こんにちは。
“暮らしと香り”のクークンです。
メゾンフレグランス…普段聞きなれない言葉ですよね。
メゾン（Maison）はフランス語で建物という意味ですが、
ファッション業界では【会社】や【お店】を表すことで使われます。
と、いうことはメゾンフレグランスはフレグランスカンパニーという意味なんですね。
純粋にフレグランスだけを（香水だけではない）作っている会社なんです。
今回はフレグランスだけを作っている会社に
どんな特徴があるのか？
その魅力は？
など詳しくご説明させていただきます。
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2.メゾンフレグランス特徴
オートクチュールやファッションブランドと異なる部分という意味では
トレンドを反映させた香りとは異なっていて、
独自のコンセプトの元、伝統の製法、天然香料にこだわり大量生産できません。
そのため、値段もファッションブランドよりも高いことが多いです。
が、
香水が苦手な方でも、メゾンフレグランスなら大丈夫かも？
という人がいるくらい香料の良さを感じることができます。
そして、どれも高級感を感じることができるのも特徴です。
3.古くからある老舗メゾンフレグランスブランド
メゾンフレグランスブランドは割と最近にできた新興ブランドもありますが、
古くから存在し伝統あるブランドが多いのも特徴です。
ここでは100年以上香りを作り続けている代表的なブランドをいくつかご紹介させていただきます。
サンタマリアノヴェッラ
800年以上の歴史があるサンタマリアノヴェッラですが、
正式に薬局として活動するのは1612年からです。
それでも400年以上の歴史を誇り、時代時代のセレブたちに愛されたメゾンなのは間違いありません。
歴史的にも重要な役割を果たしたサンタマリアノヴェッラの特徴は
最高に優しく、高級感があるコロンが多いこと。
サンタマリアノヴェッラの香水は全てコロンなので、
持続性はありませんが、どれもこれも優しくて使いやすいです。
ちなみにクークンのおすすめはスズランです。
上品さと優しさでふわっと包み込んでくれんです。
オリザ ルイ ルグラン
1720年にフランス皇室の御用達のブランドだったオリザ。
ルイ15世に認められ、ルイ16世の時代にはマリー・アントワネットに愛されたブランドです。
ルイ ルグランは1900年代初頭には、オートクチュールの香水や他のフレグランスブランドが世界戦略を見据え拠点を海外に移す中、
メイド イン フランスや香料にこだわり、時代に忘れらていったブランドだったのです。
しかし、2012年。
フランスを愛し、フランスに愛されたブランドはフランスを愛する2人のパリジャンにより復活を果たしました。
このブランドは嗅いだことないんですよね（汗）
嗅ぐ機会がある人は感想教えてくださいね！
フローリス
フローリスも英国皇室御用達のメゾンフレグランスブランドです。
1720年にいわゆる床屋からスタートしたフローリス。
床屋をやっている傍でヒソヒソと地下室で調香に勤しんでいたジュアン・ファメニアス・フローリス。
やがてフローリスが作る香水や石鹸が認められて行くようになります。
1代で人気を博したフローリスですが、転機は2代目のジョン・フローリスの時代。
ジョージ4世から【英国王室御用達の理髪師および香水商】の称号をいただくまでに！
香りの特徴としては、知性と気品と優雅さを感じさせる香りで、
ふわっと優しく香り、香りを纏うという表現があっています。
クリード
1760年にロンドンで誕生したブランドです。
ジェームス・ヘンリー・クリードによって創設されました。
職人気質でこだわりの香料を創出していたクリードは
英国のビクトリア女王に皇室御用達のブランドとして任命され、世にその名を馳せました。
皇室だけでなくマドンナやジェニファー・ロペス、ジュリア・ロバーツなど世界のセレブにも愛用されているブランドです。
ただ、昨年（2019年）に日本市場から撤退しているので、
現在ではネットでの購入しかできません。
（並行輸入品しかないと思いますがそれでもの方はぜひ、お試しください！）
男性の皆様には是非、アバントゥスという香水を試してみて欲しいですね。
フルーティの構成なのに知的で紳士でそれでいて力強い印象を与えてくれます。
ゲラン
創業者はピエール＝フランソワ＝パスカル・ゲラン。
1828年に誕生し数々の名香を生み出してきたゲラン。
