本日ご紹介するのは、「プチグレイン精油」。
オレンジの木から採れる3種類の精油のひとつで、オレンジの葉や枝から採取される精油がプチグレインです。
ちなみに残り2種類の精油は、オレンジのお花から採れるネロリ精油、オレンジの果皮から採れるオレンジ精油で、これら3種の精油は仲間みたいなもの。
アロマ界で人気の高いオレンジやネロリと比べると、プチグレインの認知度は低いかもしれませんが・・・
香りも身体的なアプローチも、他の2種の精油とはまた違う魅力を秘めています!
一体どんな精油なのか、詳しく見ていきましょう。
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2.プチグレインってどんな精油?
学名 | Citrus aurantium |
植物名(和名) | プチグレイン(ダイダイ) |
科名 | ミカン科 |
種類 | 高木 |
主な産地 | フランス、スペインなど |
抽出部位 | 葉と小枝 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
特徴的な化学成分 | リナロール、酢酸リナリル |
香りの特徴 | 少し苦みのあるグリーン系の香り |
アプローチ | 消毒、鎮痙、鎮静、うつ、高揚、消化、デオドラントなどにアプローチします |
今はオレンジの葉や枝から精油を抽出していますが、昔は未熟なオレンジの実から精油を抽出していました。
まだ果実が緑色をしていて、サクランボくらいの大きさのものを摘んで使っていたことから、「小さな粒」という意味の「プチグレイン」という名前になったそう。
ですが、このせいで熟したオレンジの収穫高がかなり減ってしまい、「不経済だ!」となったことから、プチグレインという名前はそのまま、葉や枝から抽出するように移行されていきました。
葉だけではなく枝からも精油を抽出しているため、グリーンの爽やかさの中にもほんのり苦みを感じる、他の精油にはない個性的な香りを持っています。
3.プチグレイン精油の特徴
少しビターで、大人っぽさのあるプチグレインの香り。
一体どんな効能を持っているのか、詳しくご紹介していきます。
体へのアプローチ
免疫系にアプローチするので、病気に対する体の抵抗力、病後の回復期に使われていたりします。
精油は薬ではないので、「一気に病気が良くなる!」というわけではありませんが、マイルドな免疫刺激剤として働いてくれることが期待できます。
胃腸にもアプローチするため、お腹にガスが溜まった状態や、便秘の時に使われる人が多いです。
また香りを嗅ぐことで、怒りやストレス、パニックを感じた時の体の緊張を解きほぐしてくれます。
実は、プチグレイン精油の成分は、ラベンダー精油の成分ととっても似ています。
そのため、ラベンダー同様にリラックスしたい、体の緊張状態や興奮状態を休めたい・・・なんて時におすすめ。
ラベンダーはいいけど、香りがちょっと苦手で・・・というは、是非プチグレインを試してみてくださいね!
心へのアプローチ
プチグレイン精油は、鎮静と高揚のどちらの作用も併せ持っているため、気持ちを落ち着かせてくれる効果と、リフレッシュさせてくれる効果のどちらも期待できます。
不安を感じる時や、イライラする時には気持ちを落ち着かせてくれ、ちょっと疲れたな・・・と感じる時には心を明るくリフレッシュさせてくれもします。
また、怒りやパニック、不安といった感情の時にもプチグレインを嗅ぐ人が多いです。
ネロリ精油はメンタルに使われることが多いですが、プチグレイン精油も同様に香りを楽しみながらリフレッシュする方が多いのです。
不安や緊張といった、気持ちの面から不眠になっている時にも、孤独感や不幸感も併せて感じている方にも香りでリラックスして欲しいですね!
寂しさや劣等感にそっと寄り添ってくれ、「自分は自分!」と、素直な気持ちさせてくれますよ。
肌に対するアプローチ
オイリー肌に馴染んでくれます。
殺菌消毒の成分も持っているため、皮脂が多くてニキビが出来るという方が使われたりします。
お肌だけではなく、脂っぽい頭皮や髪の毛にもよく馴染んでくれます。
髪の毛の脂っぽさが気になっている方は、シャンプーやコンディショナーにプチグレイン精油を混ぜると良いですよ!
