こんにちは。
“暮らしと香り”です。
皆様はお肌のケアはどのようにされていますか?
クリームを塗る、オイルを塗る、様々なケアをされていますよね。
乾燥しやすい冬の保湿効果、豊富なビタミンから美容効果、酸化しにくいことからアンチエイジング効果等々。
しかもこのオイル、メリットは多数あれどデメリットはほとんどないという奇跡の液体。
と、いうことで今回は”暮らしと香り”でおすすめのホホバオイルでのスキンケアをご紹介させていただきます。
なぜホホバオイルと言うと、ホホバオイルはアロマテラピーのキャリアオイルとしても優秀で使い勝手がいいのです。
よく使われるのでご参考いただけたら嬉しいです!
1.ホホバオイルとは
ホホバオイルはその名の通りホホバと呼ばれる植物から出来ています。
ホホバは、アメリカ南西部・メキシコ北部の砂漠地帯が原産の多年生低木です。
砂漠の過酷な環境でも水分を保って生き続けることができるたくましい植物で、なんと樹齢200年にも達するものがあるそうです。
1-1.ホホバオイルの歴史
ホホバオイルの歴史はアメリカ西部に住むネイティブアメリカンによって始まったとされています。1790年頃の文献に、
「北アメリカの原住民が肌の保護や傷への治療薬・料理に使用している」との記述が残っています。
ホホバオイルという名前からオイルだと思われがちですが、実はホホバオイルは液体のロウ(蝋)ですので、正確には植物性のワックスという扱いになります。
ホホバの実は固い皮に覆われており、中にはクリーム色の果肉が詰まっています。この固い皮のおかげで砂漠等の水分の少ない環境でも育つ、と考えられています。
1-2.ホホバオイルのものすごい特徴
ホホバオイルはその分子構造や、豊富な栄養素を含有する特徴から、すべての肌質に合う「美容液」「保湿液」として最も理想的と言われています。
また、”半永久的に腐らない”と言われるほど安定性が高く、70℃以上の高温で4日間熱し続けても品質変化がなかったという実験結果があるほどです。
1-2-1.分子構造
簡単に説明すると、ホホバオイルは、”オイル”ではなく”ワックスエステル(ろう)”です。
そのため、オイルとは性質が異なります。
その優れた効果は昨今世界中で認知される様になりました。
元々先住民族がその効果に着目し、ホホバオイルを「金の液」と呼び、肌や髪など、様々な目的に使用していました。
ホホバオイルは、地球上のオイルで唯一人工心臓の潤滑油としても使用されるほど信頼性が高く、敏感肌の方等、あらゆる肌質の方にお使いいただけます。
ホホバオイルは、腐敗しにくい、酸化しにくいという特徴を持っています。
肌の保湿、肌荒れだけでなくエイジングケアにも効果を発揮してくれます!
2.ホホバオイルのメリット
ホホバオイルが優秀と聞いてもいまいちピンとこないですよね。
まずはホホバオイルが持つメリット面についてご紹介していきますね。
様々な効果を持つホホバオイルですが、メリットしては以下のものがあります。
- 全身に使える
- 皮膚と馴染みやすく、どんな肌質の方にも合う
- 低刺激でデリケートな赤ちゃんの肌や敏感肌の方にも使える
- アレルギーが起きにくい
- 皮脂分泌量を調整する働きがある
このようにホホバオイルはとっても肌に優しく、誰にでも使えるオイルなんです。
2-1.人間の肌に馴染むホホバオイルに含まれる成分
先程、ホホバオイルはロウに含まれるとご紹介しましたが、成分としてどのようなものがあるのか、また何が優れているのか、これから詳しく見ていきましょう。
ホホバオイルが凄いと言われるのには理由があったんです。
まず、成分としては下記のものが挙げられます。
ホホバオイルの成分
- ワックスエステル
- ビタミンE
- ビタミンA
- カロチノイド
- ステアリン酸
- アラキン酸
- パラミチン酸
- オレイン酸
- リノレン酸
- エイコセン酸
- ベヘン酸
- エルカ酸
これだけの成分が含まれていますが、9割はワックスエステルです。
通常、ワックスエステルは魚類に多く含まれているため、植物でこれだけのワックスエステルが含まれているホホバはとても珍しいのです。
ホホバオイルが優れている点は人間が持つワックスエステルとホホバオイルの持つワックスエステルが同じという点です。
