料理などでなじみ深いショウガが原料のジンシャー精油。
今回は、体が冷えやすいときや胃腸の調子が悪いときなどにサポートしてくれるジンシャー精油を紹介します。
1.ジンジャーってどんな精油?
学名 | Zingiber officinale |
植物名(和名) | 生姜(ショウガ)、ガーデンジンジャー |
科名 | ショウガ科 |
種類 | 草本 |
主な産地 | インド、ジャマイカ、中国、マダガスカル など |
抽出部位 | 根茎 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
特徴的な化学成分 | α-クルクメン、6-ジンゲロール、ジンジベレン、β-セスキフェランドレン、シトラール など |
香りの特徴 | ピリッとスパイシーで温かみのある香り |
料理のスパイスや香りづけとして、おなじみのショウガ。
寒いときに体を温めたり、風邪でのどの調子が悪いときに利用したりする人もいると思います。
そんな、親しみがある生姜が原料のジンジャー精油は、食品よりもスパイシーで温かみもありながら爽やかな香りです。
体を温める効果があるので、冬向けに思えますが、最近は、夏場でもクーラーの効きすぎで体が冷えてしまうことがあるので、オールシーズン使いやすい精油ではないでしょうか。
2.ジンジャーの特徴
心へのアプローチ
ピリッとしたスパイシーな香りが、脳を刺激して、スッキリさせてくれます。
落ち込んでてもジンジャーのピリッとした香りを嗅いで
やる気スイッチを入れましょう!
もうひと頑張りしたいときや下がりそうなモチベーションを上げて何かに取り組みたいときにおすすめです!
体へのアプローチ
食べるショウガと同じで、体にいい有用性がたくさんあるジンジャー精油。
夏のクーラーや冬の寒さで体が冷えてしまうとき、むくみが気になるときなどに取り入れると、
体を温めて発汗を促したり、加温したりしてくれるので、体の末端までポカポカ温まることができますよ。
使うときの注意点
スキンケアやヘアケアに利用する場合は、高濃度で使用すると皮膚刺激を起こす場合もあります。
化粧水やトリートメントオイルなどの肌に直接触れるものを作るときは、様子を見ながら全体量の0.5%以下の濃度で使用してください。
また、肌が敏感な方はパッチテストを行うことをオススメします。
もし、使用中にかゆみや炎症などが出てしまった場合は使用を中止して、肌に触れたところを大量の水で洗い流してください。
3.おすすめの使い方
集中したいときやもう少し頑張りたいときに!
ジンジャー精油は、ピリッとスパイシーながらも、温かみのある香りが脳を刺激して元気ややる気を与えてくれます。
仕事や勉強などで集中したいときやもうひと頑張りしたいときなどに、ティッシュペーパーに精油を一滴つけて広がる香りを楽しんでみてください!
カンタンに楽しめるので、お家の中ではもちろん、カバンに忍ばせて外出先でさっと香りを嗅ぐこともできますよ。
湿布法
筋肉痛や肩コリ、頭痛など局所的に痛みがあるときは、温湿布・冷湿布として痛みを感じるところに当てるのもおすすめです。
痛みやだるさで入浴が難しいときにもカンタンにできます!
温湿布のときは、温度が変わる10分を目安にタオルを取り替えてください。
~温湿布・冷湿布のレシピ~
材料:
- ジンジャー精油…1滴
- お湯or水…洗面器1杯
道具:
- 洗面器
- 小さめのタオル
作り方:
- 洗面器に熱めのお湯を入れて、精油を落とし軽く混ぜる
- タオルを洗面器につけて絞る
保管:
保存せずに、そのつど作ってください。
アロマ湿布法の動画を見る↓↓↓
足湯法
湯船に浸かってもいいですし、体を温めたいけれど、だるくてお風呂に入るのが辛いときは足湯がおすすめです!
10~15分程度足をつけると、体がじんわり温まって気持ちがいいですし、
疲れや足のむくみを和らげられますよ。
~足湯のレシピ~
材料:
- ジンジャー精油…4滴
- 天然塩 … 40g
道具:
- 計量スプーン
- 材料を混ぜ合わせるための容器
- バケツorたらい
作り方:
- 容器に天然塩を入れてから、精油を加えてよく混ぜ合わせる
- 足湯用のバケツやたらいに、体温より少し高めのお湯と1を入れかき混ぜる
保管:
保管せずに使い切って下さい。
バスタイムのおともに!
