるので良いですよ!
~辛い肩こり・筋肉痛に!ブラックペッパーの温湿布~
材料:
ブラックペッパー精油(2滴)
作り方:
- 洗面器にお湯をはって、お湯の中に精油を入れる
- 精油がお湯の中で浮くので、浮いた精油を掬い取るようにタオルをお湯に浸ける(この時、タオルの端はお湯に浸けないよう注意!)
- タオルの端を持ってしっかり搾れば、温湿布の出来上がり!
アロマ湿布法の動画を見る↓↓↓
コリや痛みがあるところにタオルを置いて、冷めにくくするためラップを上からかけてください。
ラップの上からさらに乾いたタオルを置いておくと、保温力がさらにアップします。
タオルが冷めたら外すか、「もう少ししておきたいな~」という時には、もう一度温め直したものをのせてくださいね。
5.ブラックペッパー精油のおすすめブレンド4選
意外にも、様々な精油とブレンドしやすいブラックペッパー。
ウッド系にもフローラル系にも、シトラス系とも相性が良いです。
いつもの精油にちょっとプラスしてあげるだけで、香りにパンチが出て雰囲気を変えてくれますよ!
ゼラニウム精油×ブラックペッパー精油<むくみにおすすめ!>
どちらの精油もむくみに効果的。
ブラックペッパー精油は温めてくれる効果があるので、冷えが原因でむくんでいる方にもとってもおすすめ。
また、ゼラニウム精油は女性バランスを整えてくれるので、生理前にむくんでいる時にも!
ゼラニウムの甘さをブラックペッパーが引き締めてくれるので、いつも使っているゼラニウムの香りとはまた違った雰囲気になりますよ~。
~冷えや生理前でむくむ時に!ゼラニウム×ブラックペッパーのトリートメントオイル~
材料:
キャリアオイル(30ml)、ゼラニウム精油(2滴)、ブラックペッパー精油(2滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
作り方:
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れて、よく混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて完成!
作成後は1週間を目安に使い切ってくださいね。
トリートメント(ボディ)の作り方動画を見る↓↓↓
フランキンセンス精油×ブラックペッパー精油<便秘のマッサージに!>
どちらの精油も腸を整える作用があるため、便秘で苦しい時のマッサージにおすすめなブレンドです!
トリートメントオイルを作って、お腹の大腸のあたりを螺旋を描くようにクルクルとマッサージしてみてください。
こちらのブレンド、効能ももちろんですが、香りの相性もとっても良いんです!
フランキンセンス精油のウッディーな香りに、ブラックペッパー精油がスパイシーな雰囲気プラスしてくれ、都会的な大人っぽい雰囲気の香りに。
マッサージだけではなく、芳香浴として使うのもオシャレでおすすめです~!
~腸を整える!フランキンセンス×ブラックペッパーのトリートメントオイル~
材料:
キャリアオイル(30ml)、フランキンセンス精油(2滴)、ブラックペッパー精油(2滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
作り方:
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れて、よく混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて完成!
作成後は1週間を目安に使い切ってください。
ティートリー精油×ユーカリ精油×ブラックペッパー精油<風邪やインフルエンザ予防におすすめ!>
こちらは殺菌効果の高い、3種の精油の組み合わせです。
寒くなると気になるのが、風邪やインフルエンザなどの感染症・・・、できればかかりたくないですよね。
毎日を健康に過ごすお手伝いをしてくれるのが、こちらのブレンド!
お部屋に香らせておくのも良いですし、マスクにシュッとするスプレーを作っておくのもおすすめです。
ティートリー精油は殺菌効果がピカイチですし、ブラックペッパー精油とユーカリ精油は呼吸器系の症状にもとっても良いので、「ちょっと鼻水が・・・」「喉がイガイガするかも・・・」なんて時には、是非お試しください!
~感染症対策におすすめ!マスクスプレー~
材料:
無水エタノール(5ml)、精製水(25ml)、ティートリー精油(2滴)、ユーカリ精油(3滴)、ブラックペッパー精油(1滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、スプレータイプの遮光容器
作り方:
- ビーカーに無水エタノールを測って入れる
- 1に精油を入れて、しっかり混ぜる
- 2に精製水を入れて保存容器に移し、よく振って完成!
