今回ご紹介する精油は、「ザ・爽やか!」な香りの代表格、レモンです!
そのまま生で食べることは少ないかもしれませんが、お料理やお菓子なんかによく使われる、馴染みのある果物です。
レモネード、レモンティー、レモンチューハイ、レモンシャーベット、などなど、、、レモン味のものを口にするだけで、なんだか気持ちまでスッキリ爽やかになって元気が出てきますよね。
そんな馴染みのあるレモンですが、精油になるとどのような効果があるのか詳しく見ていきましょう!
1.レモンってどんな精油?
学名 | Citrus limon |
植物名(和名) | レモン(レモン) |
科名 | ミカン科 |
種類 | 高木 |
主な産地 | イタリア、スペイン、アメリカ、ポルトガルなど |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 圧搾法 |
特徴的な化学成分 | リモネン、シトラール |
香りの特徴 | フレッシュで爽やかなシトラスの香り |
主な効能 | 殺菌、消毒、抗ウイルス、血圧降下、強壮、抗うつ など |
2.レモン精油の効能
レモンの香り、なんとなく気持ちがリフレッシュしそうだな~という感じがありますよね。
リフレッシュの他にも、レモン精油が持っているたくさんの効能を紹介します!
体に対する効能
体に対して、様々な良い効能があります。
消毒・殺菌作用があり、咳が出る時、のどの痛みがある時にレモン精油を吸入すると効果的ですし、抗ウイルス作用もあるため風邪やインフルエンザの予防として使うのもおすすめです。
血圧低下や発熱を下げる効能もあり、体のクールダウンにも効果があります。
また、消化器系の機能を向上させる効果もあるため、食欲不振や胃もたれなどの症状がある場合には、レモン精油をブレンドしたオイルで腹部をマッサージするのがおすすめ。
血行促進効果&リンパの流れを良くするという、女性に嬉しい効果もあるので、冷えやむくみが気になるところにもマッサージすると良いですよ。
心に対する効能
レモンのすっきり爽やかな香りは、気持ちをリフレッシュさせてくれる効果に長けています。
また、心のクールダウンもしてくれるため、イライラして怒りっぽくなっていたり、一時の感情で舞い上がっている時などには、冷静さを取り戻してくれる効果も。
頭の働きを活性化させる効果もあるため、お仕事中や勉強中など集中したい時にもおすすめな精油です。
肌に対する効能
収れん作用があり、お肌をきゅっと引き締めたい方におすすめ。
お肌のたるみや、毛穴の開きが気になる…という方は是非スキンケアに取り入れてみてください。
また、お肌を明るくしてくれる効果もあるので、くすみやシミが気になる方にも良いですし、殺菌作用もあるので、ニキビ肌の方にもおすすめです。
※ただしレモン精油には光毒性&皮膚刺激があるため、濃度と使う時間には注意が必要です!
3.おすすめ楽しみ方4選!
様々な効能があるレモン精油。
すっきり爽やかな香りを、是非様々な場面でお楽しみください!
気持ちのクールダウンに
怒りっぽくなっている時や、感情的になってしまっている時には、一度レモンの香りを嗅いでみてください。
冷静な気持ちを取り戻させてくれるので、客観的に物事を考えることが出来るようになりますよ。
一時の感情で動いてしまいやすく、よく後悔する・・・なんて方は、レモンの香りを持ち歩いておくのもおすすめです。
もしご家族や職場の方に、イライラして怒りっぽく、血圧が高いような方がいらっしゃったら、さりげなく近くで香らせてみるのも良いかもしれないですね(笑)。
レモンの香りが嫌!という方も少ないため(好き!って方の方が圧倒的に多いです)、リビングや職場などでも安心して使えます。
殺菌効果を活かして、風邪やインフルエンザの予防に
殺菌・消毒作用のあるレモン精油。
風邪やインフルエンザが流行る時期には、お部屋に香らせておいたり、マスクスプレーを作ってこまめにシュシュっと使うのもおすすめです。
レモンのスッキリ爽やかな香りは、男性やお子様にも人気があるため、ご家族全員で使いやすいのも嬉しいポイント。
特に、「4.おすすめブレンド」で紹介している、ティーツリー精油と合わせてあげると殺菌効果が高まるため、よりおすすめです!
