だんだんと気温が下がり、肌寒くなってきましたね~。
この季節になると、温か~い飲み物や鍋料理、濃厚なチョコレートなどが欲しくなってきますよね。
香りも同じで、夏場は爽やかスッキリ系の香りが好まれますが、秋からは温かみがあったり、深みが感じられる香りがだんだんと心地よくなってきます・・・。
今回は、そんな肌寒い季節におすすめな深みのあるウッディーな香り、「シダーウッド精油」をご紹介いたします!
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2.シダーウッドってどんな精油?
学名 | Cedrus atlantica |
植物名(和名) | シダーウッド、シダーウッドアトラス(アトラススギ) |
科名 | マツ科 |
種類 | 高木 |
主な産地 | モロッコ、アルジェリアなど |
抽出部位 | 木部(心材、木片、木屑) |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
特徴的な化学成分 | セドレン、カジレン、セドロール |
香りの特徴 | 甘さのあるウッディーな香り |
主な効能 | 神経系・呼吸器系強壮、殺菌、消毒、鎮静、高揚など |
シダーウッドの「シダー」は、「霊的なパワー」を意味するセム語から来ています。
シダーウッドは古代から大切にされてきた木で、古代エジプト人は木材で棺を作ったり、精油をミイラ作りに使ったり、香水や化粧品に配合したり・・・と、あらゆる場面でシダーウッドを使っていました。
硬い材質と虫除け効果があることから、神殿を作るのにも使われてきましたし、寺院での薫香として最も古くから使われていた香料のひとつでもあり、「神聖な木」として古くから扱われてきました。
3.精油の効能
古~い歴史をもったシダーウッド精油。一体効能どんな効能をもっているのか、詳しく見ていきましょう!
体に対する効能
一番の特徴としては、呼吸器系・泌尿器系の感染症に良いことです。
去痰作用があるので、気管支炎、咳、カタルなどの症状がある際には吸入で使うのがおすすめです。
シダーウッド精油には乾燥させる性質があるため、特にカタルのような粘液分泌が過剰にされているような時に力を発揮してくれます。
腎臓強壮作用もあり性尿路へ働きかけてくれるため、膀胱炎の症状にも効果的。アロマバスで取り入れると良いですよ。
シダーウッドの第二の特徴としては、機能回復作用があり、慢性的な様々な症状に良いことです。
関節への機能を回復させてくれる効果があるので、慢性的な関節炎で悩まされている方はマッサージや湿布、アロマバスで使ってみてください。
慢性的な下痢や排尿過多など、体のどこかが弱って排泄機能が亢進している時にはお腹のマッサージでの使用がおすすめ。
また、シダーウッドはパワーを持っている木なので、特にどこがというわけではないけれど、慢性的な疲労感があって「なんだか最近ずっと疲れている・・・」という時に使うと、シダーウッドがパワーを分けてくれて元気を回復させてくれますよ!
心に対する効能
鎮静と高揚、どちらの作用も併せ持っているため、気持ちのバランスを取ってくれる精油です。
神経が緊張している時や、不安にかられているような状態の時におすすめ。
古くから寺院で使われていた神聖な香りなので、瞑想の際に使うのも良いですよ!
シダーウッドは、一本の太い幹がまっすぐ天に昇っていくような姿の木。
迷いがある時、なにかに流されそうになっている時に使うと、自分が本当はどうしたいのか?どの道に進むべきか?を思い出させてくれ、
真っ直ぐ目標に向かって頑張れるようサポートしてくれますよ!
肌に対する効能
収れん作用と殺菌消毒作用があり、脂性肌・ニキビ肌のケアにおすすめです。
頭皮の脂っぽさにも良く、ふけや脱毛で悩んでいる方は頭皮ケアとして使うと良いですよ。
シダーウッド精油は男性にも好まれる香りですし、女性よりも男性の方がお肌の脂っぽさが気になる・・・という方が多いので、特に男性のケアにおすすめな精油です。
抗真菌作用もあるので、水虫のケアとしても使えますよ~!
4.おすすめな使い方4選
木の香りで落ち着きたい~という時はもちろん、他にもおすすめな場面が沢山あるのでご紹介いたします!
是非、生活の様々な場面でシダーウッドの香りを取り入れてみてください。
呼吸器系の不調時に!
