こんにちは!
“暮らしと香り”ライターのMikaです。今回はゆずについて詳しくお話をしていきます。
ゆずの香りって素敵ですよね。
柑橘系のスッキリとした香り、嗅ぐだけで癒されます!!
ゆずは香りが素敵なだけではなく、様々な効果があるってご存知でしたか!
実は!
ゆずの成分は体にとてもいいんです!
そして!お肌にもとてもいいんです
何がどういいのーって?
1つずつお話していきますね^^レッツゴー!!
1.ゆずとは?
1-1.ゆずってどんな果物?
ゆずとはミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種
原産国は、チベット高原の北東の方だと言われています。
1-2.ゆずの渡来・日本のゆず
日本には平安時代には渡来してきました。
現在では消費量生産量ともに日本が一位なんです。
日本でゆずの生産が一番多い都道府県は高知県で、日本の生産量の半数は栽培されてます。
また徳島県ᆞ愛媛県でも多く栽培されており、四国でほとんど栽培されているんです!
ゆずの旬の時期は11月中旬から12月になります。
1-3.ゆずの味・香り
日本料理の香りづけに用いられることが多いゆず。なぜ香りに用いられることが多いのでしょう?
みなさんゆずの果肉って、みかんやグレープフルーツみたいに食べたりしますか?あまり聞かないですよね。
実はゆずは果肉を食べるのには不向きな『香酸柑橘』なんです。
しかしゆずは食べにくいかわりにとても香りが高い果皮・果汁を持っています。
つまり、風味を楽しむのに最適な果物なんです!
香りはというと、柑橘なので独特のスッキリとした香りですが、レモンのようにライトではなくどこか懐かしい渋みも少し含んでいて独特の酸味が楽しめます。
風味を楽しむゆず。名脇役ゆず!
しかし、このゆずさん、主役に躍り出れるんではないかというくらい栄養素が高い!
ということがわかってきており、近年注目されているんです!
2.ゆず(果肉、果皮)の成分
2-1.果肉に含まれる成分
- ビタミンC
- クエン酸
- 酒石酸
- リンゴ酸
が多く含まれます。
2-2.果皮に含まれる成分
- ビタミンC
- カリウム
- カルシウム
果皮には果肉の約4倍近いビタミンCが含まれていて、より栄養価が高いんです。
2-3.レモンよりゆずの方がビタミンCが豊富
ゆずに最も多く含まれている栄養素は、ビタミンC!
このゆずのビタミンCの配合量は実はレモンのビタミンC<の配合量を上回ってるんです!!
ゆずのビタミンCの配合量は、100g中150mgで、
レモンのビタミンCの配合量は、100g中100mなのです。
およそ1.5倍のビタミンCを含んでおり、あのビタミンCで有名なレモン様を軽く上回っているのです!
ビタミンCは肌のコラーゲンの生成、老化予防、シミソバカスを薄くしたり、小ジワを防いだり、肌荒れやニキビの改善、アンチエイジングに効果的。
そしてビタミンCは、体の内側にも効果的で冷え性の改善、免疫機能を高める効果、抗がん作用、アレルギー軽減効果など健康にいい作用が沢山あります。
免疫機能を高める効果があるので、よく風邪を引いてしまう方は日頃からゆずを摂取するといいでしょう!
3.ゆずの種子の成分
ゆずの種の周りには、ヌルヌルとしたゼラチン状の部分があります。
そのゼラチン状のヌルヌルには、ペクチンと言う成分が含まれており、このペクチンはコレステロールの増加を抑えたり血糖値の上昇を抑える効果があります。
また、ペクチンは善玉菌を増やしてくれる効果もあり、善玉菌が増えると腸内環境が整<い便秘改善にもなります。
さ・ら・にペクチンは、ビタミンC同様、お肌にもよく、シミソバカスを薄くしたり、小じわを防ぐ効果もあります。
3-1.ゆずの種子を絞ったシードオイルがすごい!
ゆずの種子がすごいことがわかりました。
ゆずの産地で有名な高知大学の研究では、
アトピー性皮膚炎の方に、シードオイルを流布すると痒みの原因のヒスタミンの放出が抑えられ改善されるといったことが報告されています。
参照 高知大学(精製ユズ種子オイルを塗布して得られる効果|研究内容|高知大学医学部 看護学科 臨床看護学講座 溝渕研究室)
アトピー性皮膚炎の薬は抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏といったものを使用しておりますが、これらには副作用があり、多用はしたくありません。
しかし、このゆずシードオイルは副作用なしで使えるという優れものです!
さらにさらに!非加熱の種子成分を摂取すると、コレステロールや脂質を酸化させる過酸化脂質の元、活性酸素を抑える抗酸化物質であることがわかりました!