集中できない頭をすっきり!
頭がごちゃごちゃする、気が散る…など、勉強や仕事に集中できないような時には、レモン精油の香りを嗅ぎながら深呼吸してみてください。
今何をするべきかをシンプルに考えれるようになり、集中力アップが期待できます。
芳香浴でお部屋全体に香らせるのも良いですし、アロマストーンやティッシュにレモン精油を数滴落として机の上に置いておくだけでも、簡単で良いですよ。
コロンとした見た目も可愛いアロマストーン。
手のひらサイズなので、職場のデスクの上にもおすすめです。
スキンケアに使って、引き締まった明るい肌に
毛穴の開き、お肌のたるみ、ニキビ、くすみ・・・などなど、お肌に良いたくさんの効果があるレモン精油。
お化粧水は自宅でも簡単に作れるので、一度材料を揃えて作り方を覚えてしまえば楽チンです。
防腐剤などが入っていないため、冷蔵庫に保管して1週間程度で使い切ってくださいね。
~簡単!レモンの化粧水~
材料:
グリセリン(5ml)、精製水(45ml)、レモン精油(5滴)※精油1滴=0.05mlの場合
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
- グリセリンに精油を混ぜる
- 1に精製水を入れて、混ぜる
- 遮光容器に移して、完成!
普段化粧水は既製品を買うことが多いと思いますが、意外と自宅でも簡単に作れちゃいます。
たるみが気になる方は、オイルを作ってマッサージもおすすめです。
レモンの引き締め効果に加えてマッサージで老廃物を流すと、お顔がスッキリしますよ!
~お顔すっきり!レモンのマッサージオイル~
材料:
キャリアオイル(5ml)、レモン精油(1滴)※精油1滴=0.05mlの場合
道具:
ビーカー、マドラー、保存容器(遮光タイプがおすすめ)
- ビーカーに、キャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れて、マドラーで混ぜる
- 保存容器に移し替えて、完成!
ただ、お顔に使う場合には2点注意が必要です。
1点目は、レモン精油には皮膚刺激があること。敏感肌の方は事前にパッチテストをしてから使ってみるようにしてください。
2点目は、光毒性があること。2%以下の濃度であれば大丈夫と言われていますが、心配な方や紫外線量が多い時期には、夜のみの使用がおすすめです。
4.レモンのおすすめブレンド3選
香りに爽やかさや軽やかさを出したい時には、もってこいのレモン精油。
どんな精油とも比較的相性が良いのでブレンドしやすいですが、特におすすめの組み合わせをご紹介します!
ペパーミント×レモン<暑い夏におすすめ!ひんやりクールダウンの香り>
どちらもすっきりした香りで、冷却作用がある精油です。
レモン単体でも爽やかですが、ペパーミントはさらにすっきり爽快な香りなので、暑い夏にこのブレンドをお部屋に香らせておくと、一気に涼し気な印象になりますよ。
ボディスプレーを作って暑い時にシュシュっとするのも良さそうですね。
ペパーミントの方が香りがかなり強いため、ブレンドする際はレモンを多めにするようにしてください。
割合としては、ペパーミント:レモン=1:5~6くらい。
レモンをそれ以下にすると、もうペパーミントにかき消されてしまいますのでご注意ください…。
また、レモンは揮発性が高いので、芳香浴で使っていると途中からペパーミントの香りしかしなくなってくると思います(笑)。
そうなった時はミントの香りを楽しむのも良いですし、レモンの香りが欲しいな~という場合は途中でレモンだけ足しつつ、様子を見てくださいね。
グレープフルーツ×レモン<セルライトのマッサージに!きゅっと引き締まったボディラインへ>
グレープフルーツはセルライトの改善に効果的ですし、レモンの収れん作用はお肌をきゅっと引き締めてくれます。
太もも裏やお尻、二の腕など、普段洋服で隠れているような部分は油断しがち。
日頃からマッサージで不要な老廃物を流しておくだけでも、若々しい体やお肌をキープしてくれますよ。
~引き締めマッサージオイル~
材料:
キャリアオイル(30ml)、グレープフルーツ精油(3滴)、レモン精油(3滴)
道具:
ビーカー、マドラー、保存容器(遮光タイプがおすすめ)
(※精油1滴が0.05mlの場合で計算しています)
- ビーカーに、キャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れて、マドラーで混ぜる
- 保存容器に移し替えて、完成!
