カレーやエスニックな料理に欠かせないコリアンダー。
スパイスの効いたカレーを食べると、元気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなコリアンダーにも、精油があることをご存知ですか?
今回は、心も体も元気にしてくれるコリアンダー精油を紹介します!
1.コリアンダー精油ってどんな精油?
学名 | Coriandrum sativum |
植物名(和名) | コリアンダー・シード、コエンドロ |
科名 | セリ科 |
種類 | 草本 |
主な産地 | 地中海地域 |
抽出部位 | 種子 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
特徴的な化学成分 | リナロール、酢酸ゲラニル、カンファー、ゲラニオール、α-ピネン、y-テルピネン、リモネン、ミルセン など |
香りの特徴 | 甘さと爽やかさを持ち合わせたスパイシーな香り |
有用性 | 抗菌、鎮静、鎮痛、抗炎症、強壮、不安 などにアプローチします |
スパイスが効いたカレーに欠かせないコリアンダー・シード。
コリアンダーの葉っぱはパクチーとも言われ、「大好き!」という方と「絶対ムリ!」という方にハッキリ別れますよね…(私はちょっと苦手です)
「コリアンダー・シード精油も、カレーやパクチーの香りなの!?」と思うかもしれませんが安心してください。
意外にも、カレーやパクチーのような独特な香りはあまり感じません。
オレンジのようなシトラスの香りと甘さ、爽やかさを持ち合わせたスパイシーな香りです。
心と体に元気をもらえる香りなので、男女問わずオススメですよ♪
2.コリアンダー精油の特徴
心へのアプローチ
コリアンダー精油は、強壮と鎮静の両方にアプローチしてくれます。
スパイシーな香りが脳を刺激して心を元気付けてくれたり、集中力ややる気をアップさせてくれたりする一方で、
日ごろのストレスや不安などが原因で高ぶった気持ちを落ち着けてくれる精油でもあります。
ボーッとしてしまい、しなければならない家事や育児、介護などになかなか取りかかれないときや
仕事や勉強をしなければならないのに、不安が先だって行動に移せないときに気持ちを落ちつけてもう一度取り組むサポートをしてくれます。
また、興奮した神経を落ち着けてくれるため、イライラや翌日の緊張で寝付けないときにもオススメですよ!
体へのアプローチ
原料のコリアンダー・シードは、古代ギリシアのヒポクラテスも利用していたと言われており、
現在でも、健胃や腸整作用が期待できるスパイスとして使われています。
コリアンダー精油も、胃腸の調子を整えたり、食欲や消化にアプローチしてくれます。
また、体の冷えが続くと、元気がなくなったり、体がむくみやすかったりすることもあるのではないでしょうか。
コリアンダー精油は、冷えた体にアプローチして温めてくれます。
冬の寒い季節だけでなく、クーラーや冷たい飲み物で冷えやすい夏にもオススメで、
甘さと爽やかさのバランスがいい香りなので、オールシーズン使いやすい精油です。
肌へのアプローチ
皮膚への刺激が強いため、お顔や皮膚の薄い所のケアとしてあまり使われませんが、
気になる体や汗の臭いの原因ともなる菌を抑えて、イヤな臭いにアプローチをしてくれます。
使用するときは、低濃度で利用するようにしましょう。
使うときの注意点
大量に使用しないこと
軽めの香りなので、大量に使用してしまうと吐き気や頭痛を引き起こすこともあるため、メインの精油に深みを出す程度の使用に留めてください。
トリートメントオイルやアロマバスなどの肌に直接触れるものを作るときは、様子を見ながら全体量の0.5%以下の濃度で使用するようにしましょう。
肌が敏感な方はパッチテストを
肌が敏感な方はパッチテストを行うことをオススメします。
もし、使用中にかゆみや炎症などが出てしまった場合は使用を中止して、肌に触れたところを大量の水で洗い流してください。
精油を選ぶとき
一般的なコリアンダー精油は、コリアンダー・シード(種子)が原料になっている精油ですが、
コリアンダー・リーフ(パクチー)が原料のコリアンダー・リーフ精油もあります。
リーフの方は香りもパクチーに似ているので、原料をチェックしてから購入するようにしましょう。
妊娠中・授乳中の方
皮膚刺激が強いと言われている精油のため、妊娠中や授乳中の方は使用を避け流ようにしてください。
3.おすすめの使い方
忙しさに追われすぎて、無気力になってしまうとき
コリアンダー精油は、弱った心に元気を与えてバランスもとってくれる精油。
仕事や家事などで忙しさが続くと、心に余裕がなくなり一杯一杯になったり、解放されたときに無気力になってしまうこともあるかと思います。
そんなときに、弱った気持ちを落ち着けて元気付けるサポートをしてくれるのがコリアンダー精油。
他にも、仕事で大きな責任があるプロジェクトを任せられて不安でいっぱいになってしまうときや
受験で試験当日が迫って空回りしてしまいうまくいかない…というときなどにもオススメ。
温かみのあるスパイシーな香りが、不安で焦っている気持ちを落ち着けてもう一度チャレンジする後押しをしてくれますよ。
体を温めたいとき
コリアンダー精油は、体の温める働きがあるので、冷えが気になるときにオススメです!
アロマバスとして体を温めたり、トリートメントでむくみやすい場所をさすったりして使用のがオススメです!
体が冷えて滞ることが原因で起こる、むくみやセルライトにもアプローチしてくれるので、一石二鳥です!