活性酸素は動脈硬化、癌化、アルツハイマー、肌の老化などに起因しているので、これが抑えられる抗酸化物質としてゆずの種子は注目されています。
参照 高知大学(非加熱ユズ種子オイルを摂取して得られる効果|研究内容|高知大学医学部 看護学科 臨床看護学講座 溝渕研究室)
ゆずの種…侮りがたしですね。
4.ゆずオイル(精油)の成分
さて、お次はゆずの芳香成分のご紹介をしていきます。
ゆずの芳香成分は果皮から圧搾して抽出してとりますが、香りも果皮と同じ成分かというとそうではありません。
果皮や果肉とは違い以下の成分が抽出されます。
- リモネン
- γ-テルピネン
- β-フェランドレン
- ミルセン
- α-ピネン
- リナロール
同じ果物でも芳香成分になると全く違う成分がとれるんですね!
5.ゆずの香りがもたらす効果・効能
ゆずの香りには様々な精神的効果がみられます。
心への効能
リラックス効果、落ち込んだ気持ちを向上させる効果、苛立ちの緩和、気分転換、集中力向上など。
体への効能
疲労回復、自立神経を整える。また安眠などの作用があります。
肌への効能
ゆずの精油は基本的にはあまり肌に使用しません。
※ゆずシードオイルと混同しやすいのでご注意ください!
ゆずの主成分リモネンは、リラックス効果、ストレス緩和効果が特にあり、神経を正常にする細胞の働きを活性化してくれる効果があります。
そしてリモネンには不安解消効果もあり、リラックス効果と合わせって安眠出来る効果もあります。
リフレッシュ向きな香りと言うよりかは、癒しやリラックス向きな香りになります。
5-1.産後の母親の心理状態を改善させる?
猪野由起子・代田琢彦の著書では、産後の母親にホホバオイル30mlで1%に希釈したゆずオイルで、背中、下肢にアロマトリートメントをした結果、
アロマトリートメントは母親の気分、心理状態を良くする可能性があることがわかっております。
参照:アロマテラピー学雑誌 産褥婦に対するアロマトリートメント効果の検討
5-2.ゆず(精油)は安眠も促し、自律神経を整える
沢村正義・深田順一・熊谷千津・Nguyen Thi Lan Phi・水島直子
・堀夏子・和田真理・釜野聖子著書で、
手術前日入院中の方にゆずを吸入していただいたところ、よく眠れ、目覚めもスッキリしていたというデータが出てます。
また月経前症候群の方にゆずを一日二回吸入を3ヶ月間続けたところ症状の改善があったと報告されています!
つまり自立神経を整え、メンタルバランスを保つなどにも一役買うということですね!
6.ゆずのアロマオイルのオススメな使用方法
6-1.柚子湯(アロマバス)
入浴の際にゆずのアロマオイルを湯船に1滴~3滴入れるゆず湯同様、リモネンの香りでリラックスバスタイムの完成!!
個人的に、ゆずと言えば幼い時に母親が毎年冬になると用意してくれたゆず風呂(ゆず湯)を思い出します。
当時幼かった私はゆず風呂(ゆず湯)の意味も良さもなにも分からず^^;
大人になってからゆず風呂の意味を知りました。
どんな意味があるかと言いますと、ゆず風呂(ゆず湯)とは冬至に湯船にゆずを入れてその湯船に浸かる事、それをするとᆞᆞᆞ
′′その一年は風邪をひかない′′ ′′邪気を払ってくれる′′
と言うのが日本での昔からの言い伝えのようです!(これがホントならすごい)
確かに幼少期に風邪を引いたことがない!!えっ、まさかゆず風呂のおかげだった?邪気についてはよくわかりません(笑)
言い伝えは一旦置いといて、ゆずに含まれるリモネンの香りは先程もお伝えしたように、リラックス効果やストレス緩和効果があります。
ゆずの少し酸味がありつつスッキリとした香りの中、湯船に浸かったら、それはそれはとても心身共にリラックス出来る事でしょう!
6-2.芳香浴法
ディフューザーにゆずオイルを垂らし芳香浴をします。
いかにも香るディフューザーや、芳香剤が苦手な方には、ゆずの香りは嫌みのないスッキリとした香なのでオススメです!
部屋にご使用して来客がいらっしゃっても嫌がられる香りではないですので使いやいです。
私のオススメは和室で使用です!
日本の馴染みがある精油だけあって抜群の相性です!
注意
※他の柑橘精油に比べ光毒性は少ないですが、日中は使用しない方が無難です。
皮膚に合わない方は使用は避けてください。
おわりに
お風呂に入れてもよし、食べてもよし、味よし香りよし!
健康維持やお肌の為に、是非ゆずを取り入れてみてください!