名香…それは時代を超えて愛され続けている不朽の名作たち。
その時代、時代で数々のスターたちにも愛されてきました。
クラシックな香水は現代の香水と比べて気品や知性をより感じることができます。
今でも一部メゾンブランドでも感じる事ができますがww
もちろん廃盤になった香水もあれば、現代でも買える香水もあります。
今回は、現代でも買える歴史的な名香をご紹介していきます。
1.暮らしと香りの使い方
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2.サンタ・マリア・ノヴェッラ サンタ・マリア・ノヴェッラ 1533年~
忘れてはいけないのはこのコロン 。
歴史的にも非常に重要な香水で、
1533年、イタリアからカトリーヌ・メディチがヴァロワ朝フランス王アンリ二世とへ嫁いだ時にフランスにやってきました。
1533年から作られている香水(オーデコロン)で、サンタ・マリア・ノヴェッラに残っている香水としても最古の銘柄になります。
今ではサンタ・マリア・ノヴェッラという銘柄ですが、当時は王妃の水として作られていました。
香りはトップのベルガモットが爽やかに香りますが、
5分も経たずに、ローズマリーなどアロマティックな香りに変化していきます。
鼻の奥を刺激しすぎない、優しい香り方は天然素材の良さを感じることができます。
トップノートから主張しすぎない余裕のある香りは「王妃の水」の名にふさわしい知性と気品を感じる事ができます。
★サンタ・マリア・ノヴェッラEDC
3.ゲラン オーインペリアル 1853年~
ゲランの中で最古の香水。
その名も「オーインペリアル(皇帝)」
これは1853年にピエール・フランソワ・パスカル・ゲランに
あるお方が妻の為に作らせた香水です。
あるお方の名前は「ナポレオン・ボナパルト」
実はコロンをこよなく愛していたナポレオンは妻のウージェニーの為にも最高のコロンをプレゼントしました。
当時、フランス随一の美女としてファッションアイコンとしても人気があったウージェニー皇后が愛用していたこの香水とゲランの名はフランスの全土に名を馳せる事になります。
(ちなみにルイ・ヴィトンも)
香りは優雅さ、上品さ、威厳をそなえたシトラスフローラル。
トップノートではシトラスが爽やかに香り、丁寧に丁寧に優雅さを添えるネロリを感じることができます。
ボトルデザインも品格が漂っていて、皇帝とゲランの紋章の蜂が69匹あしらわれています。
★オーインペリアル EDC
4.ゲラン ミツコ 1919年~
この名香は喜劇王チャーリーチャップリンが愛して止まなかった香水。
1919年に発売されたこの香りは1917年に発売されたコティのLe Cypreにインスパイアされ作成しました。
Le Cypre自体は廃盤になっておりますが、シプレノートという「香調」になり
様々な香水のレシピとなって世に排出されています。
(シプレノート・・・シトラスノートにフローラル、ベースにオークモス、アンバーを中心にウッディ、スイート、スパイシーなどを加えた香り。)
その代表格がゲランのミツコ。
そして今尚、ゲランとしても代表的な香水に位置します。
ジャック・ゲランの親友のクロード・ファレールの小説にゲランの香水が登場した事のアンサー、というかお礼で
ラ・バタイユの主役の一人、「ミツコ」がモデルとなっている香水です。
ラ・バタイユは日露戦争下の物語で、海軍将校の妻「ミツコ」にイギリス海軍将校が密かに恋心を抱いていて、「ミツコ」が強い意志でそれを拒絶する…でも「ミツコ」も実は密かに恋を…。
というストーリーになっていて、そんな健やかで気高く、強い意志と密かな恋心をもつ「ミツコ」が香水で表現されています。
シプレ独特の複雑で神秘的なサラッとしたトップから上品さを感じます。
クラシカルな香水独特のこの感じがたまりません。
でも、ミツコはここからです。
一気にピーチ調の香りへ変化していく事になります。
ピーチといってもネクターのようなピーチではなく、
シプレの神秘的な表情を残しながらそっと寄り添ってくれるピーチ。
ラ・バタイユのミツコのような意志の強さ、そして心の底にある恋の香りを感じます。
ムエットで試香するのではなくぜひ、肌に乗せて嗅いでみてください。
その世界観がより感じれるようになります。
★ミツコ
5.シャネル N°5 1921年~
この香水を愛用していたスターは数え切れません…が、
やっぱりこの人「マリリン・モンロー」でしょう。
セクシャルな作用を持つジャスミンとイランイランが大量に使われているこの香水は1952年、
当時セックスシンボルであったマリリンがセクシャルで魅力的な言葉で発信されました。
それは、マリリンがある記者に
「寝るときに何を着て寝ているんですか?ネグリジェ?」
と聞かれた答えが
「Just a few drops of Chanel No. 5(5番を数滴)」
これによって、発売から30年経っていて、勢いがなくなっていた香水が
再び全世界から脚光を浴びる事になるのです。
しかも、当時マリリンとは広告の契約をしていた訳ではないのにです。
運命的な香水とも言えるでしょう。
香りはゴージャス、優雅、華やか、凛とした女性。
そんな言葉ぴったりの N°5。
甘くクラシカルなパウダリーさと
ジャスミンとローズ ドメ、イランイランのフローラルブーケがアルデヒドによって輪郭を帯びてかおります。
オーデパルファムでも持続性が高く、ベースノートまで華やかさを保ちつつ
バニラとウッディ調の香りを楽しむことができます。
★N°5 オーデパルファム
6.ジャンパトゥ ジョイ 1929年~
この香水を愛用していた人は伝説のファーストレディ、ジャクリーンケネディが愛用していました。
1929年…世界大恐慌。
世界に活気がない時代にJOY(喜び)をもたらした香水です。
時代背景と真逆を行く商品がなぜ生まれたのか?
