慌ただしい日々の中で、肌のお手入れがおろそかに…
あれ?いつの間にか、しわやたるみが!これってもしかしてお肌の老化!?
最近肌に年齢を感じる、そんなあなたには
肌にハリを与えアンチエイジングに効くフランキンセンスをご紹介いたします。
1.フランキンセンスについて
どんな香りなのか見た目からは想像しにくいですね。
しかしこのフランキンセンス、遠い昔から親しまれてきた精油なんですよ。
1-1.どんな植物?
学名:Boswellia caeterii(ボスウェリア カルテリイ)
別名:乳香、オリバナム
原産地:アラビア半島・紅海地域
科名:カンラン科
特徴:木本
抽出部位:樹脂
1-2.名前の由来
フランキンセンスは3つの名称で呼ばれています。
●フランキンセンス
ラテン語でfrancus(良質な)+incense(芳香)=「良質な芳香」という意味。
●乳香
木の表面を傷つけ流れ出る樹脂が乳白色でミルクに似ていることが由来。
●オリバナム
アラビア人がal-luban(alは定冠詞、lubanはミルクの意)と呼んでいたことが由来。
どの呼び名からも特徴がわかりやすいですね。
1-3.歴史
紀元前2000年のエジプトではこの樹脂を燃やした薫香を太陽神ラーに捧げていました。
宗教儀式に利用されていただけでなく中世には薬として用いられ、化粧品にも使われるなど世界各地に運ばれ多方面で活用されました。
さらに新約聖書では、イエスキリストの誕生の際に黄金、没薬(ミルラ)とともに捧げられた贈り物として登場しているんです。
なんだかとても歴史を感じますね。
2.精油の特徴
ここでフランキンセンス精油の持つ作用についてご紹介します。
2-1.心への作用
歴史のあるフランキンセンスは、古くから瞑想に使われてきました。
鎮静作用とともに集中力を高める働きがあるため、抑うつ状態を改善してくれます。
2-2.体への作用
抗菌作用とともに気管支炎や喘息の緩和に用いられ呼吸を楽にしてくれます。
また、クリームなどの塗布は関節痛や筋肉痛にも役立ちます。
2-3.肌への作用
すでに古代エジプト時代から年齢を重ねた肌のケアに使われていたというフランキンセンス。
皮膚の再生を促し、収れん効果があるため特に老化した肌に利用されます。
皮膚にハリを与えて、しわやたるみの予防に効きます。
抗菌効果も高く、皮脂バランスを整える働きもあるので、
脂性肌の方にはニキビケアとしても有効ですよ。
では、フランキンセンスの一体何が肌を若返らせるのでしょうか?
秘密はフランキンセンスを構成する成分の働きにあります。
●α-ピネン:強壮作用、抗炎症作用、うっ滞除去作用
●ツヨネン:抗炎症作用、鎮静作用
●リモネン:新陳代謝促進、血行促進
●テルピネオール:収れん作用
血流をよくする作用、炎症を抑える作用、肌を引き締める作用、細胞を再生する作用、
これらの作用が一挙に働き、皮膚にハリを与えてしわやたるみを予防してくれるんですね。
アンチエイジングに効くとされているのも納得の構成です!
3.使い方
肌につかう場合は化粧水かクレイパックがおすすめです。
どちらも簡単なので作るところから自分のための時間と思って試してみてください!
3-1.化粧水
材料:精油 2~3滴
精製水 100ml
(7日~10日で使い切ってください)
この化粧水はたっぷり使うのがポイントです!
2週間ほどかけて毎日丁寧にケアしましょう。
肌の状態が格段に変わり透明感が出ますよ!!
3-2.クレイパック
材料:精油 1滴
クレイ 大さじ3
精製水 適量
(1度で使い切ってください。)
洗顔後パックをして3~5分置いてからぬるま湯で洗い流します。
そのあとはいつも通り化粧水で肌を整えてください。
週1回のケアで肌を活性化させてアンチエイジングを目指しましょう!
■■商品紹介■■
4.番外編
柑橘系のさわやかさと苦さ、
そしてわずかに甘みを持ち合わせているフランキンセンス。
そのため柑橘系や香辛料系、花系と相性がよくブレンドを楽しみやすいです。
4-1.フランキンセンス×パチュリ
緊張や集中が続いた心をホッと一休みさせてくれるパチュリと合わさると
深い瞑想を感じる香りになります。
■■商品紹介■■
4-2.フランキンセンス×ライム
きりっとした爽やかさで、過去を断ち切る香りのライムと合わせると
慌ただしい日常から自分を切り離し冷静になれる香りになります。
何かに区切りをつけたい時にいいですね。
■■商品紹介■■
5.使用上の注意
精油は、天然だから安全というわけではありません。
精油を安全に使うためには、次の点に気を付けてください。
・本物の精油を使う
・劣化した精油を使わない
・適度な使用にとどめる
・飲まない
・目に入れない
・火気まわりでの取り扱いに注意
・妊産婦・高齢者・病気療養中の利用は専門家に相談してから使用する
・授乳中の方、乳幼児は少量から利用する
・利用前にパッチテストを行う
大切なのは、正確な知識を得ること。
以上の注意を守って適切な使い方をすれば、精油は心身の健康に役立ち、あなたの日々の暮らしに潤いと安らぎを与えてくれることでしょう。
フランキンセンスは妊娠初期、分娩前後の使用は避けてください。
おわりに
いかがでしたか?
アラビア半島の国の一部では、今もなお日々の生活に重要なフランキンセンス。
瞑想に使われてきた落ち着いた香りを嗅ぎながらお肌をアンチエイジングでき、
ゆっくりとした自分時間を作れそうですね。
慌ただしい日々の中で肌のお手入れをテキトーに済ませてしまう筆者ですが、
一度ここで落ち着き自分を見つめ直して生活にもお肌にもハリを取り戻そう!と思いました。
いつまでも、若々しくいたいものですね!