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ヒノキ精油の使い方~ヒノキの香りで、すこやかに さわやかに~

  • 2019年9月25日
  • 2020年5月13日
  • アロマ
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スーッと深呼吸したくなるような森の香り。

ヒノキの香りは、日本人にはなじみ深い香りのひとつではないでしょうか。

さわやかでとっても好きな香りなんだけど…

「わざわざヒノキ風呂がある温泉を探さないといけないよね?」

「森に行って森林浴するしかないの?」

いいえ、そんなことはありません。

ヒノキ精油を使えば、わざわざヒノキ風呂に入らなくても、森林浴に行かなくても、手軽にヒノキの香りが楽しめます。

今回はヒノキ精油について、作用や使い方を詳しくご紹介します。

 

1.ヒノキってどんな植物?

 

 

ヒノキは日本原産のヒノキ科の植物です。

地中海原産のサイプレスと近縁で、日本と台湾のみに分布し、ヨーロッパでは「ジャパニーズ・サイプレス」と紹介されることもあります。

最高の建材とされ、法隆寺には1300年以上前の世界最古のヒノキによる木造建築が現存。

建物の建材や仏像の素材として、古くから重用されてきました。

ちなみにヒノキの名は油分が多く、こすり合わせると簡単に火が起こることから「火の木」とと呼ぶようになったという説もあります。

2.精油の特徴

ヒノキの精油は、木部以外に葉や枝からも抽出されます。ヒノキの香りには、以下の作用が期待できるとされています。

2-1.心への作用

新築の家を思わせる甘い木の香りが、安心感を与えます。気持ちが落ち着かない、不安感があり集中できないようなときには、芳香浴がおすすめです。情緒を安定させ、リラックスするのをサポートしてくれます。

 

2-2.抗菌作用

ヒノキは優れた抗菌作用を持ちます。

これはヒノキ精油に含まれるα-カジノールやヒノキオールなどの成分によるものです。

カビ類、黄色ブドウ球菌、大腸菌などに対しても抗菌性が認められたほか、α-カジノールには虫歯菌の生育を抑える働きも確認されたそうです。

また、消臭作用にも優れています。

 

2-3.防虫作用

抗菌作用だけではなく、防虫作用にも優れているヒノキ。

ヒノキの木くずのなかでは、ダニが死滅するそうです。

さらに、家の中にいると厄介なコバエや、木造建物の天敵であるシロアリに対しても忌避作用を発揮します。

法隆寺など、ヒノキで作られた建物が長い年月を経ても現存しているのは、ヒノキの優れた防虫、防カビ作用のおかげなのですね。

 

★ヒノキの作用に関する参考文献★

各種木材の抽出成分による、室内塵性ダニ類の防除試験/藤曲正登ら/1992年

ヒノキの香りによるダニの防除作用についての記載があります。

 

森の香り・木の香り その正体と働き/谷田貝光克/2007年

ヒノキの香り成分a-カジノールの抗菌作用についての記載があります。

 

コバエに対するヒノキ精油の忌避作用/公益財団法人日本アロマ環境協会
コバエに対するヒノキ精油の忌避作用についての記載があります。

 

一般財団法人 日本木材総合情報センターホームページ

ヒノキをはじめとした木の香りの効用について記載があります。

 

3.ヒノキ精油おすすめの使い方

リラックス作用や抗菌、防虫など、「住」の分野で私たちの強~い味方になってくれるヒノキの香り。

今回は家の中での利用に着目し、3パターンの使い方をご紹介します。

3-1.キッチン周り

抗菌、抗カビ作用が認められているヒノキ精油は、キッチン周りの掃除に力を発揮します。

食器の洗い桶に水を張って3滴程度落とし、シンク周りやまな板の拭き掃除に。

木の香りが広がりリラックス効果もあるので、ゆったりした気分でキッチンに立つことができるでしょう。

※小さなお子様の誤飲には十分注意してください。

3-2.リビング・寝室

ヒノキの爽やかな香りは、室内芳香に最適です。

ルームスプレーを使えば、部屋の匂いが気になるときや、急な来客時にサッと使えて便利です。

ヒノキ精油を使ったルームスプレーは市販のものも多く売られていますが、手作りなら日常的に気兼ねなく使えますね。

以下に、作り方をご紹介します!

 

★ヒノキ精油を使ったルームスプレーの作り方★

材料:ヒノキ精油10~20滴、無水エタノール10ml、精製水90ml

作り方は、スプレー容器に無水エタノール、精油、精製水の順に入れていき、混ぜれば完成です。

精油がよく混ざるよう、ご使用前によく振ってからスプレーしてください。

直射日光を避け、10日間程度で使い切るようにしましょう。

3-3.お風呂

ヒノキ精油を使えば、ご自宅のお風呂でもヒノキ風呂気分を味わうことができます。

エプソムソルトやヒマラヤ岩塩など、バスソルトに適した天然塩を併せて使えば、じっくり体が温まり発汗作用なども期待できます。

 

★ヒノキ精油をお風呂に入れる場合の分量(1回あたり)★

材料:ヒノキ精油1~5滴(あれば天然塩大さじ2~3)

 

ヒノキ精油だけでなく、ほかの精油とブレンドするのもおすすめです。

相性が良いのはサンダルウッド、シダーウッド、ラベンダーなど。

ご自身のお好みの組み合わせで試してみてください。

なお、精油の量が多いと皮膚刺激を起こす場合がありますので、ブレンドした場合でも使用する精油の量は5滴までとしてくださいね。

 

★オススメ商品のご紹介★

・生活の木 エッセンシャルオイル ヒノキ3ml

・生活の木 エッセンシャルオイル ヒノキ50ml

・篠山精油アロマスプレーヒノキ

4.使用上の注意

精油は、天然だから安全というわけではありません。

精油を安全に使うためには、次の点に気を付けてください。

・本物の精油を使う
・劣化した精油を使わない
・適度な使用にとどめる
・飲まない
・目に入れない
・火気まわりでの取り扱いに注意
・妊産婦・高齢者・病気療養中の利用は専門家に相談してから使用する
・授乳中の方、乳幼児は少量から利用する
・利用前にパッチテストを行う

大切なのは、正確な知識を得ること。

以上の注意を守って適切な使い方をすれば、精油は心身の健康に役立ち、あなたの日々の暮らしに潤いと安らぎを与えてくれることでしょう。

 

5.おわりに

いかがでしたでしょうか。

使い方次第で、日々の暮らしにさわやかさと心地良さをもたらしてくれるヒノキの香りは、まさに森の恵み。

本記事を参考に、ぜひ日々の暮らしに取り入れてみてくださいね★

 

★本記事の参考文献はこちら★

あたらしいアロマテラピー事典/木田順子/2018年/高橋書店

きほんのアロマテラピー/佐々木薫/2016年/主婦の友社

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