そのため、人間の肌につけても馴染むということですね。
ホホバオイルはその特徴から「自然界で最も人間の皮脂に近いオイル」と呼ばれています。
3.まさに万能!一本は持っていたいホホバオイルの効果
ホホバオイルは様々な肌トラブルを改善してくれるオイルです。
どんな肌トラブルに効果があるのか詳しくご紹介していきます。
3-1.アトピー・皮膚炎の改善
アトピーや皮膚炎などの炎症を起こした肌に使えます。
アトピーは黄色ブドウ球菌が炎症を起こす原因と言われていますが、
ホホバオイルはその黄色ブドウ球菌を消滅させる効果があることがわかっています。
ホホバオイルはどんな肌質の方にも合うオイルですので、
アトピーの方
敏感肌の方
も安心して使用できます。
3-2.ニキビ・吹き出物の緩和
ニキビや吹き出物によって荒れた肌にもホホバオイルは効果的です。
特に大人ニキビなどの乾燥性のニキビに有効とされており、ニキビに悩む方に試して欲しいオイルです。
ニキビは皮脂、汚れ
が毛穴に詰まることによって起きますが、ホホバオイルを用いれば毛穴の汚れを落とし、清潔な肌を保てます。
皮脂にオイルが効くの?と思うかもしれませんが、油を落とすには油が効くのです。
ホホバオイルの持つワックスエステルは他のオイルとは違って私達の肌に馴染むので、毛穴でのつまりも起きにくいと言われています。
さらに、ニキビ跡の改善にも。
ニキビに効果的な成分である
- ビタミンA
- ビタミンE
- ミネラル
が肌の代謝を促し、綺麗な肌へと導いてくれます。
ニキビ予防から、出来てしまったニキビ、さらにニキビ跡にまで、ありとあらゆるニキビケアが出来る点が凄いですよね。
ホホバオイルは薬のような即効性はないのですが、使い続けることで効果を実感することが出来るでしょう。
3-3.毛穴の黒ずみ・角栓を除去
毛穴の黒ずみは皮脂、垢、チリ、ホコリ等が詰まり、酸化したことによって起きますが、このように毛穴を詰まらせている物質は角栓と呼ばれます。
これらはオイルを使って取り除くことが可能です。
3-3-1.ピーリング法
まずは蒸しタオルや入浴で毛穴を開きます。
ホホバオイルを手に取り、温めてから毛穴の汚れが気になるところに塗っていきます。
量としては500円玉ぐらいが適しているでしょう。温めて使うことで、より肌に馴染みます。
オイルが馴染んだら、指の腹を使って優しくマッサージしていきます。2~3分ほどマッサージします。
5~10分置いて下さい。
時間が経ったらティッシュ等で拭き取ります。擦りすぎないのがポイントです。
その後、通常と同じように洗顔します。
3-4.頭皮や髪を健康にする
全身に使えるホホバオイルはもちろん、頭皮ケアにも適しています。
特に季節の変わり目は頭皮にも影響が出ることが多いと思います。
顔とは違い、普段見落としがちなところですが、しっかりケアをしたいですね。
頭皮ケアにはマッサージが良いでしょう。
マッサージすることで頭皮を柔らかくし、抜け毛、フケ、かゆみの改善を促します。
頭皮の皮脂の過剰分泌は毛穴を詰まらせ、抜け毛等の原因になります。
頭皮マッサージで毛穴の汚れを浮かせることで、頭皮を清潔にします。
3-4-1.頭皮のオイルパック
頭皮のためのオイルパックをご紹介します。
これはシャンプー前に行ってください。
ホホバオイルを髪、頭皮にたっぷりと塗り込み、優しく頭皮マッサージをしてあげましょう。
その後、蒸しタオル・ラップのどちらかを頭に巻き、15分ほど置きます。
15分経ったらシャンプーで洗い流して下さい。
3-4-2.ヘアケア法
ホホバオイルは頭皮ケアだけでなく、ヘアケアにも効果的です。
ドライヤーの熱や紫外線、乾燥から、髪は知らず知らずのうちにダメージを受けていますが、
髪に塗ればワックスエステルとビタミンが髪の傷みを補修し、ツヤのある健康的な髪へと導きます。
シャンプー後のタオルドライした髪の上から塗ればドライヤーの熱から髪を守ってくれますよ。
また、髪を紫外線から守るためにオイルをお出かけ前に塗れば髪が傷むのを防げます。
3-5.クレンジングで毛穴の汚れもスッキリ
ホホバオイルにはクレンジング効果もあります。
市販のクレンジングオイルでは知らず知らずのうちに肌に必要な皮脂までをも落としてしまったり、肌に負担をかけていることがあります。
