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アロマディフューザーとは?~気分に合わせたアロマのマストアイテム~

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こんにちは、暮らしと香りライターのきいろいナリーです!

部屋でリラックスしたり、気分をリフレッシュさせたりするときにサポートしてくれる1つが『香り』です。

普段の生活でも、その日の気分で香水の香りを変えたり、お気に入りの柔軟剤で香りを楽しんだり
好きな香りを楽しむことがあるのではないでしょうか?
今回は部屋で楽しむアロマディフューザーについて紹介したいと思います!

1.アロマディフューザーとは?

アロマディフューザーとは、部屋の中に精油の香りを拡散させるための器具です。

イライラしている気持ちが落ち着かせたり、疲れを緩和させたり、
心身へのリラックスやリフレッシュ効果が期待できます。

1-1.種類

アロマディフューザーの種類は、大まかに3種類に分けられます。
加湿器の水蒸気とともに香りを拡散させるタイプや
キャンドルの熱で香りを拡散させるタイプなどがあります。

1-1-1.超音波式(水を使うタイプ)

精油を水や決まった部分にたらしたりして、超音波でミスト状にして香りを拡散させるタイプです。

3つのタイプの中で最も香りの拡散力が高いのが特徴で、中には香りの強弱をコントロールできるものもあります。

また、電気を使うのでさまざまな機能が付いているものも多く、
スピーカー機能が搭載されているものや間接照明でいい感じのライトがついているものもあります。

このタイプは蒸気が出るため、
どの超音波式アロマディフューザーでも加湿効果が期待できそうですが、一般的な加湿器レベルの加湿効果は望めません。

「香りを楽しみたいけれど加湿効果もほしい」方は
「加湿機能付き」と記載のあるアロマディフューザーを選びましょう!

また、部屋でアロマを焚きながらにおいに反応しやすい空気清浄機を稼働してしまうと効果が減少してしまいます。

空気清浄機とアロマを併用したいときは、
「アロマ機能付き」のアロマ空気清浄機がおすすめです。

メリット
・香りが広がりやすい
・火を使わないので安全
・扱いが簡単
・精油の使用量が少なく経済的

デメリット
・雑菌やカビ予防のためお手入れが必要
・周りが水滴でぬれる場合もある

シンプルなデザインがどんな空間にもマッチするアロマディフューザーです。
熱を使用しないので、精油本来の香りを損なうことなく香りを楽しむことができます。

加湿機能付きのアロマディフューザーです。
水が大容量入るので、長時間使うことができます。
タイマー機能もついているので、うっかり消し忘れを防げることも嬉しいポイントです。

1-1-2.加熱式(電気やキャンドルで温めるタイプ)

オイルを垂らしたポットをキャンドルや電気で温めて香りを拡散させるタイプです。
キャンドルで温めるタイプは、火の揺らぎによって心地よい気分になりやすいので、
就寝前のリラックスタイムにも適しています。
ただし、キャンドルの火の消し忘れには十分に注意しましょう。

また、お子さまやペットがいる場合は誤ってポットに触れてしまうことでヤケドをする恐れもあります。
風通しのよい窓際や玄関などは火が消えてしまったり、キャンドルが倒れることによって火災の危険もありますので他のタイプを選びましょう。

メリット
・キャンドルの炎や温かみのある灯りに癒される
・お値段が手ごろ

デメリット
・温度により精油の香りと効果に変質がある
・引火によって火事を起こす危険性がある
・汚れやすいのでお手入れが必要

上部のトレイに精油を数滴たらして香りを楽しむだけでなく、ちょっとした明かりが欲しい場所に置くこともできます。

火を使用しないので、寝室やトイレなどに置くこともできます。
トレイは取り外しができるので水洗いも簡単です。

本体のカップに、水を入れて精油を数滴たらしキャンドルに火をつけるだけで楽しめます。
手作りで化粧品をつくるための道具としても使うことができますよ。

1-1-3.気化式(水を使わないタイプ)

