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香りマーケティング – 感情と記憶に訴える –

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こんにちは。
“暮らしと香り”の香りコーディネーターのクークンです。

近年、香りを使ったマーケティングが様々な分野で注目されています。

アパレルブランドをはじめ、
エステや美容院などの美容業界、ホテルや航空会社などの旅行行、
フィットネスクラブなどのジム関係、百貨店や店舗の小売業など本当に様々な業種で活用されています。

今回はその注目の香りマーケティングについて
企業、ブランドにとって

どんなメリットがあるのか?
どんな活用方法があるのか?

気になるあるこれを詳しくご紹介させていただきます。

1.香りマーケティングとは

五感ブランディングの一つで、
香りマーケティングとは【嗅覚に訴えるマーケティング】の総称です。

嗅覚の特徴を活かしたマーケティングを行うことで、
購買行動に働きかけたり、滞店時間を調整したりする事ができます。

またブランドの強烈な記憶を作ることも可能になる、近年注目されているマーケティングです。

1-1.嗅覚は感情と記憶に直接働きかける!?

嗅覚は他の五感にはない、ある一つの特徴を持っています。

それは…

嗅覚の情報はダイレクトに感情と記憶に作用させる!

皆様が普段、美味しそうな匂いを嗅いで、美味しそう!
って思う事がまさにそれです。

もっとわかりやすくご説明します。

例えば、視覚の場合、
あなたが美術館に行き、素敵な絵があったとしましょう。

その場合、脳内ではどんな処理がされているかと言うと

まず絵を見た時に「これは絵だ」と認識します。
その後に「これは素敵な絵だ」と認識するのです。

一方、香りの場合は感情にダイレクトに届くため、
美味しそうな香りが届くと、何が美味しそうなのか認識していなくても
「美味しそう!」
「いい香り!」
と脳が認識するのです。

また記憶に長く残るという特徴もあり、
他の五感と比べると100倍近く長く記憶に残ると言われております。

香りを嗅ぐとまず、大脳辺縁系の中の扁桃体という場所に情報が届きます。
扁桃体は海馬に記憶を溜め込む前に記憶を処理する箇所で、
ここにダイレクトに届くため香りの記憶は長く残ります。

1-2.焼き鳥屋、パン屋さんは昔から活用していた!?

美味しそうな香りに誘われ、思わず購入してしまった事があるのではないでしょうか。
焼き鳥屋のいい匂い、パン屋のいい匂いを嗅ぐ、カレー屋の匂いを嗅ぐと
「美味しそう!」
という感情が刺激され購入のきっかけを与えてる事ができます。
これは感情に訴える香りマーケティングの典型的なパターンです。

2.プルースト効果

香りにはプルースト効果という特徴もございます。
これはある特定の香りを嗅ぐと、関連する記憶がフラッシュバックするという効果です。

プルースト効果という名称は20世紀初頭に活躍したマルセル・プルーストの名前からきています。

マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」の冒頭、
主人公がマドレーヌを紅茶に浸した時の香りを嗅いで、幼少期の思い出が蘇るところからストーリーが展開していく…この一節から取られているんですね!

プルースト効果は具体的にイメージしやすいです。
良くこんな事を聞いた事があると思います。
「昔の恋人と同じ香りがして記憶が蘇った」
という一まくが良くありますが、まさにあれです。

身近なところですと、
実家にたまに帰られる方は特に経験をしております。
たまーに実家に帰った時に実家の匂いを感じ、無意識化で
「こないだ来た時あれしたなー、これしたなー」
などを思い出しているのです。

この特徴を香りマーケティングでも活かす事ができます。

3.香りマーケティングのメリット

前述した
感情に訴えかける
記憶に長く残す
思い出す(プルースト効果)
このメカニズムが香りマーケティングの核となります。

3-1.企業、ブランドの認知度が上がる

事例を出すと、国内アパレルブランドのAZULはわかりやすいです。

ショッピングモールに多く展開しているAZULはどのお店でも同じ匂いを体感する事ができます。
その香りが好きか嫌いかは置いておいて、ブランドを使用した事がない人に聞いても
「あー、あの香りがするお店ね!」
という反応を得られる事ができます。

これは特定の香り=AZULという認知がうまく広がっているからです。

3-2.特定のファンが増える

特定のファンというのはブランドの香りのファンです。
ちょっとブランディングとしては振り切ってますがwwアバンクロンビーフィッチは
特定のファンだけを掴んでいるいい例ではないでしょうか。

こちらも好きか嫌いかは置いておいて、
嫌いな人も知っているブランドでもあります。

好きな人は本当に好きなブランドで香りが凄く好きという方もかなり存在します。

他には家具のブランドのアクタス(ACTUS)では家具ではなくクルティ(CLUTI)という香りのブランドを扱っています。

クルティは世界で初めてリードディフューザーを開発した会社で、
国内ではこのクルティを販売しているのはアクタスだけです。

もちろんクルティのファンがたくさんいますので、
アクタスはクルティのファンを取り込める可能性があるのです。

3-3.お店の来店数UPが見込める

特に香りの商品を展開しているところはアップしやすいでしょう。

香りはなくなるものです。
香りのファンであれば、なくなれば買いに来ます。

このサイクルをうまく利用すると色々な施策ができます。

例えばバッグメーカーの場合。
ブランドで用意した香りをノベルティや購入した時の特典として、ポプリや匂い袋を用意します。
購入したお客様は帰ってバッグを開けた時に、バッグからおきまりの革の匂いではなく、
ブランドの素敵な香りを楽しむ事ができます。