呼吸器系に対して良い働きをしてくれるシダーウッド精油。
特に痰がからんだような咳や、粘液の分泌が過剰になっているカタルの症状に悩まされている場合に使うと効果的です。
蒸気吸入だと鼻や喉にしっかり精油成分を届けることができるので、おすすめです!
※ただし、咳が出ている時や喘息の方は悪化する可能性もあるため、そのような症状がある場合には芳香浴の方がおすすめです。
吸入の仕方も特別な道具などは必要なく、とっても簡単。
- 洗面器に熱めのお湯をはって、シダーウッド精油を1~2滴おとす。
- お湯から約30センチほど顔を離したところでバスタオルをすっぽり被り、目を閉じて鼻と口から呼吸する。
もっと手軽にしたい場合は、マグカップにお湯を入れて、そこにシダーウッド精油を1滴おとし、マグカップの蒸気を吸い込む方法でも良いですよ。
ただし、蒸気吸入を長時間続けるのは負担がかかるので、長くても1分間くらいで終わらせるようにしてくださいね。
疲労感、元気が出ない・・・慢性的な疲労感が続いている時に!
パワーを与えてくれるシダーウッド精油。
慢性的な疲労感が続いていて元気が出ない時に使うと、シダーウッドのエネルギーを分けてくれますよ。
呼吸を深めてリラックスさせてくれる効果もあるので、疲れ切ってしまった日の夜に使うと、眠りにつきやすくなるうえ、眠っている間にパワーを補填してくれそうですね・・・!
お風呂で使うと簡単かつ全身でシダーウッドの力を取り入れることが出来るので、手軽に元気をチャージしたい時にはアロマバスがおすすめです。
~シダーウッドのアロマバスで、エネルギーチャージ!~
材料:
天然塩(大さじ2)、シダーウッド精油(2滴)
作り方:
天然塩に精油を入れてしっかり混ぜ、お湯をはった浴槽に入れてしっかり混ぜれば完成。
あとはお風呂に入って、シダーウッドの香りをしっかり楽しむだけです!
アロマバスソルトの作り方動画を見る↓↓↓
肌を通して、体内にシダーウッドのエネルギーがぐんぐん入っていくことを想像しながらお風呂に浸かると、さらに効果が倍増しそうです。
温かいお風呂に入った後はゆっくりベッドに入って、ぐっすりお休みくださいね。
翌朝目覚めたら、いつもより体にパワーがみなぎっているかもしれません・・・!
目標に向かって頑張りたい時に!
硬い幹をもっていて、地面からまっすぐグングン空に向かって伸びていくシダーウッド。
その姿から、昔は神への固い信仰心を象徴する木とされていました。
そんなシダーウッドの精油は、目標に向かって頑張っている最中の人、これから何かを頑張りたい!という人に特におすすめです。
シダーウッドが一直線に天に向かって伸びていく姿を想像しながら香りを嗅ぐと、「自分も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれますよ。
また、目標に向かって頑張っている時、途中くじけそうになって諦めたくなる時もありますよね。
何かにぶれてしまいそうな時、悪いほうや楽なほうに流されそうになった時・・・そんな時にシダーウッドの力を借りると、自分の軸を強くもたせてくれ、正しい道へと導いてくれる手助けをしてくれます。
まるで「相棒」」のような存在になりそうなシダーウッド精油。
気持ちの支えとして、ひとつ持っておくと良さそうですね!
男性のスキンケア・頭皮ケアにもおすすめ!
お肌も頭皮も、「脂っぽさ」が気になる方のケアに向いています。
女性よりも男性の方が皮脂の分泌が活発なので、男性のスキンケアや頭皮ケアにもおすすめです。
男性にも好まれやすい香りなので、気になる方は是非チェックしてみてください!
いつも使っている市販のシャンプーに入れるだけで出来る、簡単アロマシャンプーの作り方をご紹介します。
~シダーウッド精油を入れるだけ!簡単アロマシャンプーで頭皮ケア~
材料:
市販の無香料シャンプー(50ml)、シダーウッド精油(5滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、保存容器
作り方:
- ビーカーにシャンプーを測って入れる
- 1に精油を入れて、混ぜる
- 保存容器に移し替えて完成!