同じシトラス系で合わせているので、とってもフレッシュで美味しそうな香りのオイルが出来上がります。
使う際に1つ気を付けて頂きたいことがあり、グレープフルーツもレモンも、どちらも光毒性がある精油です。
上記のブレンドは光毒性の心配が無いよう、濃度1%で作っているため問題ないですが、心配な方や紫外線が強い時期には、朝~日中の間は使用しないようにしましょう。
(ちなみに、レモン精油は2%以下、グレープフルーツ精油は3%以下に希釈すれば光毒性の心配は無いと言われています。)
ティーツリー×レモン<Wの殺菌効果で、風邪予防やニキビケアにも>
精油界きっての殺菌効果を持っている、ティーツリー。
レモンにも殺菌効果がありますが、ティーツリーをブレンドするとその効果がさらに高まるので、風邪やインフルエンザの予防にはもってこいのブレンドです。
ティーツリーにレモンをプラスすることで、香りの爽やかさ・フレッシュさがグッと底上げされるので、香りの面でもとーっても良いブレンドです!
レモンの頭をスッキリさせてくれる効果は日中にもおすすめなので、お仕事や勉強の合間なんかに使っても良さそうですね。
~爽やか手作りマスクスプレーの作り方~
材料:
無水エタノール(5ml)、精製水(45ml)、レモン精油(6滴)、ティーツリー精油(4滴)
※精油1滴=0.05mlの場合で計算しています※
道具:ビーカー、マドラー、スプレーボトル(遮光タイプがおすすめ)
- ビーカーに無水エタノールを測って入れる
- 1に精油を入れて、マドラーで混ぜる
- 2に精製水を入れて混ぜて、スプレーボトルに移し替えて完成!
※冷暗所に保管して、1か月位を目安に使い切ってください。
レモンには皮膚刺激があるため、必ず皮膚に直接当たらないように、マスクの外側にスプレーしてくださいね。
また、殺菌効果はお肌のニキビトラブルにも効果があります。
顔のニキビはもちろん、背中にもニキビが出来やすい方は是非ボディケアでも使ってみてください。
ボディケアに使うなら、無水エタノール入りのさっぱりタイプの化粧水がおすすめです。
~背中ニキビのケアにも!さっぱりボディスプレー~
材料:
無水エタノール5ml、グリセリン5ml、精製水40ml、レモン精油(3滴)、ティーツリー精油(2滴)
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの50ml用保存容器(スプレータイプが便利です!)
- 無水エタノールに精油を混ぜる
- 1にグリセリンと精製水を入れて、混ぜる
- 容器に移して、使う前によく振る
スプレータイプの容器だと、背中にもシュシュっと簡単に付けることができるのでオススメです。
5.レモンを使う時の注意点
レモン精油は扱いに注意が必要な点があるため、使う前に必ずこちらをチェックして安全に使って下さい。
皮膚に付ける場合の注意点
レモンには皮膚刺激&光毒性があるため、皮膚に塗る場合は、必ず安全な濃度に希釈して使ってください。
光毒性とは、精油を肌に付けた状態で紫外線を浴びると、お肌にダメージを与えてしまうこと。
光毒性が心配な方や、紫外線が強い時期に外出するような時には、朝は使用せず夜だけ使うようにしてくださいね。
レモン精油は2%以下の濃度にすれば光毒性は問題ないと言われていますが、皮膚刺激があるため、敏感肌の方は必ず1%以下で使ってください。
開封後の使用期限について
精油を開封したら、半年を目安にして使い切るようにしましょう。
レモンの持っているフレッシュさや軽やかさは、開封後時間が経過すると段々と薄れていってしまいます。
生の野菜や果物も、鮮度が良いほうがやっぱり美味しいですよね。
シトラス系の精油も同じで、香りが良い新鮮なうちに使い切ってあげてくださいね。
おわりに
いかがでしたか?
爽やかさだけではない、たくさんの効能を持っているレモン。
しかも精油の中では比較的お手頃な価格なので、日常的に使いやすいのも嬉しいポイントです!
職場で、お家で、外出先で、、様々な場面で使ってみてくださいね。