こんにちは。
“暮らしと香り”です。
今回紹介するのは、ホーリーフ精油です。
ホーリーフは、落ち着きと甘さを感じる香りで、心も体も落ち着けることが得意。
ほのかに香る優しい香りなので、男女問わず使いやすいですよ。
1.ホーリーフ精油ってどんな精油?
学名 | Cinnamomum camphora |
植物名(和名) | ホウショウ(芳樟)、ホーツリー など |
科名 | クスノキ科 |
種類 | 高木 |
主な産地 | 中国、台湾、日本 など |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 揮発性有機溶剤抽出法(アブソリュート) |
特徴的な化学成分 | リナロール、β-カリオフィレン、リモネン、1,8シネオール など |
香りの特徴 | ウッディな中にフローラルさも持ち合わせた香り |
有用性 | 鎮静、抗菌、抗真菌、鎮痛 |
ホーリーフは、ホーウッドの葉から採れる精油です。
原料になるホウショウはクスノキの変種で、同じ学名であるCinnamomum camphoraは3種類の精油があります。
これは、原料の産地や精油に使用される部位などによって成分が変わるケモタイプと呼ばれる精油です。
ケモタイプは、学名は同じでも変種や亜種があり得意なことも異なっているんです。
リーフと聞くと、フレッシュで青っぽい香りを連想しますが、
ホーリーフは、ウッディさの中にフローラルさも感じられる温かみのある香りなんです。
香りと成分が、絶滅のおそれがある植物のローズウッドと似ていることから代用品として利用する人もいるそうですよ。
2.ホーリーフ精油の特徴
心へのアプローチ
鎮静が得意なため、日ごろのストレスやイライラを溜め込んでしまうときや
忙しさで疲れが溜まっているけれど、なかなかリフレッシュできないときに香りを嗅ぐと気分転換になりますよ。
おやすみタイムやリラックスタイムのおともとして気分が高ぶってソワソワしてしまい夜眠れないときにもおすすめです。
体へのアプローチ
ホーリーフ精油は、痛みや炎症にアプローチします。
辛いときにトリートメントオイルで体をなでたり、さすったりするのがおすすめですよ!
他にも、抗菌や抗真菌も持ち合わせています。
ディフューザーに垂らして使うのもおすすめですね。
肌へのアプローチ
抗菌や抗真菌を持ち合わせています。
菌が元の体臭や汗の匂い、お部屋の臭いなども抑えてくれますよ。
使うときの注意点
- 妊娠中・授乳中の方や乳幼児への利用は避けてください。
- ホーリーフ精油はリラックスさせるのが得意なため、車の運転や集中力が必要なときには使わないようにしてくださいね。
3.おすすめの使い方
疲れが溜まって、不安や憂うつな気持ちでいっぱいなとき
ホーリーフ精油の特徴の1つが、高ぶった心を鎮静してリラックスさせてくれるところです。
日ごろから、イライラや不安、憂うつな気持ちなどは誰でも持つことがありますが、
これらが過度に溜まると、疲れが溜まって鬱のような気分になったり、寝付きにくくなったりすることもあります。
そんなときにオススメなのがホーリーフ精油です。
フローラルさもあるウッディな軽やかな香りが、溜まっていた感情をだんだんと和ませてくれますよ。
ディフューザーや芳香浴などで簡単に香りを楽しむのがオススメです!
風邪や花粉症で鼻や喉に違和感があるとき
細菌やウイルス、炎症などにアプローチしてくれるホーリーフ精油。
家に帰ってからも鼻や喉が辛いときには、お部屋で芳香浴をするのもオススメですし、
外出しているときに辛い時は、ホーリーフ精油を1滴落としたティッシュを折りたたんでマスクに挟んで香りを嗅ぐのも良いですよ。
ただし、車の運転や集中力が必要なときには使わないようにしてくださいね。
4.おすすめのブレンド3選
ウッディながらもフローラルな香りも併せ持っているホーリーフ精油は、多くの精油と合わせやすいです。
中でも、シトラス系の精油とブレンドがしやすく、爽やかな香りがプラスされて心を晴れやかな気持ちにしてくれますよ。
メインの精油が「ちょっと物足りないなー」というときにホーリーフ精油をブレンドすると、爽やかさな香りになるのでオススメです!