噴霧式
水を使わない噴霧式には、アロマオイルの瓶を本体に直接セットして使用する「ネブライザー式」と、
ガラス瓶にオイルを入れて使用する「アロマドロップ式」があります。
メリット
・広い範囲に長く、強く香りを拡散できる
・雑菌が繁殖しにくく衛生的

デメリット
・エッセンシャルオイルの消費が早い
・しっかりとしたお手入れが必要

ネブライザー式

精油の香りをそのまま楽しめるネブライザー式のディフューザーです。
生活の木の精油ボトル(10mlもしくは30ml)を直接取り付けられるので、操作やお手入れが簡単です。

 

気化式
気化式には、フィルターにアロマオイルをたらし、ファンで空気を送ることで拡散させる「送風式」
葦や籐などの植物でできたスティックがアロマオイルを吸い上げることで香りを拡散させる「リードディフューザー式」
石膏や素焼きの石にエッセンシャルオイルを垂らす「ストーン式」があります。

メリット
・火や電気を全く使わず、特別なお手入れも少ない
・音が静か
・ストーン式は手入れいらずでお手軽

デメリット
・香りの拡散力が弱い
・香りを途中で変えにくい
・リードディフューザー式は、スティックの上下入れ替えが頻繁に必要
・送風式は、香りを変えるたびにフィルター交換が必要

専用ボトルにお好みの精油を入れて、セットし香りを楽しめます。
USBで接続でき水を使わないので、PCやデスクにも置くことができます。
こじんまりとしたスペースで楽しみたいときにぴったりです。

缶入りのアロマストーンに精油を数滴垂らして楽しみます。
缶に入っているので、外出先や車内、旅行などにも持っていきやすいです。
デザインもシンプルなので、今日の気分ごとに香りを分けたいですね。

電気や火を使わないので、お子さまやペットがいる方、玄関など場所を問わず使うことができます。
くぼみにオイルを垂らすと、染み込んだオイルがゆっくりと揮発してほのかに香ります。
お気に入りのお皿を下に敷いて使ってくださいね。

2.アロマディフューザーと合わせて使いたい!おすすめの精油

2-1.リラックスしたいとき

ラベンダー精油

名前ラベンダー
学名Lavandula augustifolia
科名シソ科
主な産地地中海アルプスの山岳地帯
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
タイプフローラル系
香りの強弱中~やや強
ノートミドルノート
主な成分酢酸リナリル・リナロール・ラバンジュロール・テルピネン-4-オール など

 

ラベンダーには、酢酸リナリルとリナロールという成分が含まれており、これらが複合されることで鎮静作用や不安を和らげる働きがあると言われています。

気持ちを安定させたりリラックスさせる働きが期待されています。
また、酢酸リナリルとリナロールには、神経的な腹痛や食欲不振、吐き気・胃痛などの緩和にも効果が期待されています。

また、神経系の興奮を鎮めるだけではなく、より直接的な鎮痛・抗炎症作用を持つと言われています。

このため頭痛や偏頭痛・筋肉痛・坐骨神経痛など様々な痛みの軽減が期待されています。

注意点
妊娠中の使用は控えてください。

ベルガモット精油

名前ベルガモット
学名Citrus Bergamia
科名ミカン科
主な産地イタリア南部
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法・水蒸気蒸留法
タイプ柑橘系
香りの強弱弱め~中
ノートトップノート
主な成分リモネン・酢酸リナリル・リナロール・γ-テルピネン・β-ピネン・ゲラニアール・ベルガプテン など

 