日頃のストレスが原因となって、便秘や下痢、消化不良などの不調になることもあります。
胃腸の不調を軽くする効果があると言われているジンジャー精油をバスタイムに使ったり、キャリアオイルと混ぜてトリートメントオイルを作り腹部を摩ったりすると、心地良くなれますしリラックスもできますよ。
バスソルトやトリートメントオイルのレシピは、オススメのブレンドで紹介しているので合わせてみてくださいね♪
4.おすすめのブレンド4選
シトラス系やフローラル系、同じ仲間のスパイス系などと相性が良いと言われています。
香りが強いので、少量から利用して使い過ぎには注意してください。
パルマローザ×ジンジャー<体を温めながらリラックスもしたいとき>
軽やかなローズのような香りのパルマローザ精油とスパイシーなジンジャー精油のブレンドです。
どちらの精油も血流を良くしてくれるので、バスタイムに取り入れたり、トリートメントオイルとしてマッサージしたりすると体を温めてくれます。
使う前に保存容器をふって混ぜてから、手のひらに少量とってなじませて撫でたり、さすったりしてマッサージしてください。
~トリートメントオイルのレシピ~
材料:
- パルマローザ精油…2滴
- ジンジャー精油…2滴
- ホホバオイル… 30ml
道具:
- ガラス製のビーカー
- マドラー
- 遮光瓶
- ラベル
作り方:
- ビーカーにホホバオイルを入れ精油を加える
- マドラーでよくかき混ぜる
- 保存容器に入れる
保管:
冷蔵庫に入れ、1ヶ月以内に使い切ってください。
トリートメント(ボディ)の作り方動画を見る↓↓↓
オレンジ・スイート精油×ジンジャー精油<しっかり汗をかいてサッパリ、バスソルト!>
優しく甘いシトラスの香りのオレンジ・スイート精油とジンジャー精油は、ポカポカブレンドです!
エアコンを過剰に使っていると、体温の調節ができなくなり、運動をしても体がすぐ冷えてしまうこともあります。
そんなときは、バスソルトを入れた湯船にしっかりと浸かるのがおすすめ。
汗をかくことで、体温調節をしやすくなりますし、何よりサッパリできますよ!
~バスソルトのレシピ~
材料:
- ジンジャー精油…4滴
- オレンジ・スイート精油…1滴
- 天然塩 … 大さじ2~3杯
道具:
- 計量スプーン
- 材料を混ぜ合わせるための容器
作り方:
- 容器に天然塩を入れてから、精油を加えてよく混ぜ合わせる
- 入浴直前に、浴槽にバスソルトを入れよくかき混ぜてから入浴して下さい
保管
保管せずに、使い切って下さい。
アロマバスソルトの作り方動画を見る↓↓↓
ローズオットー精油×ジンジャー精油<肌を柔らかくするクリーム>
ヒジやヒザ、かかとなどは、お顔よりお手入れがおろそかになってしまうこともあるのではないでしょうか?
寒い季節になると、いつの間にか荒れているということもありますが、日頃からクリームを塗っておくことで肌が柔らかくなりますよ。
ローズとジンジャーは香りの相性がいいので、クリームを塗った肌から心地良い香りが漂います♩
お風呂上がりやお顔のケアと一緒に、日頃から保湿をしっかりしてケアをしましょう!
~ハンドクリームのレシピ~
材料:
- ローズオットー精油…2滴
- ジンジャー精油…1滴
- ミツロウ…2g
- ホホバオイル…10ml
道具:
- IHヒーターやコンロ
- 湯せん用の鍋
- 耐熱カップ
- つまようじ
- 保存容器
- ラベル
作り方:
- 耐熱カップを入れ、そこにミツロウとホホバオイルを加えて湯煎する
- ミツロウが完全に溶けたら容器に移し、つまようじで混ぜて粗熱をとる
- 精油を加えてよくかき混ぜる
保管
6ヶ月を目安に使い切ってくださいね。
アロマミツロウクリームの作り方動画を見る↓↓↓
※分量は違いますが、作り方は同じなので参考にしてください。
ペパーミント精油×ジンジャー精油<乗り物酔いにも!マスクスプレー>
体調が優れなかったり、嫌な匂いがこもっていたりすると乗り物に酔いやすくなることも。
スッキリとしたクリアな香りのペパーミントとジンジャーのブレンドは、乗り物酔いの時に使うのがおすすめです。
また、ジンジャー精油は抗炎症作用も期待できるので、マスクにつけることで風邪やインフルエンザの予防にも役立ちます。
~マスクスプレーのレシピ~
材料:
- ペパーミント精油…3滴
- ジンジャー精油…2滴
- 無水エタノール…5ml
- 精製水…45ml
道具:
- ビーカー
- マドラー
- スプレーボトル
- ラベル
作り方:
- ビーカーに無水エタノールを入れて、精油を加えて混ぜる
- スプレーボトルに、1と精製水を入れてふり混ぜる
- ラベルに日にちを書いて貼り完成!
保存
冷蔵庫で保管して、10日以内に使い切ってくださいね。
マスクスプレーの作り方動画を見る↓↓↓
おわりに
ジンジャー精油の香りを初めて嗅いだとき、生の生姜より甘さと温かさがあって意外だなと感じました。
ぜひ試してみてくださいね♪
★生活の木 ジンジャー 精油 10ml