気になる嫌な臭いにアプローチ!
帰宅して靴を脱いだら、プーン…と漂うイヤな臭い。
「私の足って、こんなに臭うの!?」なんてショックなこともあるのではないでしょうか。
そんなときにオススメなのが足湯です。
「えっ!?足湯!?」と思うかもしれませんが、コリアンダー精油は抗菌・抗真菌作用があるので、
イヤな臭いを和らげてくれますし、足を温めてむくみにもアプローチしてくれますよ。
下のサイプレス精油×コリアンダー精油のブレンドで、アロマスプレーのレシピも紹介しているのでぜひチェックしてくださいね♪
~足湯の楽しみ方~
材料:
- コリアンダー精油…3滴
- 天然塩 … 40g
- 熱めのお湯
道具:
- 計量スプーン
- 材料を混ぜ合わせるための容器
作り方:
- 容器に天然塩を入れてから、精油を加えてよく混ぜ合わせる。
足湯用のバケツやたらいに、体温より少し高めのお湯を入れソルトを入れてください。10~15分程度足をつけると、体も温まりますよ。
4.おすすめのブレンド3選
コリアンダー精油はスパイス系に分類されるにもかかわらず、オレンジに似た香りもする精油です。
そのため、おおよその精油と合わせやすい香りですが、特にハーブ系やスパイス系、シトラス系の精油とブレンドが合いやすいです。
レモン精油×コリアンダー精油<さっぱりとした香りで集中力をアップさせたいときに!
明るい軽めの香りで、弱った心を元気付けてくれるオススメのブレンドです。
何事にもうまくいかず、「自分なんて…」と落ち込んでしまうときや日中、イヤなことを言われたことを思い出して「ムカムカしてきた!」というときに、
心を落ち着けて冷静にしてくれますよ!
加えて、集中力をアップさせる手助けもしてくれるので、集中があまり続かないときやもうひと頑張りしたいときにも。
仕事や勉強のちょっとした休憩に、外に出てリフレッシュすることが難しいと思うので、香りを嗅ぐだけでも心持ちが変わると思います。
~リードディフューザーのレシピ~
材料:
- レモン精油…125滴
- コリアンダー精油…75滴
- 無水エタノール…100ml
道具:
- ガラス瓶…100ml用
- マドラー
- リードスティック(or竹串)
作り方:
- 無水エタノールをガラス瓶に入れる
- 精油を加えてマドラーで混ぜる
- リードを刺して完成!
注意点:
アルコールが含まれているので、火を使わないところに置いてください。
日向に置くと蒸発が速まってしまいます。日陰に置くようにしましょう。
リードディフューザーの作り方動画を見る↓↓↓
今回は、100mlの瓶で紹介していますが、お好みのガラス瓶で作ってもステキです。
瓶を選ぶときに口が狭いものを選ぶと蒸発がゆっくりになり、長持ちしますよ。
作るときのポイントは、無水エタノールと精油の分量の比率は10:1を目安にする所です。
精油の1滴は一般的に0.05mlなので、10mlの精油が必要な今回はトータルで200滴垂らすことになります。
カルダモン精油×コリアンダー精油<筋肉痛にアプローチするトリートメントオイル>
激しいスポーツの後や普段から、体をあまり動かさない方が急に体を動かしたりすると筋肉痛になってしまうこともあります。
何日も痛みが続くのはツラいですよね…。
そんなときに、体を温めて筋肉にアプローチする精油のブレンドです。
トリートメントオイルを筋肉痛が起きている所に塗って、さすると良いですよ。
~トリートメントオイルのレシピ~
材料:
- カルダモン精油… 1滴
- コリアンダー精油…3滴
- ホホバオイル… 30ml
道具:
- ビーカー
- マドラー
- 遮光瓶
- ラベル
作り方:
- ビーカーにホホバオイルを入れ精油を加える。
- マドラーでよくかき混ぜる。
- 保存容器に入れる。
保管:
冷蔵庫に入れ、1ヶ月以内に使い切ってください。
トリートメント(ボディ)の作り方動画を見る↓↓↓
サイプレス精油×コリアンダー精油<気になる足の臭いに!アロマスプレー>
突然、知人に食事に誘われたり、友人の家に招待されて「靴脱ぐのツラい…」というときありませんか?
そんなときに、オススメなのが爽やかな香りでイヤな臭いを抑えてくれるサイプレス精油×コリアンダー精油のブレンドです。
アロマスプレーを小さめのスプレーボトルに入れて持ち歩けば、外出先でも気軽にシュッとスプレーできますよ!
~アロマスプレーのレシピ~
材料:
- サイプレス精油…2滴
- コリアンダー精油…3滴
- 無水エタノール…5ml
- 精製水…45ml
道具:
- ビーカー
- マドラー
- スプレーボトル
- ラベル
作り方:
- ビーカーに無水エタノールを入れて、精油を加えて混ぜる
- スプレーボトルに、1と精製水を入れてふり混ぜる
- ラベルに日にちを書いて貼り完成!
保管:
冷蔵庫で保管して、10日以内に使い切ってくださいね。
ルームスプレーの作り方動画を見る↓↓↓
おわりに
今回はコリアンダー精油についての紹介でした。いかがでしたか?
初めてコリアンダー精油の香りを嗅いだとき、「カレーと全然違う!」と半ば感動してしまいました。
軽めの香りなので、物足りないなーという方は他の精油とブレンドしてみてくださいね!