クリエイションした香水の数…なんと1100！
少しゲランの歴史をご紹介しましょう。
1842年にはベルギーの王妃から御用達許可書を、1844年にはイギリスのヴィクトリア女王の御用香水商になります。
1853年にはフランス皇帝のナポレオンから妻のウージェニーの為の香水作りを依頼されました。
（ちなみにこの香水はオーインペリアルという名前で今でも購入できます）
それからもジッキー、ミツコ、ルールブルー、シャリマー、夜間飛行、
サムサラなど名前を上げたらキリがない程、名香を生み出しています。
ゲランの香りの特徴は【ゲルリナーデ】というこだわりの6つの香料が使われていることです。
（ベルガモット、ローズ、ジャスミン、アイリス、トンカビーン、バニラ）
これは数々の名香にももちろん使われていて、ゲランたる所以の存在感があります。
特にオリエンタルやフロリエンタルの香りはおすすめです。
ロジェ&ガレ
1862年に商人出会ったチャールズ・アルマン・ロジャーと銀行家のチャールズ・マーシャル・ガレットが設立したブランドです。
こちらも皇室の香水商用として活躍してました。
香水の他、世界で初めて丸型の固形石鹸を作ったブランドとしても知られています。
ブランドコンセプトは【幸せを香りで分かち合う】。
香りを纏った人も、纏った香りを嗅いだ人も幸せになりそうですね。
香りの特徴は、高級感がある香りからフェミニンで優雅な香りまで幅広く揃えています。
どれも一貫して原料のこだわりを感じ、香り方も丁寧です。
ペンハリガン
1870年にウィリアム・ヘンリー・ペンハリガン（イギリス）が設立しました。
ペンハリガンも「英国王室御用達の理髪師兼香水商」の称号をヴィクトリア女王から与えられ、皇室に仕えていた理容師兼調香師でした。
現代では香水で英国貴族のストーリーを表現するポートレートシリーズが有名で、登場人物を香りで表現しています。
香りだけでなく、登場人物を動物に例えていて、ボトルデザインもそれぞれの動物をモチーフとしたボトルになっています。
ポートレートのような奇抜さと遊び心、壮大なストーリーだけでなく、
確かなクラフトマンシップにも引き込まれます。
もちろんポートレート以外も素敵な香りが多いのです！
キャロン
1904年に調香師エルネスト・ダルトロフによって創設されたブランドです。
独学で調香師となったエルネスト・ダルトロフはデザイナーであり彼の創作の原動力となった女性、
フェリシア・ヴァンプイユに全てのボトルデザインを任せました。
そして1911年にナルシスノワールの大ヒットで世界に名を知らしめました。
永遠の女性を讃えた香水創りという理念、
エルネスト・ダルトロフの自由で型にとらわれない香り作りの技法、
そして、こだわりの香料
キャロンのクラフトマンシップは現代でも受け継がれていて多くの女性を魅了しています。
アクアディパルマ
1916年にパルマでブランドを象徴する香り【コロニア】と共に誕生したブランドです。
1930年にはコロニアがヒットして、数々の著名人やセレブに愛されていましたが、
一度ブランドが無くなります。
しかし、1993年に復活を果たし、今でも爽やかな上品なシトラスノートの香水を我々に届けてくれます。
日本に上陸してまもないので知名度が低いですが、
嫌味もしつこさもでしゃばりもなく、日本人が好む、素敵な香りです。
4.新興メゾンフレグランスブランド
モルトンブラウン
1971年に登場した現代の英国皇室御用達（2012年エリザベス女王によって認定）のブランドです。
ライフスタイルブランドとしても有名でボディケア、ヘアケアの商品も多く取り揃えています。
丁寧に丁寧にブレンドされた香りは、多くのホテルを虜にして、
世界70ヶ国でホテルのアメニティも展開しています。
豊かなアロマを感じる香りが特徴的です。
ラルチザンパフューム
1976年に創業したブランド。
ラルチザン＝職人という意味で”香りの職人”というクラフトマンシップを全面に出しているブランドです。
職人的な製法技術と情熱は決して古臭くなくモダン的。
肌にのせた後の香り方まで緻密に計算された香りは、職人というよりアーティスティックに感じます。
自然やその土地のオマージュとして作り出される作品は、
嗅ぐと一気に想像力が働き、風景までも見せてくれます！
グタール
【香りを纏った時に、まるで一つの物語が現われるような香りを作りたい】
という思いから、1980年に登場したブランドです。
アニックグタールというブランドでしたが、