ベルガモット精油の中で、含有率が高いリモネンと酢酸リナリルには、鎮静作用があると言われています。

そのため、ストレスや緊張によって興奮状態にある脳や神経を鎮めて、イライラや不安などを和らげて気分を落ち着かせる働きが期待されています。

また、リモネンには、健胃作用や消化促進、整腸など胃腸機能サポートに役立つ作用があると考えられています。

皮脂を分解して落とす働きもあることから、ニキビや湿疹などの肌トラブルの予防にも効果があると言われています。

緊張やストレスなどが原因で引き起こされる消化器の痙攣や痛みの軽減も期待できます。

加えてリモネンとリナロールには免疫機能を正常に整える働きが、
酢酸リナリルとリナロールには抗炎症作用が期待されています。

注意点
・光毒性があります。使用後しばらくは、太陽光を浴びるのをお避けください。
肌のシミの原因になる可能性があります。
圧搾法の抽出は光毒性が高いですが、水蒸気蒸留法の抽出は光毒性が低いです。
・敏感肌の方やアレルギー体質の方は、希釈濃度に注意し、使用前にはパッチテストを行うようにしてください。
血圧を下げる可能性があるため、低血圧の方は注意して使用しましょう。
芳香浴として利用する場合でも、濃度や体質によっては皮膚刺激となる場合があります。

2-2.リフレッシュしたいとき

グレープフルーツ精油

名前グレープフルーツ
学名Citrus paradisi
科名ミカン科
主な産地西インド諸島
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法・水蒸気蒸留法
タイプ柑橘系
香りの強弱
ノートトップノート
主な成分リモネン・ミルセン・ヌートカトン など

 

グレープフルーツ精油には、オレンジスイートやレモンなどの柑橘系の精油に多く含まれているリモネンが多く含有されています。

リモネンには、交感神経を刺激して落ち込んだ気持ちを明るく活性化させる働きがあったり、
脳のα波を増加させる働きもあるため心理的緩和やリラックス効果をもたらしたりする精油と言われています。

唾液分泌を促すことによる消化促進作用や健胃・整腸など消化機能のサポートも期待できると考えられています。

また、グレープフルーツに含まれるヌートカトンにも、交感神経に働きかける刺激作用を持つと言われています。

注意点
敏感肌の方やアレルギー体質の方は、少量で試してからお使いください。
・皮膚刺激を起こすこともあるため、低濃度で使用して下さい。
光毒性があります。使用後しばらくは、太陽光を浴びるのを避けてください。
肌のシミの原因になる可能性があります。
処方薬との相互作用に注意して下さい。

ティーツリー精油

名前ティーツリー
学名Melaleuca alternifolia
科名フトモモ科
主な産地オーストラリア
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
タイプ樹木系
香りの強弱強め
ノートミドルノート
主な成分テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、α-テルピネン、α-テルピネオール、1,8-シネオール など

 

ティーツリーの主成分である、テルピネン-4-オールには神経強壮作用があるとされいるため鎮静効果も持ち合わせてると考えられています。 

また、1,8-シネオールには、血管を拡張したり、鼻の通りを良くすることで脳へ血液と酸素を十分に行き渡らせる効果があると考えられています。

そのため、脳機能を高めて意識をハッキリと冴えさせるリフレッシュ効果も期待されています。

ティートリー精油に含まれる、テルピネン-4-オールや1.8-シネオールという成分が抗菌・抗ウイルス作用があり、
風邪の予防やのどの痛み、気管支炎の緩和などにも効果があるとされています。

他にも、ジメジメした部屋の臭いやゴミ箱のイヤな臭いなどの原因になる
雑菌やカビ、微生物などを減少させ効果も期待できます。

注意点
妊娠中の方や乳幼児への利用は避けてください。
・お子様に利用する場合は通常の半分以下の量で使用しましょう。
・成分が強いため、皮膚炎症を起こす原因となることが認められています。
初めて使用する場合は希釈した上でパッチテストを行い
敏感肌の方であれば芳香浴でも違和感を感じたら使用を中止してください。

2-3.集中力を高めたいとき

ペパーミント精油

名前ペパーミント
学名Mentha piperita
科名シソ科
主な産地地中海沿岸・西アジア
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
タイプハーブ系
香りの強弱
ノートトップノート
主な成分ℓ-メントール・ℓ-メントン・イソメントン・1.8-シネオール など

 

