皆さんは「パルマローザ」ってご存知でしょうか？
一般的な認知度はそれほど高くないため、「パルマローザ？初めて聞いた」という方も多いのではないかと思います。
（私もアロマを始めて、しばらく経ってから知りました）
あまり有名どころではない精油かもしれませんが・・・実はとっても良い効能をたくさん持っているんです！
特にお肌への効果が抜群に良いので、女性の方は是非ご覧になってくださいね！
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2.パルマローザってどんな精油？
| 学名 | Cymbopogon martinii |
| 植物名（和名） | パルマローザ（パルマローザ） |
| 科名 | イネ科 |
| 種類 | 多年草 |
| 主な産地 | インド、インドネシア、コロモ諸島など |
| 抽出部位 | 葉 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 特徴的な化学成分 | ゲラニオール、シトロネラ―ル、シトラール |
| 香りの特徴 | 甘さのあるグリーンハーブの香り |
| 主な効能 | 強壮（循環器系・消化器系）、消毒、鎮静、高揚、皮脂バランス調整など |
パルマローザはイネ科の植物なので、見た目は同じイネ科に属しているレモングラスと似ていますが、香りの雰囲気は全く違うんです。
レモングラス精油は、グリーン味のあるハーバルな香りに、レモンの爽やかさをプラスした感じ。
一方パルマローザ精油は、フレッシュな中にも少しフローラルな甘い香りを感じさせます。
その理由は、ゼラニウム精油やローズ精油にも含まれている「ゲラニオール」という成分が多いこと。
そのため、パルマローザ精油もほのかにフローラル系の甘い香りがするんです。
ハーブ系の精油の特徴である、スッとした強い香りがちょっと苦手…という方でも受け入れていただきやすい精油かと思います！
3.パルマローザ精油の効能
爽やかさと甘さのバランスが良い、パルマローザの香り。
どんな効能を持っているのかも気になるところ・・・。それでは詳しく見ていきましょう！
体に対する効能
消化器系に対して強壮剤のような働きがあり、消化と吸収を高めてくれます。
そのうえ消毒作用もあるため、下痢や胃腸炎の症状にはとっても効果的！
胃の筋肉を強化してくれたり、さらには食欲を刺激してくれる効果も持ち合わせています。
神経性の食欲不良症や拒食症の治療に、パルマローザ精油が使われることもあるくらいなんですよ。
胃腸に不調が出やすい方には、特におすすめしたい精油です！
また、解熱作用もあるため、発熱している時には体温を下げてくれる効果も期待できます。
心に対する効能
鎮静と高揚のどちらの効果も併せ持っているので、気持ちのバランスを取ってくれます。
また、ストレスや不安、神経系の緊張を緩和する作用にも優れています。
お仕事や学校など…日常生活でストレスや緊張を感じることの多い方にはもちろん、転職や新学期、引っ越しなどで環境が変わる時にも１本持っておくと良さそうですね。
リラックスしたい時にはもちろん、高揚作用でリフレッシュもさせてくれるので、日中も使いやすい精油ですよ。
肌に対する効能
お肌へのたくさんの良い効能を持っている、パルマローザ精油。
個人的には一番の注目ポイントだと思っています(笑)
お肌の水分バランスを回復させてくれる効果に加え、皮脂の自然な分泌も促してくれることから、乾燥肌には潤いを与えてくれます。
皮脂がよく出るオイリー肌の方に対しては、反対に皮脂の分泌を抑えてくれる効果が。
なので、オイリー肌の方はもちろん、乾燥とオイリーが混ざった混合肌の方にもおすすめです！（なんてすごいパルマローザ精油…）
細胞成長促進作用もあり、お疲れ肌・年齢肌の回復にも一役かってくれちゃいます。
また、瘢痕形成作用があり傷跡を出来にくくしてくれるので、傷跡やニキビ跡のケアにも効果的！
殺菌消毒作用もあるので、ニキビやお肌の炎症にも良いんです。
こんなに多くのスキンケア効果があり、どんな肌悩みにも効果が期待できそうなパルマローザ、すごいですよね。
アロマを使ってスキンケアしたい方には、是非おすすめしたい精油です！
4.おすすめな使い方3選
パルマローザ精油のおすすめな使い方をご紹介いたします。
あらゆる肌悩み・肌タイプのスキンケアに！
パルマローザ精油の一番おすすめの使い方は、やっぱりスキンケア。
お肌に良い効果をたっくさん持っているので、スキンケアに取り入れて綺麗な肌を目指したいですね…！