香りのファンになったら、色々な施策が打てます。

  • 香りがしなくなったら買いにくる
  • DMやメルマガ、ライン公式などで一定の期間に来店いただく特典でリフィルできるようにする

などなど。
ちなみにDMなどを送る際の顧客情報も
【購入して登録してくれた方には匂い袋をプレゼント!】
などにすれば顧客情報なども登録いただけるわけです。

3-4.顧客満足度UPを図れる

高知工科大学の
香りマーケティングで価値を創造するためには

香りのある店舗は顧客と従業員の接点が増えることで、
従業員と顧客の関係構築には大きな効果が期待できると発表しています。

経験値じょうでもお客様の接点が増えたとの報告はかなり上がっており、
そのブランドで買い物したことない人も接点ができたため顧客になったと報告を受けております。

3-5.店舗に気づいてくれる確率をあげる

近年、スマートホンの登場により
歩きスマホをしている人、さらにイヤホンで音楽を聴きながら歩いている人に対してのアプローチが難しくなって来ています。

だって、見てないし、聞いてないから。

しかし、香りは違います。
香りはそういった方にもアプローチが可能です。

今までにない方法で店舗の存在をアピールできるようになります。

3.香りマーケティングの方法① – 空間演出 –

香りマーケティングをする際に、まずは認知を広げなくてはなりません。

香りに対しての認知を増やすに一番有効なのは体感していただくことです。
これを自分の意思でかぐという部分を省けるのでマーケティングとしても絶大な効果が期待できます。

では、どうやって空間演出するのか?

3-1.業務用のディフューザーを使う

業務用のディフューザーを使うのが一番簡単で確実です。
リードディフューザーだと難しいし。

ここで重要なのは

  • 細かい濃度調整ができるか?
  • ムラなく香らせる事が可能か?
  • 安心・安全か?

という事です。

香りは香りすぎると悪臭になります。
店舗の面積に合わせて細かい濃度設定が可能なディフューザーでないと香りすぎるという、逆にデメリットになってしまう可能性が出て来てしまいます。

また、ムラがあっては難しいです。
空間全体を包み込むような香り方が理想な香り方です。

そして、香料なども含め安全なものを使うことをおすすめします。

3-2.おすすめのディフューザー -マイクロフレグランス AirQ –

前述した条件を満たすおすすめディフューザーは
マイクロフレグランスが提供するAirQです。

世界72ヶ国、国内導入台数も17000台という
業務用ディフューザーでは圧倒的な人気を誇っております。

ちなみに、AZULやアバクロも採用している実績があるサービスです。

3-2-1.おすすめポイント① フルメンテナンスサービス

AirQのいいところはお客様でメンテナンスの必要がないというところでしょう。
AirQのサービスマンが定期訪問し、ボトルチェック、機器チェック、清掃までしてくれます。

3-2-2.おすすめポイント②優れた芳香力

設定できる濃度は何度150通り。
風除室やエントランスのような狭いスペースから70坪程(機器によっては300坪対応のものもあります)まで対応しています。

芳香される香りの粒子もナノ粒子になっており、素早く、均一に拡散する事ができます。

3-2-3.おすすめポイント③安心・安全な香料

揮発性の物質を使っていないという事、
また国際的な香料の使用基準などを決める機関のIFRAの基準、
米国有害物質規制法、揮発性有害化合物(米カリフォルニア州の)への規制をクリアしており、安心して使えます!

3-2-4.豊富な香りコレクション

もちろんオリジナルで開発することも可能ですが、
コレクション自体も70種類あるのが魅力です。

まずは、コレクションからテストがてら見たいなどの人にもおすすめです。

3-2-5.高い消臭能力

下水臭、トイレ臭、油臭、タバコ臭など様々な場所の消臭が可能です。

芳香と同時に消臭の機能まで備えています。
感覚的消臭(悪臭を感じにくくさせる)
物理的に消臭(悪臭の分子と分子結合して匂いの出ない分子させる)
の2つの消臭を採用してます。

3-2-6.AirQ性能

小スペース~中スペース向けの機種
AirQ270

対応体積目安:425㎡
対応面積目安: 120㎡ / 36坪 / 70畳
月額料金:ミニマム9,500円~(香らせる体積などで料金が変動します。)

中スペース~の機種
AirQ580

AirQ580 白

対応体積目安:850㎡
対応面積目安:240㎡ /72坪 / 130畳
月額料金:ミニマム14,000円~(香らせる体積などで料金が変動します。)

 

 

4.香りマーケティングの方法② – ブランドを象徴する香りの創出 –

オートクチュールなどでは昔から、そのブランドの象徴する香水が存在していました。

ココシャネルはN°5(1921年発売)、ランバンのアルページュ(1927年)などはいい例です。

20世紀後半からはオートクチュール以外の既製服ブランド、例えばキャシャレルやカルバンクラインなどで、ブランドを象徴する香りが誕生してきました。

ファッション、アパレル以外ではホテルの香りなどもそうです。
メインロビーで香っている香りと同じ香りでアメニティまで展開しています。

こうしたブランドを象徴する香りは差別化する上でも非常に重要です。
そこにしかない香りというイメージがつけばプレミアな印象も与えることもできます。

香水、アメニティ、ルームフレグランス、トイレタリー、ファブリックスプレー、洗剤、化粧品関係、あらゆるもので象徴する香りは展開が可能になります。

例えば、ブランドを象徴する香りで空間演出し認知させます。
認知された香りをノベルティにしたり、そのまま販売したりなど直に売上に直結する施策を打てるようになるわけです。

おわりに

いかがでしたか。

嗅覚は近年解明されてきた有用性が多々あります。
その有用性を活かしたマーケティングが香りマーケティングであり、
他の企業と差別化をはかれる比較的新しい取り組みです。

参考にいただけたら嬉しいです!
ではまた次のコンテンツで!

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