最近グタール（GOUTAL）になり、ボトルデザインがより洗練されヴィジュアルが大幅に変わりました。
女性用の香水が多く、プチシェリーのように可愛らしい香りから、上品な香りまで、
纏う人のライフスタイルやストーリーによって香りを選べる幅広いラインアップが揃っています。
香りで一つの物語を表現する世界観。
そこに上質な香料が加わることでさらに香りが立体的になります。
ジョー・マローン
1994年にフレグランスデザイナー、ジョー・マローン（JoMalone）が立ち上げました。
プロのエステシャンだったジョー・マローンが顧客の為に、
オリジナルのオイルを夜な夜な作っていました。
そして顧客にプレゼントしたオイルが予想だにしない展開に！
プレゼントとして作ったオイルなのに100本も注文を受けてしまったのです。
それからもどんどん、リピーターが増え、ジョー・マローンはフレグランスの世界で生きることを決心します。
今では一番有名なメゾンフレグランスのジョー・マローンは素材の良さを全面に出したシンプルなアコードが多くのファンを掴んでいます。
さらにレイヤリングを推奨していて、顧客を楽しませる幅広い香りを楽しむことができます。
ジョーマーロンをもっと知りたい方はこちら↓↓
セルジュ・ルタンス
セルジュルタンスはもともと資生堂のクリエイターでしたが、
2000年にパルファム・セルジュ・ルタンスを設立しました。
セルジュ・ルタンスは独特の完成を持っており、
香り作りにも詩的で表現力が高い世界観を見せてくれます。
死をテーマにした香水もあるほどww
香りは中東を感じさせるオリエンタルな香りが多く、
オリエンタル好きな方にはぜひ、試してもらいたいです。
香水は、感覚をよび覚まし、エスプリを高揚させるものである。
香り。それは触れることの出来ない幻影のようでいて 実体でもある、深みのある存在。
香りとは、私たちの影である。
贅沢な蜃気楼、私たちの投影像、典雅な舞・・・
それはまるで内に秘めた宮殿のような、甘美なクリスタルの世界なのである。
セルジュ・ルタンス
ザ・ディファレントカンパニー
2000年に設立されたブランドで、
エルメス初の専属調香師だったジャン・クロード・エレナ、その娘のセリーヌ・エレナが香りを手がけております。
名前の通り違いを生み出すメゾンで
「最高品質の天然香料を駆使して、他にはないユニークでエレガントな香水を創ること」
をルールとしています。
ジャン・クロード・エレナはエルメスの庭シリーズや、テール ド エルメス、ブルガリのオ パフメ オーテ ヴェールを作った調香師で、
香りの独創性が表現力、意外性がある作品を多く作っています。
ザ・ディファレントカンパニーも如何なく発揮されていて、
モダンで洗練された香りを楽しむことができます。
ボンドNO9
ニューヨーク、SOHO地区のボンドストリート９番地で誕生した高級フレグランスブランド。
その使命は
【ニューヨークにある地域すべてに象徴となる香りを捧げること】
この時点でもうかっこいい。
すごくアーティスティックな表現もしますが、表現力、再現力があり
ニューヨークに行ったことがない私でも情景が浮かんできます。
確かに感じる作り手のこだわり、原料、創造性、これがニューヨークだと言わんばかりのニューヨーク愛を感じるブランドです。
メゾン フランシス・クルジャン
現代で世界最高峰の呼び声も高いクルジャン。
そのクルジャン自身が手がけるブランドがメゾン フランシス・クルジャンです。
一言でいうと、入りやすい。
全てが洗練されていて、綺麗な香りのハーモニーを奏でてくれるブランドです。
ウード（OUD）は若干癖があるけど、他の香水は本当に入りやすく日本人には好まれる香水ラインアップが多いです。
5.香水の付け方ハウツー
香水初心者の方、付け方がわからない方向けのコンテンツも配信しております。
よかったらご参考くださいね！
香水の付け方ノウハウ↓↓↓
香水の香り方ノウハウ↓↓↓
香水にも種類とジャンルがある↓↓↓
終わりに
いかがでしたか。
メゾンフレグランスの魅力は、他業種から排出された香りとは全く違う香り方をしてくれます。
優しくて優雅で華やかで、でも気品がある香りは、
時代を超えて人々を魅力してきました。
日本ではあまり知られていないですが、間違いなく差を付けれる香水であり、
オンリーワンの印象を与えられる香水でもあります。
是非、これを機会にメゾンフレグランスを知っていただけたら嬉しいです！
それではまた次回のコンテンツで！