ペパーミントの香りは主成分であるメントールなどによる清涼感が特徵的です。

スッとしたクールな香りは、眠気を冷まして集中力を高める効果だけでなく、消化不良や食欲不振、便秘などのお腹の調子をサポートしてくれる働きもあるとされています。

また、メントールには鎮静作用があり、興奮している神経の高ぶりやイライラなどを抑えて、
心と思考を冷静に保つ手助けをしてくれる精油とされています。

また、1.8-シネオールには、抗菌作用や抗炎症作用、去痰作用作用などがあるとされています。

これらの作用があることから、風邪やインフルエンザ、喉や鼻の不調、花粉症の改善など、呼吸器系のトラブルに対して有用だといわれています。

注意点
・ケトン系(メントン)は、血圧を上昇させる効果もあります。
そのため、乳幼児・妊産婦・授乳中の方・高血圧症・てんかんの方々は注意が必要です。
・敏感肌の方やアレルギー体質の方は、希釈濃度に注意し、使用前にはパッチテストを行うようにしてください。
蒸気吸入は、刺激が強いので注意してください。

ユーカリ・グロブルス精油

名前ユーカリ・グロブルス
学名Eucalyptus globulus
科名フトモモ科
主な産地オーストラリア、ポルトガル、中国
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
タイプ樹木系
香りの強弱中~強め
ノートトップノート
主な成分1,8-シネオール、リモネン、α-ピネン、p-シメン、γ-テルピネン など

 

ユーカリグロブルス精油の主成分と言えるのが、1,8-シネオールです。
1,8-シネオールは、血管を拡張したり、鼻の通りを良くすることで脳へ血液と酸素を十分に行き渡らせる効果があると考えられています。

そのため、脳機能を高めて意識をハッキリと冴えさせる・集中力を高める働きも期待されています。
抗炎症作用や痰を出しやすくする作用、抗ウイルス作用などもあるとされています。

これらの作用があることから精神的なサポートだけでなく、風邪や喉や鼻の不調、花粉症の改善など呼吸器系のトラブル
ディフューザーで拡散することで室内のイヤな臭いも取り除いてくれます。
また、ユーカリ・グロブルスには1,8-シネオールだけではなく、α-ピネンやリモネンなども含まれています。

α-ピネンには、森林浴をしているように気持ちを落ち着けたり
精神的な強壮サポートが期待されている成分です。

リモネンには、リラックス効果を高める脳内物質のα派を増加させる働きがあることから、リラックス効果にも働きかけると考えられている成分です。

こうした様々な芳香成分が複合していることから、ユーカリ・グロブルスは集中力を高めるだけでなく、
ストレスや緊張状態、精神的に煮詰まっている時のサポーターとしても役立ってくれると考えられます。

注意点
・敏感肌の方やアレルギー体質の方は、希釈濃度に注意し、使用前にはパッチテストを行うようにしてください。
乳幼児・妊産婦・てんかんの方は、使用に注意してください。

3.精油の注意点

精油はどれでも安全というわけではありません。
各精油の注意点は精油ごとに書いていますが、精油を安全に使うためには次の点に気を付けて下さい!

・本物の精油(エッセンシャルオイル)を使う
成分が、100%天然の精油であることを確かめてから使用しましょう。
使用量を守りましょう!
妊産婦・高齢者・病気療養中のご使用は専門家に相談してから使用して下さい。
授乳中の方、乳幼児は少量から利用して下さい。
利用前にパッチテストを行いましょう!
・劣化した精油を使わない
→酸化が進んで劣化した精油は、香りの質が低下するだけでなく、皮膚の炎症も引き起こす原因にもなります。
・目に入れたり、飲んだりしない
・火気まわりでの取り扱いに注意

おわりに

最近は、お家で過ごす時間が増えたこともあって、香りで気分を変える方法の1つとしてアロマディフューザーを紹介しました!
『2.おすすめの精油』には、ブレンドしていない物を紹介していますが、数種類の精油をあらかじめブレンドしている「ブレンドエッセンシャルオイル」も販売されています。
いろいろ試して自分にぴったりの香りを探しても楽しいかもしれませんね。

参考

・だるさ解消情報集~D長屋~
『【アロマ】ユーカリ・グロブルス精油-植物の特徴・期待される効果効能とは?』

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