こんにちは!
お茶やコーヒーなどの香りを嗅ぐとつい深呼吸してしまう、香りと暮らしライターのきいろいナリーです。
アールグレイは、ベルガモットを使った紅茶って知っていましたか?
今回は、リラックス効果もあるアールグレイについて紹介したいと思います!
1. アールグレイとは?
アールグレイとは、ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶で、フレーバーティーの一種です。
香りづけには、香料やベルガモットの精油(着香用のもので普通の精油ではありません)が使用されています。
茶葉の原料は特に規定がないため、多く使われる中国茶のキーマン茶(祁門茶)の他にも、セイロン茶や他の中国茶、ダージリンなど広く用いられています。
アールグレイの名前の由来は、1830年代にイギリス首相だった『第二代チャールズ・グレイ伯爵』に由来すると言われています。
アールグレイの名前は、
・ある国の外交官から、中国の着香茶(フレーバーティー)を贈られたグレイ伯が気に入り類似品を作らせた。
・ベルガモット着香の紅茶は、1820年代には存在していたため、当時高価であった中国茶を模倣するために着香されていた。
など、さまざまな伝承があるとされています。
1-1. アールグレイ の特徴
紅茶の香気成分は、冷やすと控え目な香りになりますが、香料で人工的に香りをつけたフレーバーティーはアイスでも比較的分かりやすい香りが特徴です。
人工的な香料を使用した、アールグレイはアイスティーに用いられることも多いです。
一方で、ベルガモットの芳香は温度が高くなるほど引き立つので、レシピよりも多い量の茶葉やアイスティー用の茶葉を使いホットティーにすると、
慣れていない人にとっては飲みにくいものとなってしまいます。
ホットティーにするときは、茶葉の量を守りましょう!
また、ベルガモットとミルクは相性が良いため、ミルクティーとしても飲まれています。
2. 紅茶について
紅茶とは、茶葉をポットやカップなどに入れ、沸騰した湯をその上から注いで抽出した飲料のことです。
茶葉は、主にアッサムチャという種類の木から主に摘み取られています。
摘み取った茶の葉と芽を乾燥させもみ込み、完全発酵さたうえで乾燥させたものが紅茶です。
ちなみに、使用される葉の種類は異なりますが、発酵の度合いでお茶の種類が分かれます。
・完全発酵させた茶葉→紅茶 ・半分発酵させた茶葉→烏龍茶 ・全く発酵させない茶葉→緑茶 |
2-1. アッサムチャについて
アッサムチャは、カメリアシネンシスという学名のツバキ科の木からできており、
インドやスリランカ、ケニアなどで主に生産されています。
高地と低地の両方で栽培されていますが、それぞれ特徴が異なり、
標高が高く涼しい環境で栽培された茶葉は、香りが優れたものが多いです。
一方で、標高が低く日射が強い環境で栽培された茶葉は、茶湯の水色の濃いものが多いとされています。
紅茶は、1年のうち4月〜11月までが生産時期で、4月から5月に収穫される茶葉がファーストフラッシュ、
6月から7月に収穫されるものがセカンドフラッシュです。
名前 | アッサムチャ |
学名 | Camellia sinensis (L.) Kuntze var. |
科名 | ツバキ科 |
主な産地 | インド北東部、ミャンマー、ベトナム、中国南部 など |
主な成分 | タンニン(カテキン)・テアフラビン・テアルビジン・カフェイン・ビタミン・アミノ酸(テアニン) など |
2-2. 等級
茶葉は、大きさと外観によって等級が分けられます。
等級というと、大きい茶葉=味や品質など全て良いように思いますが、
そうではなく、茶葉が小さいものでも味や品質がいいものもあります。また、国際的に統一された規格ではないため、同じ等級でも産地によって形状に違いがあるとされています。
OP | オレンジ・ペコー |
BOP | ブロークン・オレンジ・ペコー |
P | ペコー |
BP | ブロークン・ペコー |
BOPF | BOPファニングス |
F | ファニングス |
D | ダスト 葉のサイズがもっとも小さく、粉状になった茶葉。 Dだから、品質が低いというわけではなく、上質なものから低質なものまでさまざま。 主にティーバッグに使われる。 |
2-3. 紅茶の効能とは?
紅茶には渋みを表す「カテキン(タンニンの一種)」と、紅茶の色を表す「テアフラビン・テアルビジン」などが含有されており、
これらを総称した成分がポリフェノールの一種である「紅茶フラボノイド」です。
紅茶フラボノイドは、抗酸化物質として知られています。
体を酸化から防御して、細胞を酸化させて様々な病気を引き起こす活性酸素を抑える働きがあります。
また、紅茶の茶葉にはカフェインがコーヒー豆の約3倍も含まれています。
カフェインは、大脳の自律神経を興奮させたり、覚醒作用があったりすることは知る方も多いと思いますが、疲労回復効果や新陳代謝を促す働きなどもあります。
アミノ酸の一種であるテアニンは、紅茶の甘みやうまみとなる成分です。
アミノ酸には血圧の上昇を防ぐことやストレスを和らげるなどの精神安定・リラックス作用があるとされています。
良いところづくしに思えますが、上にもあるようにカフェインがコーヒー豆の3倍なので、夜飲むと眠れなくなる場合もあると思います。
カフェインが効きやすい方は、午前中か夕方までに飲むことをオススメします。
3.ベルガモットが好きな方へ!
今回はベルガモットの紅茶、アールグレイをご紹介させていただきましたが、
“暮らしと香り”では様々なシーン、香水でもベルガモットをご紹介しています。
ベルガモットをもっと知りたい方は、是非ご参考ください!
ベルガモット精油 香り・レシピについて↓↓↓
ベルガモットが香る香水について↓↓↓
4. 注意点
4-1. アールグレイの注意点
・お手持ちの茶葉と芳香用のベルガモット精油を混ぜ合わせて、アールグレイを手作りしないでください。
・芳香用に販売されている精油は、あくまでも香りを楽しむもので食用には向いていません。必ずアールグレイの茶葉を購入しましょう。
・精油には経口毒性があるため、芳香用の精油を飲むと副作用があり、最悪の場合死に至ってしまう場合もあります。
天然ベルガモット香料使用アールグレイ ティー茶葉100㌘
おわりに
今回は、ベルガモット精油をつかったアールグレイについて紹介しました!
ベルガモットには、気分を落ち着かせる働きがある一方で、交感神経を刺激して落ち込んだ気持ちを明るく活性化させてくれる働きもあります。
ぜひ、飲んでみてください!
参考
Wikipedia『紅茶』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E8%8C%B6#%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E3%81%A8%E5%8F%8E%E7%A9%AB
日本紅茶協会『紅茶の等級』
https://www.tea-a.gr.jp/knowledge/tea_class/index.html
クックドア『かつて紅茶は薬用に使われていた!?紅茶の成分・効能をご紹介』
https://www.cookdoor.jp/cafe/dictionary/22329_cafe_029/
SEASONTEA『お茶の効用』
http://www.seasontea.jp/effect_of_tea/kocha_no_seibun.html
Tea-treeの森 エッセンシャルオイル(精油・アロマオイル)の基礎知識
『エッセンシャルオイル(精油)を飲むとどうなるの?(経口毒性について)』
https://www.t-tree.net/seiyu/d_3_internaltake.htm