※作った後は、約2週間を目安に使い切ってください。
※ガラス製の保存容器だとお風呂場で落とした時が危ないので、プラスチック製のものがおすすめです。
アロマシャンプーの作り方動画を見る↓↓↓
お化粧水や頭皮マッサージオイルのレシピは「4.おすすめブレンド」に記載しているので、そちらも参考にしてみてくださいね。
5.シダーウッドのおすすめブレンド4選
フローラル系、シトラス系、ハーブ系、ウッド系・・・
どのタイプの精油とも比較的合わせやすいので、是非様々な精油とブレンドを楽しんでみてください。
効能や香りのバランスから、個人的におすすめなブレンドをご紹介していきます~!
ローズマリー精油×シダーウッド精油<健康な髪の毛に!頭皮ケアにおすすめブレンド>
頭皮の脂っぽさや抜け毛、髪の毛に元気が無い・・・などなど、頭皮のお悩みにおすすめなブレンドがこちら。
シダーウッド精油は収れん作用があるので、乾燥よりも脂っぽさが気になる方のケアにおすすめ。
そこに血行促進効果があるローズマリー精油を組み合わせることで、頭皮ケアに抜群のブレンドに。
髪の毛を元気に育てたい方や、薄毛予防したい!という方は、是非頭皮マッサージでお試しください。
シャンプー前にオイルで優しくマッサージすると、頭皮がほぐれて血流も良くなり、髪の毛に栄養が行き渡りやすくなります。
頭皮はお顔とも繋がっているので、頭皮の血行が良くなると顔の血行も同じく良くなるので、顔色もパっと明るくなりますよ~!
~ローズマリー×シダーウッドの頭皮マッサージオイル~
材料:
キャリアオイル(10ml)、シダーウッド精油(1滴)、ローズマリー精油(1滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、保存容器
作り方:
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れて、混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて、完成!
作ったオイルは1週間~10日を目安に使い切ってくださいね。
トリートメント(フェイシャル)の作り方動画を見る↓↓↓
「オイルを使うと余計に油っぽくなるんじゃ・・・?」と思われる方も多いと思いますが、オイルでマッサージした後にシャンプーすると、オイルっぽさが残らずスッキリ洗い上げてくれますよ。
(オイルを付けると1度目のシャンプーは泡立ちが悪くなるので、2度洗いする方がおすすめです!)
それでも気になる方は、キャリアオイルの中でもさっぱりタイプの「グレープシードオイル」にして作ってみてくださいね!
ラベンダー精油×シダーウッド精油<ニキビケアにおすすめブレンド>
スキンケア、特にニキビケアでシダーウッド精油を使いたい方は、治癒効果のあるラベンダー精油と組み合わせてあげるのがおすすめです。
ブレンドした香りもとっても良く、深みのある甘い優しい香りになります。(私自身もこのブレンド大好きです!)
皮脂の分泌が過剰でニキビが出来やすい方には、こちらのさっぱりタイプのお化粧水がおすすめです。
~ニキビケアにおすすめ!シダーウッド×ラベンダーの化粧水~
材料:
無水エタノール(5ml)、精製水(45ml)、シダーウッド精油(5滴)、ラベンダー精油(5滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
作り方:
- ビーカーに無水エタノールを測って入れる
- 1に精油を入れて混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて、完成!
作成した化粧水は、冷暗所に保管して1週間を目安に使い切ってください。
アルコールに刺激を感じる方や、普通肌・乾燥肌の方は、無水エタノールをグリセリンに代えて作ってみてくださいね。
化粧水の作り方動画を見る↓↓↓
ベルガモット精油×シダーウッド精油<清々しい香りでリフレッシュ&リラックスしたい時に>
甘さと深みのあるウッディーな香りが特徴的な、シダーウッド精油。
爽やかさのあるベルガモット精油を合わせると、まるで晴れている日中に森の中をゆっくり散歩しているような・・・すがすがしい香りになります。
シダーウッド単体の香りが少し重く感じるな~という時には、ベルガモット精油が軽さをプラスしてくれるのでおすすめです。
また、こちらはベルガモット精油の香りを長持ちさせたい時にも良いブレンドです。
シトラス系の精油は揮発性が高いため香りが長続きしづらいのですが、シダーウッドのようなベース系の香りを少しプラスしてあげることで、香りを長くもたせてくれるんです。
シダーウッドに少し爽やかさをプラスしたいな~という時には「シダーウッド:ベルガモット=2:1~2」くらい、
ベルガモットをメインとして、香りに深みを出したい時、ベルガモットの香りのモチを良くしたい時には、「シダーウッド:ベルガモット=1:3~4」くらいでお試しくださいね。
また、ベルガモット精油をオレンジ精油に代えてブレンドするのもおすすめです!