ユズ精油×ホーリーフ精油<憂うつな気持ちで、ホッとしたいときの芳香浴>
懐かしさを感じながら、ホッとできるユズ精油の香りとのブレンドです。
〜芳香浴の楽しみ方〜
材料:
- ユズ精油…1滴
- ホーリーフ精油…2滴
- 熱いお湯
道具:
- マグカップ
作り方:
- マグカップに熱いお湯を入れて、精油を落とす
- 立ちのぼる蒸気に顔を近づけて香りを楽しむ
注意点:
- カップに精油を入れると、洗っても香りが落ちないこともあるので、
芳香浴用に一度使ったカップは専用にしてくださいね。
ラバンジン精油×ホーリーフ精油<肩こりや筋肉痛にアプローチするトリートメントオイル>
真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配でできた品種から抽出されるラバンジン(ラバンディン)精油とのブレンドです。
少しスパイシーなラベンダーの香りがするラバンジン精油と軽めでウッディなホーリーフ精油の香りは、
2種類とも炎症や痛みにアプローチしてくれるので、トリートメントとして使うのがオススメです!
使う前に、保存容器をふって混ぜてから、手のひらに少量とってなじませ、気になるところをさすってトリートメントしてください。
〜トリートメントオイルのレシピ〜
材料:
- ラバンジン精油…1滴
- ホーリーフ精油…1滴
- ホホバオイル…30ml
道具:
- ガラス製のビーカー
- マドラー
- 遮光瓶
- ラベル
作り方:
- ビーカーにホホバオイルを入れ精油を加える
- マドラーでよくかき混ぜる
- 保存容器に入れる
保管:
- 冷蔵庫に入れて1ヶ月以内に使い切ってください。
アロマトリートメントオイルの作り方動画を見る↓↓↓
レモン精油×ホーリーフ精油<嫌な臭いにアプローチする消臭スプレー>
家に帰ってきて、玄関を開けたらムワッと嫌な匂いがしたり、お部屋全体が部屋干し臭でいっぱいだったりすることありませんか?
せっかく、くつろげる家に帰ってきたのに臭いでゲンナリすることも…
そんなときにオススメしたいのが、フレッシュな香りのレモン精油と軽めでウッディな香りのホーリーフ精油のブレンド。
スプレーとして作っておけば、嫌な臭いが気になるトイレやシューズボックスにシュッとひと吹きできますし、
梅雨や長雨などのジメジメした季節のルームスプレーとしてもオススメですよ!
〜消臭スプレーのレシピ〜
材料:
- レモン精油…12滴
- ホーリーフ精油…9滴
- 無水エタノール…10ml
- 精製水…90ml
道具:
- ガラス製のビーカー
- マドラー
- スプレーボトル
- ラベル
作り方:
- ビーカーに無水エタノールを入れて、精油を加えて混ぜる
- スプレーボトルに、1と精製水を入れてふり混ぜる
- ラベルに日にちを書いて貼り完成
保管:
- 直射日光を避けて10日以内に使い切ってください。
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おわりに
ホーリーフ精油、いかがでしたでしょうか?
初めて香りを嗅いだとき、ウッディ調な香りの中に微かにフローラルな香りもあってバランスがいいなと感じました。
ブレンドするときも、ホーリーフ精油は合わせにくい精油があまりないので、
アロマを始めたばかりの方でも使いやすいと思います。
興味をお持ちの方は、ぜひお試しくださいね!
★生活の木 ホーリーフ 10ml