また、プチグレイン精油は抗菌作用もあるため、汗のニオイケアやデオドラントとしても優れています。
抗菌作用でニオイを抑えてくれるので、ニオイにしっかりと働きかけてくれます。
ボディスプレーとして使うのも良いですし、部屋のニオイが気になる・・・という時にもおすすめです!
4.おすすめな使い方3選
様々な効能を持っているので、気持ちのケアやスキンケアなど、日常で取り入れやすい精油です。
特におすすめな場面をご紹介しますので、是非参考にしてみてください!
体と心の緊張を休めたい時に
気持ちも体も落ち着かせてくれる、プチグレイン精油。
お忙しい方はもちろんのこと、仕事で嫌なことがあったり、人間関係で悩んでいたりする時におすすめ。
体と心は繋がっているので、体の疲れが気持ちに影響することもありますよね。そしてその逆もまた然り。
プチグレインの香りは、疲れを癒してリラックスさせてくれますし、嫌なことがあって落ち込んでいる時には、香りで気持ちを明るくもしてくれます。
リフレッシュ、リラックス、癒されたい、元気が欲しい・・・その時の気分に合わせて、気持ちのバランスを取ってくれるのがプチグレイン精油。
プチグレイン精油単体で使うのも良いですが、他の精油とブレンドすることで、よりその時の気持ちに寄り添ってくれる香りに。
「4.おすすめブレンド」を参考に、是非様々な精油とブレンドしてみてください!
寝付きづらい、眠りが浅い・・・辛い不眠に!
プチグレイン精油は、不眠の人に人気がある精油のひとつです。
「眠り」と聞くと、ラベンダーやカモミールなどのフローラル系の香りをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
プチグレイン精油は、少し苦みのある爽やかな香りが特徴なので、「眠り」となると少し意外に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
プチグレイン精油の成分は、ラベンダー精油と共通点がとっても多いので、眠りのアロマの代表格と言えるラベンターと同じくらい、質の良い睡眠活動をしている人に人気の精油なのです。
アロマバスや、夜にお部屋で芳香浴として使って、ゆっくりと香りに癒される時間を取ってみてくださいね。
プチグレインのグリーンな香りが強すぎる、と感じる場合は、他の精油とブレンドしてあげるのがおすすめ。
ラベンダー、カモミール、オレンジ、ベルガモット・・・などなど、夜使うのにおすすめな精油とは比較的どれも相性が良いので、お好きな組み合わせを見つけてみてください!
脂っぽさが気になるお肌、頭皮、髪の毛のお手入れに
お肌が脂っぽく、ニキビが出来やすい方におすすめなプチグレイン精油。
過剰に出る皮脂によく馴染んでくれます。
グリーンで少し苦みのある香りは男性にも使いやすい香りなので、ニキビや脂っぽさが気になる・・・という男性にもおすすめです。
~プチグレインで香り付け!オイリー肌におすすめ化粧水~
材料:
無水エタノールもしくはグリセリン(小さじ半分)、精製水(47ml)、プチグレイン精油(5滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
作り方:
- ビーカーに無水エタノール(グリセリン)を量って入れる
- 1に精油を入れて、よくかき混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて、完成!
※完成したお化粧水は、1週間を目安に使い切るようにしてください。
無水エタノールで作ればさっぱりした使い心地になるので、オイリー肌の方は無水エタノールの方がおすすめです。
化粧水の作り方動画を見る↓↓↓
アルコールでお肌に刺激を感じる方は、無水エタノールではなくグリセリンで作ってみてくださいね。
また、プチグレイン精油はお肌だけではなく頭皮や髪の毛の脂っぽさにもおすすめです。
プチグレイン精油を希釈したオイルで頭皮トリートメントしたり、コンディショナーに精油を少し混ぜたりして使ってみてください。(4-3で詳しくご紹介しています!)