ホホバオイルでクレンジングすれば必要な皮脂を失うことなくメイクを落とせますし、何よりクレンジングしながら保湿まで出来ます。
クレンジングオイルがなくなってしまった、なんて時にもホホバオイルがあれば代用することが出来ます。
ホホバオイルはさらっとした使い心地ですので、油っぽく感じることも少なくとても使いやすいですよ。
3-5-1.クレンジング方法
あらかじめ、マスカラや濃いめのリップは専用のリムーバーを用いて落としておいて下さい。
500円玉ほどのホホバオイルを手に取り、メイクの上から優しく肌に馴染ませます。
量はメイクの濃さに合わせて調節してくださいね。
まずTゾーンから頬へ、さらに顎や唇、最後にアイメイクの順に馴染ませるようにします。
その後、洗顔料を用いて洗顔を行なっていきます。ホホバオイルの持つきめの細かい粒子が毛穴の奥の汚れまで落としてくれます。
3-6.オイルで早めの対策を!アンチエイジング
ホホバに含まれるビタミンEは抗酸化作用を持つ、アンチエイジングに大変効果のある成分です。
保湿もそうですが、肌の弾力を取り戻してくれるのでシミ、しわ、老化を防ぎ、若々しさを保ってくれます。
また、ビタミンAも肌を健康に保つ効果があるのでダブルの効果が望めます。
また、ビタミン群には新陳代謝を促し、血流を良くする働きがあります。
顔のくすみにも効果的なんです。
化粧水・乳液等と一緒に使うことでもちもちとした肌を実感することが出来ます。
使用する際は入浴後の化粧水を塗った上から塗ると良いでしょう。
ホホバオイルは高級クリームにも含まれていることが多いんですよ。
3-7.日焼け防止・日焼け後の肌に
市販の日焼け止めよりは効果は薄いそうなのですが、市販のものとは違い、デリケートな肌にも使え、体に近いホホバオイルは安心です。
その効果は日焼けをしてしまった際にも、日焼けをしてしまうとヒリヒリしたり、肌が赤くなってしまいますよね。
日焼けは放置していると、乾燥、シミ、シワ、吹き出物等の肌荒れに繋がるため、早いケアが必要となってきます。
オイルをほてった顔や体に塗れば失った水分を補い、日焼けのアフターケアをしっかりと行うことが出来ます。
3-8.セルライト・妊娠線を予防
ホホバオイルは妊娠中やダイエット中に助けてくれるアイテムでもあります。
マッサージオイルとして使用することで、セルライトの予防、妊娠線の予防になります。
使うタイミングとしてはお風呂上りが適しているでしょう。
セルライトや妊娠線は付いてしまうとなかなか取れないもの…。
ホホバオイルでマッサージすることで保湿するとともに柔らかな肌になります。
また、低刺激なホホバオイルですから妊娠中でも安心です。
このオイルマッサージは実際の医療機関でも行われているそうですよ。
3-9.日々の疲れを癒す、バスオイルとして
バスオイルとして使う方法もあります。ホホバオイルには多くの
- ビタミン群
- ミネラル
- アミノ酸
が含まれています。
肌に必要な栄養素を補うとともに体の疲れをとってくれますよ。
まず最初に普段と同じように入浴します。
体が充分に温まったら、マッサージしたいところにホホバオイルを塗って、丁寧にマッサージしていきます。
お湯の中でのマッサージですのでオイルの伸びも良いですし、肌の奥までオイルが染み込んでいきます。
毎日行う必要はありませんが、週に一回バスオイルタイムを取ってくつろぐ時間を過ごしても良いかもしれませんね。
3-10.入浴剤の代わりにもなる
ホホバオイルは入浴剤のベースとしても使用することが出来ます。
主な効能としては、
- 乾燥肌の改善
- 肌荒れ対策
- 美肌効果
- 湿疹
- かぶれ
- 外傷
- が挙げられます。
やり方はとても簡単で、お湯に10滴ほどオイルを垂らすだけ!
たったこれだけで、お風呂に入りながら肌ケアが出来ます。
当たり前ですが、オイルは水に浮きやすいので、時々混ぜながら入浴してください。
また、好みのエッセンシャルオイルと合わせて使っても良いです。
肌への効果はもちろんのこと、好きな香りでリラックスすることも出来そうですね。
4.同じホホバオイルでも大きな違いが!黄金色と透明の違い
ホホバオイルには黄金色のものと透明なものがありますが、違いがあるのをご存知でしょうか。
ホホバオイルといっても全部が一緒ではないのです!