乾燥肌には潤い与えてくれ、オイリー肌には皮脂の分泌を抑えてくれ、年齢肌には若々しさをもたらしてくれる・・・
どんなお悩みもケアしてくれる、魔法みたいな精油。
パルマローザ精油を使ってお化粧水を作っておくと、毎日手軽にスキンケアに取り入れることが出来ちゃいます。
～様々な肌悩みに！パルマローザのお化粧水～
材料：
グリセリン or 無水エタノール（どちらかを5ml）、精製水（45ml）、パルマローザ精油（10滴）
道具：
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
- グリセリンもしくは無水エタノールに精油を入れて、混ぜる
- 1に精製水を加えて、混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて、完成！
※精油1滴＝0.05mlで計算しています。
化粧水の作り方動画を見る↓↓↓
乾燥肌の方は保湿効果のあるグリセリン、オイリー肌の方はさっぱりする無水エタノールで作ってみてください。
作成後は冷暗所に保存して、1週間～10日で使い切ってくださいね。
もうひとつスキンケアでご紹介。
毛穴汚れや皮脂汚れが気になる方は、フェイシャルスチームでパルマローザ精油を使うもおすすめです。
スチームすると毛穴も開くので、スチーム後に洗顔すると毛穴汚れもスッキリ綺麗に！
過剰に出る皮脂のコントロールもしてれるので、オイリー肌で皮脂汚れが気になる・・・という方は是非お試しください。
～皮脂詰まりに！パルマローザのスチームで毛穴すっきり！～
用意するもの：
洗面器、お湯、バスタオル、パルマローザ精油（2～3滴程度）
- 洗面器にお湯をはり、精油を垂らす
- 顔をお湯から20センチほど上に持っていき、蒸気が逃げないようバスタオルをすっぽり被る
- 目を瞑って数分間（長くても5分まで）、そのままスチームを当てておく
※長時間続けると刺激が強いので、どんなに長くても5分で終わらせるようにしてくださいね。
※喘息やてんかんの方は避けてください。
パルマローザ精油は、リラックスや高揚といった気持ちへの作用も持ち合わせているため、「今日は少し疲れたな・・・」「明日は大事な仕事があるから緊張する・・・」という日の晩に使うのもおすすめです。
スチームすると精油の香りもダイレクトに感じられるので、お肌だけでなく気持ちのケアも出来て一石二鳥ですね！
日中のストレスケアや気分転換に！
ストレスや緊張を緩和してくれる効果と、気分を明るくリフレッシュさせてくれる効果もあるパルマローザ精油。
お仕事や家事、勉強のリフレッシュにとってもおすすめです！
重すぎず爽やかさのある香りは、日中の気分転換にもピッタリ。
アロマストーンがあれば、精油を数滴垂らすだけで簡単に香りが楽しめるので、お仕事の合間にも使いやすくて良いですよ。
こちらは可愛い動物モチーフのアロマストーン。机に置いて見るだけでも癒されますね・・・！
お腹の調子を整えたい時や、食欲がない時に
パルマローザ精油は胃腸にとっても良いので、「なんだかお腹がゆるい…」「食べたものが上手く消化できていない気がする…」なんて時にはもってこい。
ストレスや緊張など、精神的なものから来るお腹の不調にもおすすめです。
パルマローザの香りを嗅ぎながら、ゆっくりとお腹のマッサージをしてみてください。
食欲アップしてくれる効果もあるので、夏バテで食欲が出ないような時にも良さそうですね！
～消化器系の不調におすすめ！パルマローザのトリートメントオイル～
材料：
キャリアオイル（10ml）、パルマローザ精油（2滴）
道具：
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れて、混ぜる
- 2を保存容器に移して、完成！
※精油1滴＝0.05mlで計算しています。
トリートメント（ボディ）の作り方動画を見る↓↓↓
※分量は違いますが、作り方は同じなので参考にしてください。
5.パルマローザのおすすめブレンド3選
フローラル系・ウッディー系・シトラス系、どちらの香りにもブレンドしやすい精油なので、芳香浴の際はお好きな精油と合わせてみてください。
パルマローザ精油はスキンケア効果が抜群に高いので、お肌別におすすめなブレンドを3種類ご紹介いたします！
ラベンダー精油×パルマローザ精油＜肌荒れケアに＞
どちらの精油にも殺菌消毒作用があるので、皮膚の炎症や皮膚炎、ニキビなど肌荒れ時のケアにおすすめなブレンドです。
こちらの２つをブレンドした香りもとても良く、グリーン味のある落ち着く香りに仕上がります。