5.プチグレインのおすすめブレンド4選
フローラル系やシトラス系と相性が良く、ブレンドに入れるとビターな香りが大人っぽさをプラスしてくれます。
プチグレインの香りが「ちょっと強すぎる・・・」と感じる方は、ニュアンス程度にブレンドにほんの少し加えてみてください!
いつもと少し違う奥深さ、繊細さ、爽やかさを出してくれるので、プチグレインの印象がまた変わるかもしれません・・・!
慣れればとっても使いやすい精油ですので、是非様々なブレンドで香りの幅を広げてみて下さいね。
ラベンダー精油×プチグレイン精油
<不安やストレスケアにおすすめ!ほんのりビターなリラックスブレンド>
ラベンダーとプチグレイン、成分が似ているもの同士のブレンド。
副交感神経にアプローチしてくれるので、リラックスしたい時、オフモードに切り替えたい時におすすめです。
不安な気持ちが影響して、不眠・動悸などの体の症状として不調が現れている場合は香りを楽しんでください。
ラベンダーの優しい爽やかな香りに、プチグレインのほんのりビターな香りとが合わさって、大人っぽさの残るリラックスブレンドに。
フローラル系の甘い香りが苦手な方や、男性にもおすすめの香りです。
いつもラベンダーにオレンジやベルガモット、ゼラニウムといった精油をブレンドしている方は、いつものブレンドにプチグレイン精油を1滴プラスしてあげるのも良いですよ!
こちらはラベンダーとプチグレインに、カモミールなどもブレンドされ、よりリラックスできるブレンド精油です。
眠る前に使いたい方や、最近不眠気味・・・という方におすすめな香りです。
ベルガモット精油×プチグレイン精油
<デオドラントにおすすめブレンド>
デオドラント作用に優れていて、かつ爽やかな香りの組み合わせ。
夏は汗をたくさんかくので汗のニオイを気にしている方が多いですが、意外と冬も暖房で蒸れてニオイが気になることも・・・。
年中気になる汗のニオイ、精油の自然な香りでニオイを抑え、かつふんわりと爽やか~な良い香りを漂わせることができたら・・・すごく良いですよね!
ベルガモットの落ち着いたシトラス系の香りに、プチグレインのほんのり苦みのあるグリーンな香りとが合わさり、爽やかだけど大人っぽさも感じるブレンド。
スポーツをする方や、体を動かす仕事をされている方にもおすすめです!
~男性にもおすすめ!ベルガモット×プチグレインのデオドラントスプレー~
材料:
無水エタノール(5ml)、精製水(25ml)、ベルガモット精油(4滴)、プチグレイン精油(2滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、スプレータイプの遮光保存容器
- ビーカーに無水エタノールを量って入れる
- 1に精油を入れて、混ぜる
- 2を保存容器に移し替えて、完成!
冷暗所に保管して、2週間程度で使い切ってください。
2週間を超えてしまったものは、ルームスプレーとしてお部屋にシュシュっと使っても。
気持ちを落ち着かせたい時にも、リフレッシュしたい時にも良いブレンドなので、気分転換に使ってもとっても良いスプレーです!
ローズマリー精油×プチグレイン精油
<脂っぽい頭皮や髪の毛に馴染む!>
頭皮の脂っぽさやフケ、髪の毛のベタつき、抜け毛などなど・・・頭皮や髪の毛に馴染むおすすめなブレンドがこちら。
頭皮トリートメントに使えば脂っぽい頭皮によく馴染んでくれます。
香りを楽しみながらトリートメントすることで血行も良くなり、頭皮も髪の毛も健康になりますよ~!
~脂っぽさが気になる頭皮に馴染む!トリートメントオイル~
材料:
キャリアオイル(10ml)、ローズマリー精油(1滴)、プチグレイン精油(1滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、遮光タイプの保存容器
作り方:
- ビーカーにキャリアオイルを量って入れる
- 1に精油を入れて、混ぜる
- 保存容器に移し替えて完成!