調香師アンリ・アルメラスは新作作りにおいて、ジャンパトゥのお眼鏡に叶うものが中々作れませんでした。
なんどもなんども提案してもYESが出ない事で反骨精神が芽生えてきたアンリはジャンパトゥを見返してやろうとしてました。
そしてある小瓶をジャンに差し出します。
そしてついにジャンのお眼鏡に叶うのです。
しかし問題がありました。
高価な香料をあまりにもふんだんに使っていたため市販が難しかったのです。
それをジャンに伝えると…まさかの返しww
「この香料の2倍使え!」
ジャンはこの香りを香水会のロールスロイスにしたかったのです。
そして貴重なグラース産のジャスミンとローズドメを中心に完成していくことになります。
香りは暗い時代にそこだけ光を指すほどゴージャスでトップから全開で抱えきれないほどのフローラルブーケが華やかに香ります。
抱えきれないほどのフローラルブーケの正体は1万本のジャスミン、そしてローズドメ(30mlに使われる量)。
ドレッシーな装いの時にさらにゴージャスに魅せるのであればJOYも検討してみてください!
★ジョイ オーデパルファム
7.ゲラン 夜間飛行 1933年~
星の王子様で有名なサンテベグジュペリ(ジャック・ゲランの親友だった)の小説、
夜間飛行(VOL DE NUITボルドニュイ)にインスパイアされて創作されました。
郵便飛行士の冒険、勇気が表現されていて、トップノートのガルバナムはまるで飛行中に嵐に遭遇したようなスパイシーな香り。
嵐を抜けたハートノートはスイセン、バイオレット、カーネイション、ジャスミン、ローズと
甘いパウダリーでオリエンタル調の香りに変わっていき、勇気あふれる女性像を感じることができます。
やがて空もおだやかになり、ウッディでほんのり甘いベースノートが落ち着きをもたらしてくれます。
この香水は次にご紹介する香水に影響を与えたといわれています。
★夜間飛行
8.ディオール ミスディオール 1947年
夜間飛行の影響を受けたディオール初の香水。
厳密に言えば、現代で販売されているミスディオールはレシピが全く変わっています。
より、モダン的に現代の女性に合わせたレシピに。
現代の日本でもこの香水のCMはよく見ますよね。
ナタリーポートマンが自由で官能的で自信に満ちたディオールの女性らしさを体現しています。
香りはフレッシュでフローラル、ローズドメで体現している女性らしさと
官能的な艶っぽさを感じることができます。
★ミスディオール
9.ニナリッチ レールデュタン 1948年
戦後の平和を祈って、ニナリッチから発売された「時の流れ(レールデュタン)」。
ボトルキャップも平和の象徴のハトがデザインされています。
優しく香りフローラルシプレは優しさ、華やかさ、清潔感、おしとやかさを感じます。
ジャスミン、ローズドメ、イランイランなど本来強く華やかに香りフローラルも優しく香るから不思議です。
少しのクローブがいいアクセントにもなっており、香りに奥行きがプラスされています。
ニナリッチが体現する揺るぎない女性らしさがこの香水から感じ取る事ができます。
今でもニナリッチの主力香水で文句なしの名香です。
★レールデュタン
10.香水の付け方ハウツー
香水初心者の方、付け方がわからない方向けのコンテンツも配信しております。
よかったらご参考くださいね!
香水の付け方ノウハウ↓↓↓
香水の香り方ノウハウ↓↓↓
香水にも種類とジャンルがある↓↓↓
おわりに
時代が変わっても色褪せない香水の魅力が素敵ですね。
今回は前編ということで1950年までの香水をご紹介させていただきました。
まだまだ、1950年まででも名香がたくさんあるので、チェックしてみてくださいね!
現代風なモダンな香りもいいけど、たまには趣向をかえてクラシックな香水もおすすめです。
きっと違いや時代背景を楽しめます!
次回は中編ということで1950年以降の名香をご紹介していきます!
ぜひ中編もお楽しみください。(中編はこちらから↓↓↓)