夜のスキンケアに使うと、お肌のケアだけでなく気持ちを穏やかにもしてくれますよ。
肌荒れ時にはアルコールが刺激になることもあるため、グリセリンやオイルを配合したお化粧水がおすすめです。
～お肌も心も穏やかに。ラベンダー×パルマローザのしっとり化粧水～
材料：
グリセリンまたはキャリアオイル（5ml）、精製水（25ml）、ラベンダー精油（3滴）、パルマローザ精油（3滴）
道具：
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器（スプレータイプがおすすめ）
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れる
- 2を保存容器に移し替えて、完成！
※精油1滴＝0.05mlで計算しています。
化粧水の作り方動画を見る↓↓↓
保存料などが入っていないため、作った後は冷暗所で保管し、1週間～10日程度で使い切るようにしてくださいね。
レモン精油×パルマローザ精油＜お肌の引き締めに！＞
収斂作用のあるレモン精油に、皮脂分泌をコントロールしてくれるパルマローザ精油のブレンド。
オイリー肌のケアにピッタリの組み合わせです！
爽やかな香りのブレンドなので、朝のケアに使いたくなるところですが・・・
レモン精油には光毒性があるため、朝～日中の使用は避ける方がおすすめです。
夜にフェイシャルスチームで使うのも良いですし、お化粧水でさっぱりとケアしておくと気持ちよく一日が終われそうですね！
フランキンセンス精油×パルマローザ精油＜エイジングケアに抜群＞
なんだか最近お肌に元気が無いなぁ・・・疲れて見える？と感じ始めてきた方におすすめなのが、こちらのブレンド！
「若返りのオイル」として有名なフランキンセンスに、様々な美容効果のあるパルマローザをプラスすると、お肌に潤いを出しつつハリやツヤも与えてくれ、生き生きと元気な肌印象に！
年齢を重ねると、だんだんと皮脂の分泌が少なくなってくるので、油分も補給できるフェイシャルオイルでのケアがおすすめです。
もし「たるみも気になる・・・」という方は、オイルを使ってマッサージすると良いですよ。
たるみは筋肉の衰えから発生するので（恐ろしい・・・）、マッサージで筋肉を優しくほぐすことで、たるみのケアはもちろんのこと、オイルで潤いケアも出来ちゃいます！
特に今はマスクをすることが多いので、知らず知らずのうちに表情筋も固まりがちに。
筋肉がこわばることもたるみの原因になってしまうので、お顔を優しくほぐすようにマッサージしてみてください！
～エイジングケアにおすすめ！フランキンセンス×パルマローザのフェイシャルオイル～
材料：
キャリアオイル（10ml）、フランキンセンス精油（1滴）、パルマローザ精油（1滴）
道具：
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
- ビーカーにキャリアオイルを測って入れる
- 1に精油を入れ、混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて、完成！
※精油1滴＝0.05mlで計算しています。
トリートメント（フェイシャル）の作り方動画を見る↓↓↓
マッサージする際にオイルの量が少ないと、摩擦で刺激になってしまいます。
上記のレシピの量を、大体4回分のマッサージで使い切れるように、「少し多いかな？」と感じるくらいの量で使うようにしてくださいね。
6.使う時の注意点
妊娠中の使用について
子宮収縮作用があるため、妊娠中はマッサージでの使用は避ける方がおすすめです。
おわりに
パルマローザ精油、いかがでしたか？
こんなにスキンケア効果の高い精油とは知らなかった！という方も多かったのではないかと思います。（笑）
私もパルマローザ精油を知ったのは、アロマを始めてしばらく経ってからでした・・・。
（アロマを勉強した始まりがAEAJのアロマテラピー検定だったので、検定試験対象の精油ではなかったんです…汗）
植物の写真だけを見ると、レモングラスやシトロネラにそっくりの葉っぱなのですが、面白いことに香りは全然違うんですよね。
ほんのりとした甘さのある、ハーバルな香り・・・。
優しいけど爽やかさもあり、リラックスできるけどリフレッシュにも感じる・・・どんな印象にもなる不思議な香りだな～と個人的には感じます。
芳香浴でももちろん良いですし、スキンケアに使ってもとっても心地良い香り。
スキンケア効果も抜群に良いので、気になった方は是非毎日のスキンケアに取り入れてみてくださいね！
★暮らしと香り パルマローザ精油