キャリアオイル10mlで、大体2~3回分くらいです。
一度にたくさんオイルを手に取るとオイルがムラに付いてしまうので、少量ずつ指先にオイルを取って、頭皮全体に馴染ませながらトリートメントしてくださいね。
※分量が同じなので、こちらの作り方をご参考ください。
トリートメント(フェイシャル)の作り方動画を見る↓↓↓
「わざわざオイルを作ってトリートメントをするのは少し面倒」「時間が無い・・・」という方は、無香料のシャンプーやコンディショナーに精油を混ぜて、いつも通り使うだけでもOKです!
フケや髪の毛の脂っぽさにも!~
材料:
無香料のシャンプー、コンディショナー(各50ml)、ローズマリー精油(3滴)、プチグレイン精油(2滴)
※精油1滴=0.05mlで計算しています。
道具:
ビーカー、マドラー、プラスチック製の保存容器
作り方:
- ビーカーにシャンプー(コンディショナー)を量って入れる
- 1に精油を入れて、混ぜる
- 容器に移し替えて完成!
あとは、毎日お風呂で使うだけでOK!
作ったものは、2週間を目安に使い切るようにしてくださいね。
アロマシャンプーの作り方動画を見る↓↓↓
ネロリ精油×オレンジ精油×プチグレイン精油
<仲間の3種の精油でブレンド>
同じオレンジの木から採れる、3種の精油の組み合わせ。
人間でいうと親戚みたいなものなので、香りの相性は抜群です!
ネロリ精油は繊細で上品なお花の香り、オレンジ精油は太陽みたいな明るいフレッシュな香り。
そこにプチグレイン精油を少し加えると、苦みを持ったグリーンな香りがプラスされるので、より実際の樹の香りに近い一体感を演出できます。
ネロリとプチグレインの香りを嗅ぐとリラックスできますよね、、オレンジの香りは気持ちを明るくさせてくれるので、落ち込んだ時や元気が出ない時、イライラした気持ちを引きずってしまっている時に嗅ぎたい香りです!
どの精油も、夜眠れない時にもおすすめなブレンドです。
プチグレインが一番強く香るので、「オレンジ:ネロリ:プチグレイン=3:2:1」くらいの割合で、プチグレインを少な目にするほうがバランスの良い香りになります。
他の精油では真似できない、三位一体となるブレンド、是非お試しください!!
3種類持ってない~という方は、「オレンジ×プチグレイン」「ネロリ×プチグレイン」の2種類の組み合わせでも十分楽しめますよ。
オレンジの実がたくさんついた木をイメージしながら、香りを楽しんでみてくださいね!
6.使う時の注意点
香りが強めなので、最初使う時には量を少な目にして様子を見てください。
おわりに
プチグレイン精油、いかがでしたか?
私は最初嗅いだ時はグリーンの苦みを強く感じて、率直な感想は「使いにくそう・・・」でした。
そこからプチグレインには苦手意識があったのですが、ある日シトラス数種類の精油とプチグレインがブレンドされている香りを嗅いで、印象がガラっと変わりました。
メインはシトラスのフレッシュな甘さでしたが、ほんのり主張してくるプチグレインのビターな香りが絶妙にマッチしていて、「あれ?なんかプチグレインが良い味出してる!」と感じたんですよね。
そこからは、プチグレイン単体の香りもだんだんと好きになっていきました。
ブレンド次第で、上手に使えばとっても良いニュアンスを演出してくれる精油です。
プチグレインの香りを嗅いでみて「う~ん・・・?」と感じる方は、他の精油とブレンドされているものを選ぶか、お手持ちの精油とブレンドしてみてください。
だんだんとこのビターな香りが、たまらなく癖になっていくかもしれません!(私のように・・・!)
たくさん良い有用性を持っていますし、何といってもラベンダー精油と成分が似ているので、ラベンダー同様ありとあらゆる場面で使い勝手の良い精油です。
プチグレインの香りを上手に取り入れて、アロマ生活をより豊かに彩ってみてくださいね。
★暮らしと香り プチグレン精油