オレンジ精油だと甘さのある温かみのあるブレンドになり、寒い季節にとっても良い香りになりますよ~。
ベチバー精油×シダーウッド精油<深く落ち着きある香りのブレンド!気持ちに安定感を>
思いっきり深ーい香りがお好きな方におすすめなブレンドです。
土っぽさのあるベチバー精油と組み合わせることで、シダーウッドのウッディーな香りに、さらに深さや落ち着きといった雰囲気がプラスされます!
香りのイメージとしては、最近のオシャレカフェというよりも何十年と営業している、こじんまりとした渋い老舗の喫茶店・・・といったところでしょうか。(笑)
気持ちの面での効能としては、なんだか頭がぼーっとしていたり、気持ちや体がフワフワしているように感じる時におすすめで、地にしっかりと足をつけさせてくれます。
頭上でフワフワ漂っていた魂が、スッと足元に降りてきて現実と向き合えるようになる・・・、そんな香りです。
冷静に自分と向き合いたい時、フワフワしている気持ちをどっしり安定させたい時には是非おためしください!
また、ベチバー精油には神経系の鎮静作用もあるので、不眠で悩んでいる方にもおすすめなブレンドです。
寝る時に寝室にこちらのブレンドを香らせておくと、どっぷりベッドに沈み込んでいくような感覚になり、ぐっすり眠れるお手伝いをしてくれますよ。
個人的なおすすめなブレンドの割合は、「シダーウッド:ベチバー=3:1」くらい。
このくらいの割合だと、ベチバーを少しプラスすることで、シダーウッドにさらに深みを出す・・・という雰囲気の香りになりますが、
もっとズッシリする深い香りが好き!という方は、ベチバーの割合をもう少し多めにして、お好みによって調整してくださいね。
6.使う時の注意点
高濃度での使用に注意!
高濃度で使うと肌の刺激になる恐れがあるため、スキンケアやアロマバスなど肌に触れるもので使う際にはご注意ください。
今回ご紹介しているレシピは、シダーウッド精油1%以下の割合で作っているため問題ないですが、お肌が敏感な方や心配な方は、腕の内側でパッチテストをしてから使うようにしてくださいね。
シダーウッドの種類について
今回ご紹介したのは、「Cedrus attantica」という「シダーウッド・アトラス」という種類ですが、シダーウッドは他にも「Juniperus ashei(テキサス)」、「Juniperus virginiana(ヴァージニア)」という種類もあります。
現在「シダーウッド精油」として一般的によく使われているのは、アトラス種のものが多いです。
アトラスは甘さのあるウッディーな香りですが、テキサスやヴァージニアは少しスパイシーさがある香りなので、香りの好みで選んでも良さそうですね。
ただし、テキサスとヴァージニアは皮膚刺激を起こす可能性がアトラス種よりも強いので、アロマバスやスキンケア、頭皮ケアなど肌に触れるもので使いたい場合は「アトラス種」がおすすめです。
おわりに
シダーウッド精油、いかがでしたか?
アロマでウッディー系の香りだと、「サンダルウッド」を一番にイメージされる方も多いのですが、個人的にはシダーウッド精油もとってもおすすめです!
深く甘みのある香りで、重すぎなくてどこか美味しそうな雰囲気もあり・・・
特に気温が下がってきた今の時期には、とてもしっくりくる香りなんですよね。
季節に合わせて洋服を変えるように、是非香りも秋冬の季節に合ったものに変えてみるのもおすすめです!
私はこの秋、シダーウッド精油をバスソルトで使用したところ、香りに落ち着きすぎてお風呂中にウトウト眠ってしまったほど。(笑)
疲れている時にお風呂で使うと本当に気持ちいいのですが、癒され過ぎて眠ってしまわないようちょっと注意しとかなきゃな~と思いました・・・。
あとは、お値段がお求めやすい点も嬉しいところです!
サンダルウッドやフランキンセンスなど、他の木・樹脂系の精油はわりとお値段がお高め・・・
高価な精油はもったいなくて日常使いしづらいのですが、シダーウッドはその心配が無いので、芳香浴、お風呂、ルームスプレー、スキンケア・・・ありとあらゆる場面で気軽に使えちゃいます。
温かみを感じるシダーウッド精油、皆さま是非お試しくださいね~!
★暮らしと香り
シダーウッドアトラス精油