皮膚刺激がある精油を使用しているため、必ずマスクの外側にスプレーして、10秒~20秒くらい経ってから付けてくださいね。
防腐剤などが入っていないので、作ってから約1週間程度で使い切るようにしてください。
マスクスプレーの作り方動画を見る↓↓↓
こちらのスプレーはマスクだけではなく、空間のスプレーやハンドスプレーとしても使って頂けます。
スッキリとした香りのブレンドなので、お家や職場でシュッとして気分転換するにも良いですし、出先でのお手元の消毒替わりとして使うのもおすすめ。
使用期限も長くないので、ウイルス対策としてこまめにお使いくださいね。
シダーウッド精油×オレンジ精油×ブラックペッパー精油<冷えにおすすめ!温めブレンド>
寒い冬におすすめな、温かみのある香りのブレンドです。
香りのバランスもとっても良く、
トップノート→オレンジ
ミドルノート→ブラックペッパー
ベースノート→シダーウッド
と、3種のノートが含まれているため、香りに奥行きが生まれるのに加えて、香りを長く続かせることが出来ます。
最初はオレンジの明るいフレッシュな香りを感じますが、そのあとにブラックペッパーのスパイシーな香り、シダーウッドの深く温かみのある香り・・・
上手く調和しながらも、それぞれの香りの個性も楽しめます!
2種類のブレンドに慣れてきた方に、是非お試しいただきたいブレンドです。
~冷え症の方におすすめ!体も心も温まるバスソルト~
材料:
天然塩(大さじ6)、オレンジ精油(3滴)、シダーウッド精油(2滴)、ブラックペッパー精油(1滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
※約3回分です。
天然塩に精油を入れて、よく混ぜれば完成です。
お湯を入れた浴槽に、作ったバスソルト大さじ2程度を入れ、よくかき混ぜてから、入浴してください。
アロマバスソルトの作り方動画を見る↓↓↓
体を温めてくれるのはもちろんのこと、心も明るく前向きな気持ちになれるブレンドなので、ちょっと落ち込んだりヘコんだりするようなことがあった日にもピッタリ。
心も体も温めたい!という日の夜、是非お試しください!
6.使う時の注意点
皮膚刺激に注意
ブラックペッパー精油には皮膚刺激があるので、肌に精油が触れるもので使う場合は希釈濃度に十分に注意してお使いください。
0.5%濃度にすればOKと言われていますが、お肌が敏感な方や心配な方は、もっと濃度を低くしたり、事前にパッチテストをするなどしてから使ってくださいね。
マッサージでの使用は、長期間続けない!
腎臓を刺激して、排出作用に優れているブラックペッパー精油。
むくみやセルライトが気になる方は、毎日でも使いたいところですが・・・
ずっとマッサージで使い続けていると、腎臓に過度な負担をかけてしまいます。
1日おきに使うようにしたり、1週間使ったら次の週は違う精油のオイルを使う、など適度に間隔をあけながら使うようにしてください。
おわりに
ブラックペッパー精油、いかがでしたか?
アロマを始める最初の1本として選ぶ方は少ないですが、精油が何種類か集まってきて、ブレンドにも慣れてきたかな~というような方には、少し加えるだけで香りの雰囲気をガラっと変えてくれるので、とってもおすすめな精油です。
うまく使えばアロマ上級者風なブレンドを作ることが出来ちゃいます!
私自身、最初は「ブラックペッパー?えー、めちゃくちゃ使いづらそう・・・」と思っていましたが、想像していたよりもかなり使いやすいです!
ブラックペッパーのシャープでスパイシーな香り、意外にも主張しすぎることがなく他の精油と馴染んでくれるので、あまり深く考えずにいろんな精油とブレンドして楽しんでいます。
冷えやむくみなど、多くの女性がもつ悩みにも効果的なので、気になった方は是非香りを試してみてくださいね~!
★暮らしと香り ブラックペッパー精油