こんにちは。
“暮らしと香り”です。
近年、視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚、いわゆる五感に訴えるマーケティングが注目されています。
背景としては付加価値を持って差別化できていたサービスや商品が、
同等商品や低価格商品の登場によって差別化ができなくなる、
いわゆるコモディティ化が進み、それを脱する動きが各企業で取り組まれているためです。
“暮らしと香り”でも香り (嗅覚)に付随して音(聴覚)や映像(視覚)のマーケティングを手がけており、
最近特に五感ブランディングが注目されていると実感しております。
と、いうことで今回は香りを含めた感覚マーケティングを詳しく解説していきます。
ご参考いただけたら嬉しいです!
1.感覚マーケティングとは!?
視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の五感、例えば色や味、リズム、形など感覚に影響を与え消費者の知覚や判断、購買行動に影響を与えるマーケティングです。
近年、インターネットショッピングの売上が増え続けていることで、
実店舗での購買が減少していますが、実店舗でしか体験できない価値を消費者に提供することで、競合やインターネットショッピングとの差別化を図ることができます。
博報堂の五感ブランディング調査: 生活者の五感重視度でも
約70%の人が五感の重要性を感じており、
商品を選択する上でも約40%もの人が見た目以外を重視していることがわかります。
五感に訴える重要性がうかがえますね。
2.自然との五感の触れ合いにならう感覚マーケティング
感覚マーケティングは実店舗以外で、普通に体感しています。
例えば【自然とのふれあい】です。
ビーチは全てを感じることができます。
綺麗な景観、波の音、潮の香り、砂浜や波の感触などを感じてテンションが上がった記憶がある人は多いのではないでしょうか。
森や山もそうです。
川のせせらぎ、小鳥のさえずり、フィトンチッド、木々の香り、湿度を感じることができます。
それを心地いいと感じた人も多いのではないでしょうか。
購買行動にも少なからず影響を与えています。
海の家で飲むビールや焼きそばなぜか買いたくなってしまいますよね。
東京八王子市にある高尾山には春から夏にかけてビアガーデンがOPENします。
高尾山という東京の外れ、そして山の上にあるビアガーデンであるのに関わらず、予約が取れないほど盛況なのです。
(ビールばかりですみません…。)
上記例を見ても自然は究極の五感マーケティングなのかもしれません。
3.身近にある感覚マーケティング
自然以外にも私たちの生活の中で十二分に感覚マーケティングを感じることができます。
パン屋
美味しそうなパンの陳列、焼きたての香り、試食(場所にもよりますが)ができます。
試食ができることで、味覚に刺激し購買行動に影響を与えることができます。
思わず追加で買ってしまう人もいるのではないでしょうか。
ステーキ
ステーキなども感覚マーケティングと言ってもいいのではないでしょうか。
ステーキがお皿で出てくるよりも、鉄板で食べたい人は多いのではないでしょうか。
豪快な見た目、焼けた肉とソースの香り、肉の焼ける音、肉の弾力、
これらが食欲を一層掻き立てます。
3-1.近年のテクノロジーを使用した感覚マーケティング
映画館は、3Dから始まり、最近では4D、4DXまで進化しました。
椅子が揺れたり、雨のシーンで水が降ってきたり、強風のシーンで風が吹いたりします。
臨場感という付加価値をつけて他の劇場と差別化しています。
最近のゲームもそうです。
綺麗なビジュアル、こだわったサウンドトラック、そしてゲームコントローラーまでもが振動します。
ゲーム内でダーメジを受けたりすると、手にダメージの振動が伝わります。
これらはデジタル技術で脳に錯覚をさせるハプティク(触力覚技術)と呼ばれています。
4.参考になる感覚マーケティング事例
4-1.ダンシングクラブ
新宿、大阪、福岡、タイに店舗展開しているダンシングクラブさんは飲食店の中では珍しい触覚という付加価値を提供しています。
テーブルの真ん中にドカっとシーフードが置かれ、
それを手で食べるという斬新な方法で差別化をはかり、人気をはくしています。
4-2.シンガポール航空
航空会社の中でも満足度が常に高く2019年に顧客満足度1位に3年ぶりに返り咲いたシンガポール航空。
コスチューム・インテリア・サービスもさることながら、
CAの香水、機内の香り、おしぼりまでにステファン・フロリディアン・ウォーターズという香りを感じることができます。
記憶に長く残る香りのマーケティングの特性をうまく利用して、
思い出に残る旅を演出しているすごく参考になる事例です。
4-3.AZUL by MOUSSY(アズール)
アズールはイオンや駅ビルに多く展開している国内屈指のアパレルブランドです。まるでダンスクラブのような薄暗い証明、流行りのBGMも大きめな音で流れています。
そして何より、香りを使った空間演出をしており、ディフューザーを使って店内を香らせています。
店内には少し尖った香りがこれでもかと香っていて、抜群の存在感を放っておりブランド認知にも香りが一役をかっています。
さらには香りを商品展開まですることで、常にAZULを体感することができるようになっており、若者の心を掴んでいるのです。
AZULで使用しているのディフューザー
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4-4.チーム ラボ
チームラボの作品はどれも感覚で感じることができます。
視覚効果はもちろんのこと、音響効果、中には香りまで感じることができます。
なんとも言えぬ不思議な視覚体験と触覚体験はカフェでも感じることができます。お台場にあるチームラボ ボーダレス内にあるカフェではテーブルに触れることで反応し触った箇所に美しい絵が変化しながら現れます。
この体験で感動を与えることができるのです。
4-5.LUSH
石鹸ブランドのラッシュも感覚マーケティングの先駆者と言ってもいいでしょう。
離れていても店舗の存在がわかるほどの香り、可愛い石鹸やバスアイテムが店内に陳列され、店頭で体験できる触感。
これらを実践していることで、石鹸業界の中でも誰もが知っているブランドになっています。
5.五感に訴える感覚マーケティングのアイデア
感覚マーケティングは他社と差別化する上で非常に有用なマーケティングになっていきます。
近年、健康志向の方が増加し、フィットネスクラブが急激に店舗数を伸ばしていますが、
実際には差別化が難しい状況と言わざる得ません。
例えば森林の中でのフィットネスクラブやヨガクラブ、エステサロンなどはどうでしょうか。
フィトンチッドを感じる湿度と香り(加湿器やアロマやウッドチップでできちゃう)。
森の木々を感じるディスプレイ(映像や植物で再現)。
川のせせらぎや森のささやきのBGM。
上記の例でいうと
屋内なのに森林浴とヨガ
という付加価値を作ることができるかもしれませんね。
お菓子の香りがする子供服なども面白いかもしれません。
ヘンゼルとグレーテルの世界観やキャラクターがアップルパイが好きなブランドもあるくらいなので、より立体的にお店作りができるのではないでしょうか。
なんかワクワクしてきますよね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
感覚マーケティングの可能性…侮れないですよね。
しかも実はローコストからでも実施できるんです。
ぜひ、感覚マーケティング…取り組んで見てください!
本コンテンツが御社だけの感覚マーケティングのヒントになれたら嬉しいです!
では、また次のコンテンツで。
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