それぞれの違いについてご紹介します。
4-1.黄金色のもの
精製・漂白していない自然の状態のものです。
成分がそのまま残っているのでビタミン類やアミノ酸が入っており、
栄養が豊富ホホバ特有の香りがあります。
透明なものより高値で刺激が強め。
4-2.透明なもの
精製・脱色したものです。
黄金色のものより栄養は劣りますが、黄金色より安値で低刺激で無臭なのでアロマオイルと合わせやすいです。
肌や髪への効能を得たい場合には栄養が豊富な黄金色の方が適しているでしょう。
逆に、刺激が心配な方、低刺激のものが良い方は透明なものの方を使用することをおススメします。
透明なホホバオイルの中には精製過程で失われた栄養を後から追加し、商品として出しているものもあります。
どちらもメリット、デメリットがありますので、自分の肌質や好みに合わせて使ってみてくださいね。
5.効果を高めたい場合には他のオイルとのブレンドもおススメ
ホホバオイルはそのまま使っても良いのですが、ブレンドをすることでさらに効果を高めることが出来ます。
これだけの効果を持ったホホバオイルだからこそ、その特徴をさらに活かせるのですね。
目安としてはホホバオイル9に対し、効果を得たいオイルを1混ぜるというだけの簡単なもの。
自分の肌の悩みを解消するのにぴったりなオイルを作ってみてはいかがでしょうか。
この時、保管は遮光性の高い容器に入れるようにしましょう。
5-1.乾燥肌に適したブレンド
肌の乾燥が気になる方はオリーブオイル、高オレイン酸ひまわり油のどちらかをブレンドすると良いでしょう。
通常、ホホバオイルだけでも充分な効果を望めますが、より効果を実感したい方におススメです。
また、オリーブオイルのみを使うより、ホホバオイルと一緒に使った方が重くなく、さらっとした使い心地になるそうです。
乾燥肌の方でなくても季節の乾燥対策としても使えるブレンドですね。
5-2.なかなか治らないニキビに適したブレンド
ニキビが気になる方はリノール酸が配合されているオイルをブレンドすると良いでしょう。
リノール酸配合のオイルの中でも、グレープシードオイル、小麦胚芽油あたりがおススメです。
ただ、小麦胚芽油は小麦アレルギーの方は使用出来ないので気を付けて下さい。
また、生理前後のホルモンバランスや更年期障害が原因で起こるニキビには月見草油などのホルモンバランスを整える効果を持ったオイルが適しています。
5-3.より白い肌を目指すなら
美白効果を望むならブレンドオイルにはローズヒップオイルが適しています。
ローズヒップオイルに含まれる、豊富なビタミンC、美白効果のリノール酸が美白へと導きます。
また、ローズヒップオイルはとても酸化しやすいオイルなのですが、ホホバオイルとブレンドすることで、酸化を防ぐことが出来ます。
5-4.アトピーのかゆみ・皮膚炎に
アトピーの改善にはかゆみや皮膚炎に効果のあるγリノレン酸を含んだ月見草油、ボラージオイルが適しているでしょう。
月見草油は単体でもアトピーに効果があります。
ホホバオイルはどんな肌質の方にも合うものですが、たまに体に合わない方もいます。
もし体に異変を感じたら使用するのは控えるようにして下さい。
肌が弱く、刺激が心配な方は事前にパッチテストを行ってから使うことをおススメします。
6.ホホバオイルは加齢臭対策にも使える!
これまでのご紹介でホホバオイルの凄さをわかっていただけたかと思います。
しかし!
ホホバオイルはそれだけでは終わりません!
なんと加齢臭の対策にも有効なのです!
是非、お父さんや旦那様に教えてあげてください!
加齢臭対策の詳しい記事はこちらから↓
7.固まることもあるホホバオイル、保管の際は注意を!
ホホバオイルは天然のオイルのため、10℃以下の場所に置くと固まることがあります。
品質が低下するといったことはないのですが、固まるのが気になる方は10℃以下にならない場所に保管するようにしましょう。
また、いくら酸化しないからといって一度封を切ったものはなるべく早く使うようにしましょう。
雑菌が入る恐れがあるので期限としては一年が目安です。
まとめ
ホホバオイルの使い方について見てきましたが、一本でこれだけ全身のスキンケアに使えるなんて驚きですよね。
しかも、ここまでデメリットが少ないオイルは珍しいのではないでしょうか。
普段のケアにほんの少しホホバオイルを足してみるだけで効果はぐんと上がりますし、肌が綺麗だと気持ちの面でも穏やかになると思います。
顔や体のケアは毎日の積み重ねが重要となってきます。
ちょっと面倒だなと感じる時でも、肌のことを考えてひと手間加えたホホバオイルケアをしてみてはいかがでしょうか。